NHK「きょうの健康」バックナンバーの怪

2006-05-19 06:25:45 | 書評
85659ad8.gif1ヶ月前になるが、テレビでNHK「きょうの健康」を見た。4月の10日過ぎだったはずだ。ちょっと関心のある症状が放送されたためだ。

まあ、人生で初めて「きょうの健康」を見たのだが、どうも毎日放送しているようだ。結構、初心者向けにわかりやすい。もちろん病気は人それぞれで、全国一斉放送で患者をステロタイプの病名の枠にはめるわけにはいかないだろうが、病気の素人にはちょうどいい難易度である。

そして、関心のある記事について、後でテキストを買って確認しようと思い、数日後に大型書店に行くと、当てがはずれた。

すでに5月号を売っていて、「4月号はない」という。どうも毎月16日が、雑誌の発行日で、翌月号に切り替わるそうだ。月央日では、早すぎるのではないかな?と思わなくもない。

別に「きょうの健康」は連載ドラマではないのだから、テレビで見てから買いに行く人だっているだろうに。とちょっとガッカリして、自宅に帰る。それならバックナンバーをネット上で注文すればいいのだろう。と、たかをくくる。

ところが、そのイージー思考が難儀の始まりになる。まずamazonや大手書店のネット販売サイトを見ても出てこない。「きょうの健康ブックス」というシリーズはあるらしいが、テキストは見当たらない。あれはテキストであって書籍・雑誌ではないのだろうか?と悩んだ結果、NHKのホームページから捜索していくと、やっと見つけた。そして、バックナンバーの注文画面に到達すると、なんと店頭から消えたばかりの4月号は「品切れ中」と表示されている。それより古い号の在庫はあるのにかかわらずである。「大きな謎」にぶちあたったわけだ。

ところで、以前、小型書店の開店にかかわった経験がある。その時の苦労をもう一度思い直してみると、ある推定が浮かんできた。「たぶん、刷り上った雑誌は全部、全国の書店へ取次ぎ経由で送り、当月中には在庫がゼロになっている。それでも売れ残り分が1ヶ月くらいのタイムラグでNHKの方に大量に返品となる。そうなると、返品された在庫はもう長期滞留するだけになるため、最初から徹底的に発行部数を絞るのではないだろうか。」

つまり、4月分は3月16日の発売日の前から4月末頃までは在庫ゼロで推移するのだろう。視聴者無視だ。サプライサイド発想。さすがNHKだ。受信料未収のつけを経費節減で補うのだろう。と、頭の中で毒づいてから、電話で聞いてみる。要するに、注文した場合、いつになったら在庫が充当されて、手元に到着するのかということだ。

そして、電話による激しい攻防戦は、残念ながら不首尾に終わる。やってることが無茶苦茶である(あちら側もこちら側もか?)。しかし、まあ注文はすることにした。高額商品じゃないからだ。本体500円+送料108円=608円。それに鮮度が重要で腐るというものでもない。雑誌が届くまで放送の内容を忘れないようにしておけばいい。


ところが、・・・・。在庫がなくて、長く待たされるはずの注文は、なんと二日後に届いた。それも速達である。一転して大サービスである。クレーム処理係が登場したのだろうか?そして、ずーーっと経ってから608円也の振込用紙が届いたのだが、実はまだ払っていない。つい忘れてしまう。

そして、それから1ヶ月たって、現在は5月号と6月号の切り替え時期である。すでに店頭からは5月号は消えたので、バックナンバーの注文ページをチェックすると、・・・。在庫はあるのである。品切れを回避している。業務改善なのか単なる偶然なのか。NHK改革のリトマス試験紙として、毎月チェックすることにする(たぶん忘れるだろうが)。

ところで、この「きょうの健康」という番組のタイトルだが、ちょっと変じゃないだろうか。「きょうの料理」みたいだが、毎日、違う病気が解説されるのだ。毎日見る必要はないのだろう。

といっても妥当な番組名が思いつかないのかもしれない。毎日、さまざまな病気を紹介するのだから、「病気のデパート」とでもすればいいかもしれないが、「財務上、行き詰ったデパート」みたいに聞こえてしまうのかもしれない。 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿