周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

9月20―26日

2009年09月27日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 梨を古くは「有りの実」などと呼んだりもした。梨=「無し」に通じる発音を嫌ったからや。え!食べ放題やが入場料は千円?せいぜい2~3個食うのが限度や。千円は高いで。おまけにあまり旨くない。そりゃあ無し狩り!ブツブツ言う僕の横で次々と剥いては「はいよ」と手渡してくる珠さん。ま、待て、君は「わんこ梨屋」のおばはんか!

9/20(日) おかしいなあ。『笑点』は5時半から始まるはずやのに。今日は無いんかなあ。新聞の番組欄で確かめるとちゃんと書いてあるぞ。スポーツ番組が延長したのでもなく、臨時ニュースらしきものもない。謎の原因はデジタル時計を見まちがった僕。まだ15時半。原発事故もこうして起こる。とにかく日曜の頭はメルトダウン。

21(月) 今日は分区のナシ狩りバスツアー。もしかして観光バスに乗ったのは高校時代以来かも。中年たちを中心にヴォルテージが上がる上がる。走れば喜び、停まればはしゃぎ、渋滞に興奮、狭路の離合で固唾を呑む。ところで予約していたバーベキューやが、こっそり持ち込んだ肉よりも店の方が美味かったなあ。

22(火) 土曜から始まり明日までの休日。日本初の「シルバーウィーク」。昨日は行楽地の人出に呑みこまれ、あらためて庶民の休日を体験した。しかしなんでアイスを買うだけで30分も並ばされるねん。やっぱ出かけるなら平日に限るわい…と、夕べの残りのカレーをボソボソと食べながら、ヤクザな牧師家業に感謝した。

23(水) 今日から二日間、長門で教区の集会『農を語る会』が開催される。長門教会員の水谷牧場を見学する。乳牛150頭は県内屈指の大牧場や。もしこの牛を食うとする。一頭600kgとして食用部分が250kg。日に250gずつ食っても約3年。それが150頭で…。ええ!450年もかかるぞ。いったい何を学びに参加したのやら。

24(木) 昨日、僕の留守中に広瀬夫婦が教会に来て、「農を語る会とはどんな集まりなんだろう?」という話題になったらしい。そこで徹さんが言ったとさ。「いつもイエスのことばかりを語っているから、たまにはノーを語るんじゃないかな」と。山田君!座布団2枚あげなさい!日曜に笑点を見逃したけれどこれで満足した。

25(金) 車からカタカタ音が鳴るので修理工場に持って行く。そして「工場に行った時に限って症状が消える」という「お約束」通りに音は止まった。出たらまた戻りますと言い残し、そこらへんを走りに行くつもりが、気が付きゃ広島県に抜けていた。おや?こんな所に温泉が!車の修理よりも、まずは自分のメンテナンスやな。

26(土) 先日、妻が僕に送るはずのメールを間違ってよそに送信しておきながら「無視するのね」などと抗議をする。知らんがな。メールでは時々こういうミスが起こる。そう言えば何年か前「愛しているよ」というメールが届いた。一応「僕もです」と返したけれど…夫婦喧嘩の和解をする角田牧師からの間違いメールやった。


9月13―19日

2009年09月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_4キャンプ場に捨ててあった古いバーベキューコンロ。雨が降った時、これを火の上に置いて消えるのをふせいだ。 とても役に立ってくれたので拾って帰り、庭の竹の下に置いた。僕が新しい持ち主や。来年もし雨が降ったらまた頼むぞ。お!笑っとる。そうか、そんなに嬉しいんか。良かったのう。え?単にさかさまになっているだけ?

9/13(日) 今日は大島教会創立101周年記念式。たしかに「海外からフラダンサーが来て踊ってくれる」と宣伝はしたよ。でも大島から見れば島内以外はみな海外や。こんな古典的ジョークを真に受ける方が悪いんとちゃいますか?それはそうとして、フラダンスで祝う記念式ってのは日本広しと言え、大島教会くらいやろ。

14(月) 記事の大半が恋とクラブと教会で占めている高校時代の日記を読みふける。毎日のように教会に通っていた自分に驚く。しかしもっと驚いたのは、あのころの自分の方が、今の僕よりもずっとマジメやったということ。若い頃は無茶をしていた…なんて話はよく耳にするけれど、僕の場合、今の方が無茶苦茶や。

15(火) こだまで福山へ。発車のベルであわてて起きて、列車を飛び降りたら一つ手前の駅。またやってしもたわい。携帯でバイブ目覚ましまでかけておいたのになあ。まあ乗り越すよりゃマシかもね。そういえばここは尾道やな。長男の走野が看護学校に通っていた彼女に会うため、車で片道3時間もかけて通った町や。

16(水) 遊びに来た大将がギンナンを踏みまくる。何度注意しても踏みまくり、その足で礼拝堂に入るので臭くてたまらん。勘弁してくれよ大将!さて夕方、イチョウの木に数羽のカラスがとまった際、ギンナンがバラバラと落ちてきて、下にいた大将に命中。これは神の戒めや。神学用語で言うところの「バチ」や。覚えておけよ。

17(木) 大将を連れて徳山動物園へ。人気者のマレーグマのつよし君は2頭いる内のどっちやろ?水中のカバと息を止める時間を競う。2勝5敗。さすがカバや。柵から乗り出して、中に落ちていたヤマアラシのトゲを拾う。ライオンが交尾しとる!タヌキがタヌキ寝入りしとる。キツネがキツネ寝入りしとる。動物園は楽しいなあ。

18(金) なんと、めかりに避妊手術をほどこそうとしているのは僕の主治医。暴れるめかりを僕が懸命に押さえつけた。でも医師のしぐさが実にぎこちない。「先生!まだ麻酔が効いてませんよ」というのに、「素人は黙ってろ」と強引に始めようとする。手に汗握って目が覚めた。今日はめかりの手術の日。不安でたまらん。

19(土) 今夜は新月。鞍掛山の山頂で星を観ようと思ったが、さすがに夜は冷え込むので中山湖で観ることにした。昼間太陽熱をたっぷりと蓄えた公園のアスファルトに寝転び毛布をかぶるとけっこう温かい。虫の声がBGM。ええ気分や。このまま眠ってしまいそう。一緒に行ったガキ共さえ騒がんかったら最高やったのに。


9月6―12日

2009年09月13日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_2ハロウィンにはまだちょっと早いぞ!実は牧師館に上る階段脇の植木の刈り込みを末っ子の帆波に頼んだら、こんな風にしてしまった。おそらく僕のDNAを一番継いでいるのはこいつやな。ところでこの植木は教会を建てた時、建築屋の社長が階段入口の設計をミスって、それを隠すため本人自らが植えたもので社長の木と呼ばれている。

9/6(日) 役員会をしに大島教会へ。なんじゃこれは!と代務の僕が驚くのもおかしいが改装工事で化粧直しをした大島教会が目に飛び込んできた。おそるおそる募金状況の報告を見ると、なんともう目標の半分集まっとる。恐るべしT協力牧師の力。僕の名前で募金依頼出しとったら郵送代を回収するのが関の山やろな。

7(月) 彩七の地獄の看護実習が再開した。それと同時にこちらも地獄の早朝病院送りが再開することになる。しかしルームミラーに映る娘の寝顔を見ていると、朝早く病院へ送るくらい何てことないわいという気持ちになる。とにかくこれも老後の先行投資やからな。早よ就職してしっかり稼いでもらわにゃ、どんならんで。

8(火) 徳山で開かれている『昭和レトロ展』を観に行く。思い出がよみがえってくる。子供の頃、友達の家でテレビを見ていたら、いきなり画面がカラーになった。驚いて自分んちに走って帰り、テレビをつけたが白黒。おかしいなあ…と、あちこちのつまみをグリグリいじくり回し、とうとう壊してしまったのも遠い昔の思い出。

9(水) 今年も派手にギンナンが落下している。去年、ギンナンのしごう(中国地方の方言で「さばく」とか「処理をする」の意)をしてくれていた珠実さんが臭いに当てられてぶっ倒れたっけ。やっぱり今年は頼むのは無理やろなあ。でも彼女のことやから夫の徹さんを連れてリベンジしに来る姿が僕の目にはハッキリ見えている。

10(木) すぐ近所の鹿児島志布志から横山夫婦が来会。知人の葬儀で広島に行くとのこと。さいでっか。いつまでご滞在で?明日まで?今回もごゆっくりでんなあ…と言いたくなってしまうほど、この夫婦を見ていたら鹿児島⇔山口間がごく近くに感じてしまう。今度僕も黒豚のランチでも食べに日帰りでブラリと行ってみるかな。

11(金) 所用の帰りに「若くても老田牧師」が立ち寄ってくれた。広島の山間部で暮らす彼に大都会玖珂の刺激を与えてあげようと、オールナイトゲーセンに案内する。ただここに来る時いつも気がかりなのは知人にばったり出くわさんやろかということ。「あら牧師さん」なんて言われりゃ即死やで。ところで魂の休養できたかな?

12(土) ぜんまいが終わりかけたオルゴールのような、ゆっくりと、か細い声でツクツクボウシが鳴いている。もはやこれまでと言っているかのような鳴き声や。そういえばうちの教会総会資料の裏表紙にデカデカと印刷されている言葉が「もはやこれまで」。ちなみに去年は「おぼえてやがれ」。冗談に程が無い教会やで。


8月30日―9月5日

2009年09月06日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo

無礼者!「キャー!」とは、なんちゅう声をあげるんじゃ。このお方をどなたと心得る。畏れ多くもさきの中納言…ではないが、オオゴキブリさまにあらせられるぞ。うっとおしい人間の家になどには決して忍び込まず、三億年も前から大自然の緑豊かな場所にのみ生きておられる生き物たちの大先輩じゃ。一同のもの頭が高い!控えおろう!

8/30(日) 今日は総選挙。出口調査にも協力して帰った。ところで、この調査のことをずっと不正行為だと思っていて、選挙に行って声をかけられるたびに断って睨みつけていたという人を僕は知っている。でもたかが数時間前に当落がわかるだけのこと。マスコミの過熱報道を助長させるだけやな。僕も次は睨みつけちゃろ。

31(月) 比例区で四十万票近く取った幸福実現党。それだけでも正直驚いたけれど、信者数は一千万人って豪語しとったやんか。そう言えば韓国総選挙で大敗した統一協会も同じようにサバ読んどった。没収された選挙供託金が11億5800万円。こっちも統一協会並みの太っ腹やなあ。宗教ってそんなに儲かるもんなんや。

1(火) 丑三つ時、大竹の教区事務所のポストに書類を投函。そのあと所用のため山陽道を東へ走る。こんな時間にどこ行くのって?まあそれはご想像にまかせるとして、夜明け前の星空の何と美しいこと!おそらく僕はこの星空に出会うために走っているのかも知れない。表現が僕らしくなくてキモい?そう思ったんやけどね。

2(水) 「就職先の病院が内定した」とのメールが彩七から届いた。メールのタイトルは『看護師不足』。そりゃそうじゃろ。こんなご時世やが、人手不足の看護師の就職試験だけは落ちることの方が難しい。かと言ってこれで安心するなよ。問題はまだ二つある。国家試験と卒業単位や。とにかく借金返すためにも必ずクリアしろ。

3(木) ひょんなことから猫2匹を車に乗せることになったのはええが、この世の終わりかというくらいに哀れな声で鳴く。あまりにかわいそうで、毛だらけになること覚悟の上で箱から出してやった。そして思ったとおり車内は毛だらけ。猫なで声にほだされるというのならまだしもなあ。でもあの声は確かに地獄から聴こえとったで。

4(金) 突き指をした左手の小指と薬指がひと月たった今でもまだ痛む。そのたびに思い出すのはキャンプ場で無くした一枚のアルマイト皿のこと。教育委員会で借りたキャンプセットの備品や。川の中が怪しいと思うんやが探しに行ってみようかなあ。でも皿一枚のために心臓がマヒって川底に沈むのもなんやしなあ。

5(土) 今夜は満月。明日の準備が終わっていたら鞍掛山の展望台で寝るんやが、残念ながらまだ仕事は手付かず。4年前に展望台で蚊帳を吊って寝た時は気持ち良かったなあ…。なんて思いつつ月を眺める。待てよ。鼻をつままれても分からんくらい真っ暗な鞍掛山で星を眺めるのもええかもよ。次の新月は19日か。よし…