イトーヨーカ堂が次々に閉店している中で驚いたのは綱島店(横浜市港北区)の閉店。2週間前に綱島温泉に行ったついでに見に行った。
東横線の綱島駅から徒歩4分の場所で、実は同店から徒歩1分のところのマンションに3年間住んでいたことがある。買い物のほぼ100%は同店だった。
綱島は明治時代以降温泉街として栄えていたが、温泉などに行く人がいなくなった頃に旅館街を更地にしてマンションを何本も建て、その中心地に大型のショッピングセンターが作られた。
店舗があった駅の南側は東京の新橋駅の周りのような感じで、雑居ビルとマンションとそのスキマに庭も陽当りもない戸建てが立ち並んで、空いている場所はない。というか、今回、大きな空き地ができたとも言える。
住んでいる人は、おそらく車の所有率は著しく低いような気がする。車庫確保はかなり難しく、ここに外から来る人もヨーカ堂の駐車場に停めていたはず。綱島街道というのは東京の五反田から始まる中原街道から、多摩川を過ぎてから分かれる渋滞で有名な道で、道路状況は相当悪い場所だ。
一方、昨年、東急新横浜線が開通し、東横線(渋谷)だけではなく大手町方面など都心まで30分という好条件になり、マンションが駅の北側にも建ち始めている。
閉店の理由(儲からない理由)として考えられるのは、商圏のずっと外側の方にショッピングモールができてジワジワと顧客が蚕食されるケースだが、大型のスーパーは2キロほど先にはあるが、特に最近できたわけでもない。
つまり、経営力ということなのかな。伊藤家<岡田家。
困るのは地元住民。本当に困っているようだ。
おそらくスーパーは解体され、中型マンションが2~3本建つのだろうが、こういう立地のマンションの一階に店舗を構えて成功しているスーパーが「ライフ(LIFE)」だろうか。もちろん、設計段階からかかわっていないと難しいだろうが、そうなるような気がする。