東京郊外にあるニュータウンに住む同級生の女子と男子が小学校高学年から中学二年までの期間、淡い恋から大人風の恋に変わっていくまでを丁寧に書いている。女子の方からの視点で書かれていて、ずっと自分のペースで引っ張っていくわけだが、ずいぶん大胆なことをしてしまう。

実際には、殺人とか爆発とかあるわけでもなく、ただの学校の日常を書いているのだが、中学生といっても一人一人は別の人格であるわけで、ありそうでなさそうな愛憎のぶつかり合いが書かれている。
できうれば自分が中高生の頃に同世代の作家が書いた同様の小説を読めればよかったのだが、そういうわけにはいかなかったし、こういう作家もいなかった。
2012年の刊行で、79年生まれと言うことは32歳の時に書かれたのだろう。携帯電話も登場しないので、90年代の後半、つまり作家の小中学生の時代と重なるわけで、それから20年経ってから、作家によってイメージを再構築された学校や街並みが書かれたのだろう。
本書で描かれたニュータウンはおそらく千葉ニュータウンのイメージなのだろうか。ニュータウンに入居するのは、だいたい同じ時期であることから、数十年後には高齢者の街になっていくことが多いのだが、昔、同級生だった高齢者同士の愛憎劇とか書くことはあるのだろうか。作家は今年40歳のはず。30年後には書くのかもしれないが、幾つかの理由から、自分が読むことはないだろうと予測がつく。

実際には、殺人とか爆発とかあるわけでもなく、ただの学校の日常を書いているのだが、中学生といっても一人一人は別の人格であるわけで、ありそうでなさそうな愛憎のぶつかり合いが書かれている。
できうれば自分が中高生の頃に同世代の作家が書いた同様の小説を読めればよかったのだが、そういうわけにはいかなかったし、こういう作家もいなかった。
2012年の刊行で、79年生まれと言うことは32歳の時に書かれたのだろう。携帯電話も登場しないので、90年代の後半、つまり作家の小中学生の時代と重なるわけで、それから20年経ってから、作家によってイメージを再構築された学校や街並みが書かれたのだろう。
本書で描かれたニュータウンはおそらく千葉ニュータウンのイメージなのだろうか。ニュータウンに入居するのは、だいたい同じ時期であることから、数十年後には高齢者の街になっていくことが多いのだが、昔、同級生だった高齢者同士の愛憎劇とか書くことはあるのだろうか。作家は今年40歳のはず。30年後には書くのかもしれないが、幾つかの理由から、自分が読むことはないだろうと予測がつく。
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