『イワシの頭も信心から』という言葉があるが、これはイワシ(メザシやけど)をヒイラギ(サカキみたいやけど)の葉でくるみ、とげのある木(タラノキかな?)に結んだ節分の魔(鬼)除け。160円で魔除けが出来るならば安いもんやと、買って教会の玄関に吊るした。これで安心。でもこんなもんを吊るすと、うちの信徒は誰も教会に入れんようになるぞ。
1/21(日) 福ちゃんが来ると聞いていたので、夜遊びに備えて仮眠をし、お菓子をたくさん買い込んで待っていた。・・・のに来んかった。仮眠したおかげで心身ともに満充電。目が爛々になってしまった僕は、真夜中にポリポリもぐもぐ菓子を食いながらネット映画を観て過ごす。最近血糖値を測ってないけれど、もし数値が上がっていれば全て福ちゃんのせいや。
22(月) 先週今週と寒波が南下し停滞している。全国的な寒波やが、この町は日中もほぼ氷点下。雪こそ降らんが、山間部のただならぬ積雪情報を耳にすると、やっぱり気になるのはゲレンデのこと。天語と彼女(彼の女という表現を嫌って「かのじょ」と書く人もいるが)を連れて行ったスキーが4年前。それが最後。最後と言えば、ほどなく天語はフラれちまった。
23(火) 店で料理を出された時「~になります」と聞かれ「いつ?」と聞き返したことや、「よろしかったですか?」と聞かれて「最初からよろしいです」と返答をしたことはある。今日おつりを渡される時「一旦五千円お返しいたします」と言われた。予想外の言葉にうろたえてしまい「また取り返すんか~い!」と言うべき返し技がとっさに出んかったのは僕の負けや。
24(水) 中島モータースの親父さんから電話。「中古のスタッドレスタイヤが出たんじゃが、いらんかね?」と。車を買いかえるのが精一杯だったので冬用タイヤはあきらめていただけにとてもありがたい。さっそく店へ。ええ!この春で閉店するの!玖珂に来て36年、車の主治医やったのに。こんなことならば、もっと車をぶつけたり、壊したりしておけばよかった。
25(木) すっかり体が慣れてしまったようで、氷点下にならないとエアコンやストーブを点けないことが多い。その代わり牧師室に居る時は着込んだ上に耳あてをして過ごしている。足の先が冷える時は靴下用カイロを張り付けてしのいでいる。その理由は単に節約だけではない。いつか雪山でビバークした時のための訓練と、日頃の自分の行ないへの罰かな。
26(金) 教団年鑑の『教師名簿』には現役牧師は全員、さらに隠退した者の名前も死ぬまで記載され続ける。一方で『信徒のまま教師に準ずる働きをしている者の名簿』という欄があるが、こちらは隠退すると同時に、そそくさと欄から抹消される。まるで邪魔者扱いや。でも『準ずる人』の中に「ホンマモンの牧師」がたくさん存在する。そうか、だから直ちに抹消か。
27(土) 天神祭りの寄り合い。プチ教区総会くらい色んな意見が出る。突き上げる意見も出る。実行委員長の僕に課せられた任務。①9つの個別担当委員会の増員確保。②祭りをアピールする回覧板の工夫。③神輿を格納できる倉庫探し。④踊りの法被の手配。⑤神官が乗る馬の手配・・・等々。こんな時には魔法の言葉。ホニャラカ、ピヨピヨ、プ~プ~プ~。