クリムトの絵画をもっと知りたくて、とりあえず図書館で画集を借りてくる。
昨年紹介した「もっと知りたいクリムト」よりも、もっと包括的な捉え方をしている。世紀末のウィーンの興亡といった視野も感じる。
要するに、分離派といわれる美術界の革新勢力を育てた背景には、ユダヤ系実業家の財力があった、というようなこと。
そして、本書では、クリムトを「色彩のエロティズム」といとも簡単に断定している。まあ、早い話がそうかもしれない。
世紀末のウィーンといえば、フロイトなのだが、実際にフロイトと交際していたことはないらしいが、クリムトの絵画には、人間の精神の底流が渦巻いているのは間違いない。「生と死」「人間の愛慾」「神話の中のエロス」「同性愛」。これらの素材を、とても地上とは思えない神秘的な背景、あるいは夢の世界とも言い換え可能な心象風景の中に描き出す。
しかし、画集や解説書を見れば見るほど、クリムトの絵画をナマで見たくなるのだが、それは、まったく難しいわけである。
追記:ウィーンと言えば、音楽とともに有名なのがケーキである。音楽についていえば、べートーベン、モーツアルトの時代から100年後にクリムトが寵児となった。ケーキについていえば、ケーキのデコレーションのデザインについては、たぶんアールヌーボーが大いに参考になっているものと推測する。
昨年紹介した「もっと知りたいクリムト」よりも、もっと包括的な捉え方をしている。世紀末のウィーンの興亡といった視野も感じる。
要するに、分離派といわれる美術界の革新勢力を育てた背景には、ユダヤ系実業家の財力があった、というようなこと。
そして、本書では、クリムトを「色彩のエロティズム」といとも簡単に断定している。まあ、早い話がそうかもしれない。
世紀末のウィーンといえば、フロイトなのだが、実際にフロイトと交際していたことはないらしいが、クリムトの絵画には、人間の精神の底流が渦巻いているのは間違いない。「生と死」「人間の愛慾」「神話の中のエロス」「同性愛」。これらの素材を、とても地上とは思えない神秘的な背景、あるいは夢の世界とも言い換え可能な心象風景の中に描き出す。
しかし、画集や解説書を見れば見るほど、クリムトの絵画をナマで見たくなるのだが、それは、まったく難しいわけである。
追記:ウィーンと言えば、音楽とともに有名なのがケーキである。音楽についていえば、べートーベン、モーツアルトの時代から100年後にクリムトが寵児となった。ケーキについていえば、ケーキのデコレーションのデザインについては、たぶんアールヌーボーが大いに参考になっているものと推測する。
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