高速道路側道の功罪は?

2004-08-11 16:46:02 | マーケティング
9b742f82.jpg今週の日曜日(8月8日)、自宅の横浜市都筑区から木更津市のゴルフ場までクルマで走ったわけである。アクアライン経由である。
アクアライン通行料金は現金払い3,000円のところ、「社会実験料金」とかいう聞きなれない単語のついた割引制度で、ETC前払利用者、2,320円である。2,000円と言っているのは前払割引率(50,000円の前払いで58,000円使える)86.2%を掛けると2,000円になるという意味で、両方の割引が適用されるわけではない。

アクアラインの話の前にETCの件である。私は千葉市出身でありクルマで知己を訪ねることもある。その時は、自宅近隣の第三京浜都筑IC、首都高神奈川線、首都高東京線(湾岸)、東関東自動車道、京葉道路と走り約80分であるが、途中に6ヶ所も料金所がある。両側の第三京浜と京葉道路が道路公団であるのに、内側に首都高があるためである。お役所仕事のため、渋滞と大気汚染が発生している。ETCなら停車0回である。
横浜市から千葉市まで行く場合、実は距離的にも、料金的にも東京湾北回りが早い。木更津になると、距離(時間)のメリットが発生する。アクアラインの料金問題が、本四架橋と異なるのは、料金引下が新需要の喚起につながらないことである。もともと神奈川、東京と千葉県南部は道路がつながっているわけで、アクアラインの通行量の増加は、東関道の通行量の減に等しいと考えられる。
したがって、料金の引下げは単に収益悪化になると考えられるからである。

しかし、さらに問題は、アクアラインと京葉道路の間のきわめて短い区間の料金なのである。アクアラインの出口「木更津金田IC」から「袖ヶ浦IC」までは150円なのに、次の「木更津IC」までは550円。ほんの少しの距離で400円も違うのである。
そこで、いつもように、袖ヶ浦ICから先は、高速道路の側道(こちらも台数はいない)を走っていくのである。

本来、側道は高速道路を作ったために、不便や迷惑をかける地元用のサービス道路であるが、大体において地元とは関係なく、準高速道路のようになっているケースが多い。小田原厚木道路などもその典型で、上も下も同じような速度になっている。
このアクアラインの側道、袖ヶ浦と木更津金田の間はまだ完成していないが、完成すれば、さらに収益は下がるのだろう。道路問題は矛盾だらけである。


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