傷ましくもレッカー移動されてゆくリフト付きバス。昔、ガソリンスタンドでバイトしていた頃の車は見やすかった。何度も路上エンコした車の救援に行ったことがある。キーを差したままロックされた車のドアを開けたこともある。それも40年前のお話。今じゃお手上げ。亀の里のバスがレッカー車に載せられる姿を見て思わず口ずさむ。♪親亀の背中に子亀をのせて~♪
1/19(日) それは大島教会の礼拝を終えて帰る途中に起きた。トンネルの中で突然リフトバスが停止。どうやら電気系統の故障。幸い上り坂やったので惰性で車をバックさせてトンネルから脱出することが出来た。任意保険会社に電話し明日レッカー移動してもらうことに。つくづく思った。こんな時、交通量の少ない田舎はええなあ。たとい故障しても気持ちだけは余裕や。
20(月) 朝、大島教会の野口さんより「バスを見ましたが何かありましたか?」というメール。やはり気づかれたか。ここは通勤・通学路やからなあ。「牧師が朝から(近くの)岩尾の滝を見物に行った説」も出たらしいが単なる故障です。反省して滝に打たれに行く可能性はあれ、朝から滝を見る趣味は無い。こんな時、逆に田舎は目立つ。うっかりこっそり悪いことはできん。
21(火) 定期的に訪れるK君が遊びに来た。遊びにとは言っても、時々雑談を交えながら僕は黙々と仕事をし、その後ろでK君も黙々と切り絵作品を作っているだけ。ところで彼が来るとなぜか仕事がとてもはかどる。いつも「やらにゃいけんなあ~」と思いつつ、気持ちだけで手がつかない雑用が面白いように次々と片付く。よし、今夜はお礼に『琴岩国』でちゃんこ鍋や。
22(水) 突然思い立って四十年前の日記を読み始めた。三月とは言え、まだ冬の北海道の瀬棚で酪農実習をした時のこと。朝6時から夜8時過ぎまで働いた思い出が綴られている。実習初日から「帰りたい」と書いてある。三週間の間に風呂に入ったのは二回だけ。思い出すなあ。夢中になって読みふけってしまい気がつきゃ朝7時。瀬棚じゃとっくに朝の搾乳時間や。
23(木) 二ヵ月ぶりに開く亀の里委員会。委員一同で年末年始に全国から届いた献金の領収書きをする。毎年献金額は減っているが支えてくれることこそ嬉しい。ところで今日届いた某学校の便りの献金報告を見て固まってしまった。58,000,000円?またまた~。数え間違いやろ?いやホンマやん!誰か何かの間違いでええから亀に580,000円ほど送って来んかな。
24(金) まさかとは思うが日記のせいでガタガタになった睡眠不足が今日も治らず眠くて仕方がない。歳には勝てんなあ。四十年前、朝から晩まで乳牛と格闘した時代の体力などカケラも残っとらん。そのくせ風呂だけはさすがに三週間ではなく、二日に一度入っている。でもクリスマスにもらった長袖のシャツを約一ヵ月ほど着続けたことを贈り主に伝えたらドン引きされた。
25(土) 月曜から修理工場に入院していたリフトバスがやっと退院してきた。思ったより時間がかかったなあ。長引けば長引くほど気になるのは入院治療費。「なんぼ?」と尋ねたが「まだ計算していません」との返事。一番恐い返答や。もし10万円以上かかればヘナヘナ。10万円以下ならホッ。5万円以下なら、ああ我が主よ!15万円を越えたら・・・踏み倒すしかないな。