國學院大學博物館は考古学ファンにはたまらないだろう

2018-01-14 00:00:28 | 美術館・博物館・工芸品
渋谷駅から15分位のところにある國學院大學には、入館料無料の博物館があるということは知っていたのだが、ついに昨年末に拝観することになった。

無料博物館と言うのは、どうしても無料感がにじみ出すことが多いのだが、本館は、相当大規模だ。有料化したいのだろうが、そもそも考古学や神道の儀式が好きでたまらないという人にお金持ちがいるわけはないので、有料にしたらたちまち立ち行かないのだろう。

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この大きな博物館は、大別して三種類の展示になっている。「考古学関係」。「神社の祭禮関係」。「國學院大學の歴史関係」。

考古学関係では、展示品に見事なものが多い。縄文式土器、弥生式土器ともに典型的な形の展示品が多い。現代の技術で、これらの展示品のレプリカを作ることも難しく、レプリカを焼いているうちに、本物の縄文土器を焼き始める人もいるそうだ。

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そして、神社関係。本来、本学は神主候補や国語の先生を希望する人が集まる学校だった。そして、国学。といっても古代から自然発生した神道や江戸時代に始まった国学、明治以降の国家神道と学問的にはかなり異質で幅が広い。展示品は神社の祭禮について多く、そういう意味で古代から続く自然神に近い分野である。

そして國學院大學の歴史だが、まず國という字と學という字が難しい。學は二回も使われる。大學というのは普通名詞なのだから大学でいいのではないかとも思えるが、この大学は軟弱じゃないのだろう。なにしろ、日本書紀や古事記の研究が、学校の基本スタイルのわけだ。

まあ、難しい話が好きではない方も、縄文土器の鑑賞という意味だけでも、一歩足を踏み入れてみたらどうだろうか。


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