10/22(日) 今夜は新月。仲秋と打って変わって真っ暗な夜空に月が無いので「自分たちの天下」とばかり輝く無数の星たち。僕はこういう夜空を見上げる度に、おどろくほど星がきれいに見える町で暮らすことができた幸運を感じる。彦摩呂風に表現すると…星空のアリーナ席や~。
23(月) 7人も暮らしていると当然それぞれの身の回り品が増え、ついには満ちあふれる。そこで今回のミッションは「妻が留守の間に自分の持ち物の大半とサヨナラする」計画。例によって、このミッションを遂行する上であなたの身にどんな危険が生じようと当局は一切関知しない。それでは成功を祈る。
24(火) 外出から帰って来て牧師室に入ったら臭かった。物が腐っているわけではなく明らかにオナラの臭い。帆波(ホナ)も気付いたので間違いない。ちゅうことは…留守中に牧師室に入って強烈な放屁をして帰った客がいるということ?誰やろ?興味がわいてきた。心あたりのある方はこっそりと名のり出て下さい。
25(水) ミッションやが…表面だけ片付けても意味がないので、とにかくあらゆる戸棚や引き出しから中の物を出しまくった。ウミを出すようなもんやな。すると出るわ出るわ見る見る部屋は物の山。もしかして、決して触れてはいけないというパンドラの箱を開けてしもたんやろか。いや、パンドラの方がマシや。
26(木) アジをドッサリいただいた。型もなかなかで大きいのは20cmを超える。大島教会の信徒から「タチウオいりませんか」と電話。申し訳ないがお断りした。だがこれがアワビでも断ったか?カニでも断ったか?同じ魚介類。タチウオを断ったという根拠は…これで、もろくも崩れてしまうな。
27(金) ゴミの日にチマチマ出してりゃとても間に合わん。そこでゴミ処理場に持っていく事にした。建物に入って驚く「何やここは!」眼下に広がる巨大な異空間。ゴミのブラックホール。ここにいると悩みなどまるでチリのよう。声が聞こえる「全てを捨てに私のもとに来なさい」
28(土) まだまだ心残りはあるものの一応ミッション完了。僕は捨てることに対して異様なエクスタシーを覚えてしまったようや。こうしている今でも何かを捨てたくてしかたがない。ああ処理場の声が聞こえてくる。「捨てに来なさ~い。キロ100円でっせ」。柳井から船で松山へ。