周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

3月22―28日

2020年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム

多くの人は市場からシャコが消えていることに気付いていない。僕も絶滅したのかと思っていた。でも居た!体長10cm前後と小ぶりやが、身も詰まった子持ち。以前ある人から「そんなムカデみたいなのよく食うな」と揶揄されたことがある。でもその言葉はありがたい。シャコ愛食家から言わせてもらえば、ライバルは少ない方がええ。

 

3/22(日) 昨年3/17に亡くなられた辻建牧師の蔵書を物色しに矢野牧師と大島教会へ。改めて見ると神学書以外に一般書籍の多さに驚く。牧師をするなら業界物ばかり読んでいると視野が狭くなるからなあ。その点僕は違うねえ。『妖怪大事典』に『妖怪画談』に『妖怪百物語』に『日本妖怪大全』に・・・。業界物はほぼ無いが、妖怪物だらけや。

 

23(月) 明後日で店を閉じられる『メガネサロンウエノ』へ。老眼とジョンレノン風サングラスを購入。申し訳ないほど安くしていただいた。これを読んで「しまった!行けばよかった!」と嘆く人はザマあ見ろ。あれだけ週報でも宣伝したでしょ。でもご安心を。来月より『出張営業』をされます。でも今回ほど負けられまへんで。やっぱりザマあ見ろや。

 

24(火) 眼医者へ。今まで満員電車のように混んでいる時に診察を受けていたが、ダメ元で「空いてる日がええんですが」と希望を出したら、「え?ここ閉院するの?」と不安になるくらい今日は空いていた。こんな日があるなら最初から教えてよね。でもこれだけ空いていると逆に心配になってしまう。やっぱり満員電車の日に戻してもらおかなあ。

 

25(水) 事業団評議員会へ。今回は会場を間違えずに来たぞ。しかし理事会でも評議員会でも僕の立場は要請陪席。だがいくら陪席とはいえ、言いたいことは言わせてもらいまっせ。「陪席の分際でそんなおもろない発言やめとけ!とお叱りの声も無くご静聴賜りまして誠に有難うございます」人生幸朗師匠の名言。え?それ誰って?ウィキペディアで調べて。

 

26(木) シャコ!漢字で書くと蝦蛄。そのシャコを3パックも携えてB君が現れた。会いたかったよシャ子。何年ぶりやシャ子。今までどこに行っとったんやシャ子。次はいつ会えるんやシャ子。せめて年に一度は会いに来てくれよシャ子。♪心から好きだよシャ子、抱きしめたい~♪『シャ子の海岸物語』より。夜、貰った3パックをほぼ一人で食った。

 

27(金) 徳山(今では「周南市」と改名したがやっぱ「徳山」の方が親しめる。前市長は「周ニャン市」に変更したがっていたが現市長が却下した)にて牧師会。今日は大川&橋本両牧師の送別会も兼ねていて、夜10時まで最後のひと時を楽しみ惜しんだ。解散後はいつもの通り「ホロ酔い」では収まらず「トラさん」と化した連中を送って帰路へとつく。

 

28(土) 2019年の日本での交通事故死亡者数は3215人。自殺者数は約2万人。インフルエンザに罹患する人の数は年間約1000万人。死亡者数は200~2000人(推計死亡者数/約1万人)=厚生労働省発表。コロナウイルスの「国内」感染者は1697人。死亡者数は54人。3/28現在。心から終息を願いつつ、心から冷静さも願っている今日この頃。


3月15―21日

2020年03月22日 | 日記・エッセイ・コラム

教会カレンダーに「維与餅担ぎ」と記してあるのを見た広島のYさんから「これって何ですか?」と質問があった。東日本を中心に広まった民間の祝い事らしいが、僕もカタギの家族と親戚付き合いをするようになって初めて知った風習。一歳児を祝い、末永い幸せを願う儀式だとか。とは言え教会カレンダーに書くことではない。周防のカレンダーやから当然書いた。

 

3/15(日) 午後から大島教会の礼拝。出席者が多くないので、周防教会からも「枯れ木も山の賑わい」で参加される方がおられるが、ダブルで献金させられ、ダブルで村田の説教を聴かされるというリスクを負うことになる。そこで提案。献金に関しては半分ずつ捧げるか、周防の分を大島に捧げてください。説教に関しては半分ずつ寝るか、どちらも寝たらええやんか。

 

16(月) 光教会のゴブ牧師(この際言っておきますが「ゴブ」とはゴブリンから来ています。ゴブリンはファンタジーに出て来る小悪魔的な存在で、橋本牧師もおそらくその仲間と思われることから名づけられました)より「ええもんあげます」との連絡が入り光教会へ行く。ふ~ん。キャンプ用品各種か。「ええもん」とまでは言えんが「ややええもん」なので頂くことにした。

 

17(火) 亀の里アパートの衣類乾燥機がついに壊れた。これが無いとたちまち入居者たちが困るので電器店に行ったが、今時の主流は「乾燥機付き洗濯機」ゆえ当該の品が無い。しかもコロナ騒ぎで中国から部品が入らず最低でも39日待ちとのこと。ここでひるんでは亀の里管理者として入居者に顔が立たん。要潤から学んだ「特殊な交渉術」ですぐさま手に入れた。

 

18(水) 事業団理事会に出席するため廿日市高齢者ケアセンターへ。あれれ?今日はバカに駐車場が空いているなあ。それに玄関には新型コロナウィルスのため立ち入り制限の物々しい張り紙。中に入ってもいつものような活気が感じられない。どうも会議を開催するような雰囲気ではないので受付で聞いてみた。「会議は清鈴園ですけど」。やってもた!大遅刻やで。

 

19(木) 履歴書なるものを書いたのは周防教会に着任する時やったかな?もう生涯そんなもの書くことが無いと思っていたが、今日その履歴書を高校に提出する。自治会長をしていたことも書いて景気づけしようかと思ったくらい僕の履歴って何も無い。自己PR欄には「日本オオカミ協会会員」であることまで書いた。特技欄に「車椅子のウィリー」も書くべきやったかな?

 

20(金) 次女の家で一歳になった孫の「餅担ぎ」の儀式が行なわれた。世間では『一升餅』とも呼ばれ「一生食べ物に困らないように」と願い、文字通り一升の米で搗いた大きな餅を背負う祝い事だとか。約1.5kgを担ぐのはヨチヨチ歩きを始めた子には結構な重さ。餅は餅でも何度も尻餅を搗く。でもこれが餅ではなくて札束ならば鞭で打ちつけてでも担がせるんやがな。

 

21(土) コロナで休会する教会も各地にあると聞くが、今夜は期せずして我が教会にあちこちから人が集まり、気がつくと14人でモツ鍋をつついていた。聖書にあるように「悪霊を追い出し、蛇をつかみ、毒を飲んでも害を受けず、病人を癒せる人」ばかりなんやろ。かく言う僕ですか?蛇はつかめるけど、他はどうもなあ。悪霊は追い出せんでも仲良くなる自信ならあります。


3月8―14日

2020年03月15日 | 日記・エッセイ・コラム

右手首に4本の爪痕。ついに長年の夢だった熊に襲われた!ならば良かったんやが、種を明かせばソファーベッドを運び出す時にどこかで引っ掻いた傷。不思議なことに痛みが全く無かったので後から気が付いた。でも「死なない程度ならば熊に襲われたい」という夢は今でも変わらない。念のため言っておきますがヒグマじゃなくて、御指名はツキノワグマさんです。

 

3/8(日) コロナ騒ぎは礼拝出席にも少なからず影響を与えている。個人の意思で欠席される方はいないけれど、老人施設や精神科病院に通う人は軒並み外出禁止。「入居者や患者さんの健康を守るのが第一」というのは建前。本音は自らの管理責任を守ることに決まっとる。こんな時こそ教会へ来て祈りましょう!え?休会している教会もあるって?神も仏も無い。

 

9(月) 農伝から成績証明書が届いた。封筒はしっかりと密封されている。気を利かせて開けといてくれればええのに。でも何て書かれてあるんやろ?見たいなあ。電球に透かしても見えん。子供の頃、神社のお守りの中が気になって開けようとしたら婆ちゃんから「あかん!バチが当たる」と止められた。そう言われると尚更見たくなるのが人心というもの。そこで婆ちゃん

 

10(火) の目を盗んで開けたみた。期待していたのに中には白紙の紙が入っていただけ。それから数日の間、ドキドキしながら過ごしたがバチらしいバチも当たらんかった(プチバチは日常茶飯事)。昨日、何度も襲う「開けたい」という誘惑を振り切って封書のまま高校に持って行った。悪いこと(成績)が書かれてあるくらいなら、せめて白紙でありますようにと願いながら。

 

11(水) 保育園の礼拝へ。礼拝の後、地震の避難訓練が行なわれたので見学させていただく。「地震です」というかけ声と共に一斉に小さな椅子の下に頭を隠す園児らの姿。なんとも可愛らしい。それから笑顔で園庭に避難する姿も愛らしい。でもこれがほんまの地震やったら、きっと阿鼻叫喚やで。教師もパニクるに違いないぞ。などと不謹慎なことを考えてはいけません。

 

12(木) 結城牧師が来会。単立教会界では大変な名物牧師さんで、うちにも時々お顔を見せて下さる。ところでいつも気になるのがマスクをされているお顔。マスクの役割りは口と鼻とを覆うことやが、顔の比率に全然合っとらん。まるで眼帯を口に当てているみたいや。傘寿の大先輩に指摘するのも失礼やろなあと思い黙っていたが、次に会った時は言おう。「変ですよ」と。

 

13(金) ソファ-ベッドを下さるということで広島のY夫妻のお宅へ。ヒーコラと息せき切って二階から運び降ろしながらつくづく思った。自分の体重の何十倍もの獲物をたった一匹で運ぶアリさんはなんてすごいんやろ。ちなみに昔の人足は米俵(60kg)を担げるようになったら一人前と呼ばれた。もし魚沼産コシヒカリ60kgを「担げばあげる」というなら僕は命がけで担ぐぞ。

 

14(土) 亀の里に短期入居しておられたモンモン入りの男性が退居された。モンモンこそ入っていたが実に礼儀正しい方やった。人は見かけによらない=うちの教会はほぼ見かけ通りの人ばっかり。そして驚くほど部屋をきれいにして去ってゆかれた。立つ鳥あとを濁さず=とは言うが、濁しまっせ鳥の奴は!カモやウなどは抜けた羽やら糞やらで、そりゃあメチャクチャだっせ。


3月1―7日

2020年03月08日 | 日記・エッセイ・コラム

ある猟師が鹿狩りに行き、まさに矢を放とうとした刹那、猟犬が吠えて鹿を獲り逃がしてしまう。貴重な獲物に逃げられ怒り心頭の猟師は山刀で犬の首をはねた。飛んだ首は大蛇の頭に咬みつきこれを退治した。危険を教えてくれていたのだと知った猟師は心より悔いて仏門に入る。犬鳴伝説。僕が牧師になった理由?言えますかいな。

 

3/1(日) 今年は暖冬のせいかスギ花粉の飛散が例年よりも早い。でも僕はマスクを付けていない。理由は単純でコロナ対策をしていると思われたくないからや。根っからの天邪鬼な性格は昔からの性分で、昨今過剰・異常とも思える大騒ぎに無駄な抵抗をしている。やむを得ずマスクをすることがあれば、マスクに「花粉対策中」と書いて使用する覚悟までしている。

 

2(月) まさかこの歳になって卒業校から成績表を取り寄せることになるとは夢にも思わなんだ。この4月から某私立高校の授業を担当することになり、諸手続きのためそのような書類が必要になったのである。38年前に卒業した農伝に電話をして「出来れば一年目の成績だけみつくろって書いて・・・」と情けないお願いをした。最終学年の成績は目も当てられんからな。

 

3(火) 帆波のやつが「彼氏ができた」と言い放った。それを聞いた家族が一斉に言った言葉は「また騙されるぞ」。しかし今度の彼は物静かで、今でも帆波に敬語を使うような真面目な人間だという。それに、父親が変人であることに慣れさせるため、僕の動画を見せて免疫をつけているらしい。親父を甘く見るんやないぞ。そっちがそうならこちらは超変人に変身してやる。

 

4(水) 産気づき病院に行くためタクシーを拾おうとしたが、田舎ゆえそう簡単に見つかるはずがない。やっと一台見つけたらこれが送迎中。一般車に助けを求めたが誰も止まってくれず、みんな怪訝な顔をして避けて行く。そこで車の前に飛び出し無理やり止めて乗り込む。車中で「僕のどこから産まれるんやろ?帝王切開かな?」と思案しながら病院に向かう夢を見た。

 

5(木) 柳井教会の昇平と芽生の卒業を祝って焼肉屋へ。全国的に食べ物屋は閑古鳥が鳴いているというがその店は満員状態やった。温度差と言えば温度差かも知れんが、人が集まること自体自粛されている中での商売繁盛は見事であるぞ(まだ先週の武家気分が抜けとらん)。『私の名によって集まる所に私もいる』とイエスは言う。でも教団は「コロナがいる」という。

 

6(金) 県の学事文書課からも「コロナ注意」の緩い脅迫状が届いた。確かにその文書のどこにも「中止せよ」などと命令するような文言は書いていない。にもかかわらず誰もがイベントや集会を中止する。お上としては「してやったり」やろな。「判断するのはあんたらや。お国は命令など出してまへんで」ってか?でも無視すりゃ周囲から白い目で見られ立派な非国民となる。

 

7(土) 今日はうちの教会で『チャペルコンサート』が実施されるはずやった。しかし今は「こんな時」。戦時中は「こんなご時世」と言われていた。あらゆる事がその一言で納得させられてしまう。便利な言葉や。「こんな」に逆らえば「どんな」目に合うか分からん「そんな」社会。知らずに来た人のために粗品を用意しておいたが、お二人だけその幸運?に与かっておりました。


2月23―29日

2020年03月01日 | 日記・エッセイ・コラム

同心、野村昌之助(左)と村田敏之守(右)。なぜか野村は幕府の公金横領で手配書きのお尋ね者。一方、南町奉行の敏之守は「どうやったら公金とやらを横領できるのであろうか?」と思案に暮れながら、ご城下を見廻るのであった。世は天下泰平とは言え、新しき流行り病が広がる時代であった。

 

2/23(日) うちの礼拝を終えて、徳山教会の応援説教にすっ飛んで行き、とんぼ返りで岩国教会に向かい分区年度協議会に出席。分区内の教会援助金についての話し合いが行なわれたが、自慢する訳ではあるけれど、うちの分区はまだまだ教区一、いや教団一やと自負している。ちゅうか、他が衰退しとるだけやけどな。協議会が終わった後、所用で大阪の実家へ。

 

24(月) 石垣島から天語が用事(徳島の神社でエイサー太鼓のお披露目をしたそうな)で来ていて、大阪の婆ちゃんちを拠点にしていたので合流する。僕も地元の友人夫婦とゆっくり過ごすことができた。世の中は新型コロナで大騒ぎをしていて、大阪でも道行く人たちは皆マスク姿。この時はまさかこの騒ぎが僕の上にも多々影響を及ぼしてくるとは夢にも思わなんだ。

 

25(火) さて今回母から出された家のメンテナンスの宿題は、雨樋の修理と、ガスの配管補修。幸い天語もいるので手伝わせる。夜は壊れかけ寸前で調子の悪いカーナビを騙しだまし操作しながら、東三国の走野の店『ちそうや』へ。コロナの影響か客足はまばら。この騒ぎのせいで倒産した旅館まであるという。待てよ、今はUSJに行くには千載一遇のチャンスかも。

 

26(水) 朝、S先生から電話。悪い予感が的中。3/7(土)にうちの教会で予定していた『チャペルコンサート』に上から中止命令が出たという。気の毒なほど申し訳なさそうな声やった。ついにウィルスは周防教会にまで浸食してきたのか!え?教団からも妙な自粛文書が届いている?思うに、本当はイエスも病人に会うのは避けたと、言いたいのはそういうことやろ?

 

27(木) 昔からの夢を叶えに京都へ。目指すは『太秦映画村』。すぐさま変身体験コーナーに行って時代衣装のフルコースを注文し、町奉行に変身して城下を散策。忍者が僕にひざまずき、同心が「これはこれはお奉行様」と頭を下げるたび、「忍びじゃ」と言いながら映画村を闊歩する。なんともええ気持ちや。しかし残念なことに人がおらん。寄って来るのは子供だけや。

 

28(金) 日本人というのはいつからこんなに踊りが好きな国民になってたんやろ?確かに盆踊りをはじめ、昔から各地に伝統的な踊りの文化はある。でも今回の踊りは伝統文化もへったくれもあったもんやない。言わば新作舞踊。音頭をとるのは河内家菊水丸じゃなく日本政府。そしてついに日本中の学校へ休校要請が出た。そ~れ♪ええじゃないか、ええじゃないか♪

 

29(土) 踊りの輪は広がる。マスクの品薄はある意味で仕方ないにしてもティッシュやトイレ紙、オムツまで買占められている。これは単なるデマゴギー。こうなりゃ明日の礼拝は教団勧告に従って休会にするか?献金は振込みかPayPay払いにしたらウィルスを防げるぞ。皆で踊らされよう!そ~れ♪ええじゃないか、ええじゃないかぁ~♪ルールを守らぬは非国民~♪