ゾロ(1975年 映画 アラン・ドロン主演)

2024-02-28 00:00:28 | 映画・演劇・Video
アラン・ドロン氏(88歳)の状態が良くないそうだ。数年前に脳卒中で倒れて以来、療養中といわれていたが、今年1月に近況が明らかになり、認知機能に大きな問題があり、すぐではないだろうが、来るべき時がくるのは近いらしい。

数多くの映画に出演し、影のある青年役から老獪な老人役まで、なんでもこなしている。時間を共にした女性たち(ロミー・シュナイダー、ニコ、ナタリー・ドロン、ミレーユ・ダルク)はすでに他界。

本映画『ゾロ』は同名の映画が多数ある。もともとは米国人作家の書いた『怪傑ゾロ』が、それぞれ勝手な解釈で世界中で氾濫しているわけだ。ということで、区別するため『アラン・ドロンのゾロ』と言われている。

スペインの占領地の提督になった(本当は友人がその役だったが、殺されてしまい友人が替玉になった)ディエゴ(演:アラン・ドロン)は任地に行くと、スペイン軍の大佐が住民から搾取をしていて暴挙の限りの悪政を行っていた。この映画は、イタリアとフランスの共作で両国民ともスペイン人を野蛮人と認定しているので問題なしだ。

ディエゴは無能な提督を演じながら、黒ずくめに変身してスペイン軍と戦う市民の味方として馬に乗って大暴れする。パターンはスーパーマンとか暴れん坊将軍、水戸黄門と同類だが、異なるのは表の顔がマヌケを演じていること。

城の中で剣を振り回して戦う時間が長い。最後は屋上から大佐を突き落として終了。そして、颯爽と馬に乗って去っていくのだが、提督役はどうするのだろうといささか心配になるが、単に映画なので気にしなくていいだろう。