瀬戸内のメルヘン(写真展)

2024-02-11 00:00:05 | 美術館・博物館・工芸品
六本木のFUJIFILM SQUAREにある写真歴史博物館の企画写真展として光の魔術師と言われる緑川洋一氏(1915年-2001年)の企画展(~3月27日)が開かれていた。岡山県邑久郡出身ということで、夢二と同郷。影響を受けているのかもしれない。

主に瀬戸内海を活躍の場として、さまざまな技法を駆使して、現実の世界をメルヘンの世界へと昇華されている。つまり、ほとんどの写真家とは全く異なる路線のようだ。



写真の技法には詳しくないが、多重露光、長時間露光、モンタージュ、特殊なフィルム現像、フィルターワークを駆使していたそうだ。

本業は歯科医だったそうで、それだと好きな時に撮影に行くわけにはいかないし、天候の問題もある。なかなか芸を磨くのも難しかったのではないだろうか。歯を削っているときに、新たな撮影技法を思いついたりしたことはないのだろうか。

パンフレットの画像である黄色と黒と赤の細い横縞の写真を見て、カメラで撮影したという話を信じる人がいるだろうか。