先日、神奈川運上所(今の横浜税関)のエントリの中で、元々、日米修好通商条約(1858年)で規定された、と書いたが、その時に既に禁輸の品があった。
条約に付帯する章程というのがある。日本國亞米利加合衆國修好通商條約并貿易章程。その第二則の末尾の部分に記されている。
ところが、禁止物品がこれだけだから、かなり甘い。それに、阿片攻撃で中国王朝が滅ぼされたことを考えれば、罰金刑とは大甘だ。実害がなかったからいいようなものだ。
最近、読んでいた某歴史本に、桜田門外の変で、井伊直弼は駕籠の中で、輸入されたコルトで撃たれて動けなくなり、そのまま引き摺り出されて首を上げられたので、拳銃の輸入も禁止しておけばよかったと書かれていて、そんな面白い話があるのだろうかと調べていたら、大ウソだった。
実際に、井伊直弼が狙撃されたのは、コルトではなく、コルト1851(1851年モデル)という名作の模造品。1854年に二度目の来日をしたペリーが、数丁を幕府に献上した中に本物があった。なぜか、そのうちの一丁が徳川斉昭を通じて水戸藩に流れる。それを摸してこっそりと大量生産していたらしい。もし、斉昭が銃マニアだったら、逆に秘蔵して、毎日分解掃除でも楽しんでいたかもしれないが、色々と企みがあったのだろう。その中の一丁が桜田門外に登場したわけだ。さらに、その時使用されたという一品が関西のコレクターから数年前公開されている。
ついでに、もう一丁の幕末史に登場するピストル。1866年に起きた寺田屋遭難。京都寺田屋といえば、1862年に起きた寺田屋事件(薩摩藩内の内部抗争による殺し合い)の方が有名だが、その4年後の1866年、坂本龍馬が幕府方に襲撃されるが、ピストル乱射で辛うじて逃げ切る。もし、ここで討たれていれば歴史は変わったかもしれないと言う気は全然ない。龍馬の仲介で薩長連合が同意にいたったのは、その前日である。
その時使ったピストルは高杉晋作が上海から持ち帰ったもの。龍馬のことだから、「ワッシに渡しなはれ!」とか言って強引に手に入れたのだろう。密輸どころでなく、入出国管理令違反。関税法違反、銃刀法違反、・・。スミス&ウェッソン。
その後、翌年には、いろは丸事件を起こし1867年の暮に近江屋事件で暗殺される。今度は発射することができなかった。どうも、龍馬が歩くところ、事件が起こり続けたわけだ。
民主党にも類似の事件男が数人いるのだが、彼らには歴史観がゼロということは間違いないだろう。
条約に付帯する章程というのがある。日本國亞米利加合衆國修好通商條約并貿易章程。その第二則の末尾の部分に記されている。
阿片の輸入嚴禁たり然るに密賣し又其事を謀る輩ハ阿片一斤毎に十五トルラルの過料を日本役所に納むへし
ところが、禁止物品がこれだけだから、かなり甘い。それに、阿片攻撃で中国王朝が滅ぼされたことを考えれば、罰金刑とは大甘だ。実害がなかったからいいようなものだ。
最近、読んでいた某歴史本に、桜田門外の変で、井伊直弼は駕籠の中で、輸入されたコルトで撃たれて動けなくなり、そのまま引き摺り出されて首を上げられたので、拳銃の輸入も禁止しておけばよかったと書かれていて、そんな面白い話があるのだろうかと調べていたら、大ウソだった。
実際に、井伊直弼が狙撃されたのは、コルトではなく、コルト1851(1851年モデル)という名作の模造品。1854年に二度目の来日をしたペリーが、数丁を幕府に献上した中に本物があった。なぜか、そのうちの一丁が徳川斉昭を通じて水戸藩に流れる。それを摸してこっそりと大量生産していたらしい。もし、斉昭が銃マニアだったら、逆に秘蔵して、毎日分解掃除でも楽しんでいたかもしれないが、色々と企みがあったのだろう。その中の一丁が桜田門外に登場したわけだ。さらに、その時使用されたという一品が関西のコレクターから数年前公開されている。
ついでに、もう一丁の幕末史に登場するピストル。1866年に起きた寺田屋遭難。京都寺田屋といえば、1862年に起きた寺田屋事件(薩摩藩内の内部抗争による殺し合い)の方が有名だが、その4年後の1866年、坂本龍馬が幕府方に襲撃されるが、ピストル乱射で辛うじて逃げ切る。もし、ここで討たれていれば歴史は変わったかもしれないと言う気は全然ない。龍馬の仲介で薩長連合が同意にいたったのは、その前日である。
その時使ったピストルは高杉晋作が上海から持ち帰ったもの。龍馬のことだから、「ワッシに渡しなはれ!」とか言って強引に手に入れたのだろう。密輸どころでなく、入出国管理令違反。関税法違反、銃刀法違反、・・。スミス&ウェッソン。
その後、翌年には、いろは丸事件を起こし1867年の暮に近江屋事件で暗殺される。今度は発射することができなかった。どうも、龍馬が歩くところ、事件が起こり続けたわけだ。
民主党にも類似の事件男が数人いるのだが、彼らには歴史観がゼロということは間違いないだろう。
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