PRESIDENT誌は、予想に反してSNOBだった

2013-07-04 00:00:39 | 書評
少し前に、粘る前任者を無理やり追いだしてPRESIDENTになったのだが、さっそく実行したのは大時代的な社長椅子と、スチール製の両袖机を産廃業者に引き取ってもらい、白い椅子(偽皮)と、黒い木製デスク(合板?)を買ってきたこと。そして、雑誌『PRESIDENT』を発注。

以前、少しだけ大きな会社に勤務していた時に、社長室には、この雑誌が無造作に社長の机に積まれていたこともあり、さっそく1年分(24冊)を前払いする。


ネットで注文すると、入金を確認したら、すぐに送ってきた。

pre1


ただ、表紙に書かれている今回号の特集は、

「大富豪、7つの教え」
「お金で失敗しない生き方」
「夫の稼ぎを食いつぶす恐怖の“タガメ妻‘チェックリスト」

とか、まったく格調が低い。

PRESIDENT=お金持ち=セレブ=無駄遣い、という方程式によって、この雑誌は編集されているのだろうか?

となれば、最初の PRESIDENT=お金持ち という式は、個人的にはあてはまらないので、セレブとか無駄遣いといった方向には進まないのだが・・

そして、ページを進めていくと、もっと場違いな話が並んでいくわけだ。ようするにビル・ロジャーズとか堀江貴文氏のインタビューとか。

徹底研究:成金の金はなぜ、すぐになくなるのか。という特集は結構笑ってしまう。

FXで稼いだ数億円を使う前に大損失。さらに脱税ということで罰金や追徴税で1億近い出費で破産。

銀座のナンバーワンホステスの証言:本当の金持ちは、金持ちであることを知られるとカモられるので、ユニクロなんか着ているが、成金は一晩で数百万円使ったりするとか、極め付きは、愛人の作り方で、成金は札束やマンションを買い与えたりで強引に愛人にしていくのだが没落すると、さっさと女の子は逃げていくのに対し、金持ちの愛人は、愛人が独り立ちできるように銀座の新しいお店を開いて任せたりする、ということのようだ。

それで、要するに、この定価690円の雑誌に特集されているのは、「本当のお金持ち」と「成金」の違いはなにか、ということばかりであって、「金持ちでも成金でもない私」には、何の参考にもならない話ばかりなのだ。

要するに、社長室のインテリア小物ということなのだろう。

いっそ、社長になると、会社からの報酬以外のアンダーテーブルマネーをどうやって稼ぐのか、といった特集でもしてくれると、うれしい。

それと、この雑誌、204ページなのだが、125ページから172ページまでの48ページは、世界中の時計会社による各種腕時計の広告に当てられているのだが、やりすぎでしょ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿