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2023年04月03日 山梨知事「27年開業困難」 リニア、静岡工区巡り(共同通信)
 山梨県の長崎幸太郎知事は3日の定例記者会見で、リニア中央新幹線に関し静岡県が静岡工区の着工に反対していることについて、「静岡の皆さんにリニアの十分なイメージを持っていただける材料が届いていないのではないか」と言及した。併せて、2027年の開業予定については「極めて困難と言わざるを得ない」との見解を示した。
 その上で「膠着状態から移れるよう貢献する」「高速交通体系の全体像を描き、全ての地域にメリットをもたらすアイデアを提示したい」と話し、沿線自治体でつくるリニア中央新幹線建設促進期成同盟会で、山梨県として、全線開通に向けた取り組みを促進するために働きかけていくとした。
2023年04月03日 リニアの開業巡り 知事が見解(山梨日日新聞)
Yahoo!ニュース 山梨知事「27年開業困難」 リニア、静岡工区巡り(共同通信)【読者コメントあり】
山梨県長崎知事の記者会見は、知事定例記者会見(令和5年4月3日月曜日)(4月4日に掲載を確認)
令和5年度の始まりに寄せて とタイトルされた知事の長文メッセージですが、部分引用します・・・

 次に、県政の第2の柱、開くという字を書いて「『開の国』づくり」におきましては、道路交通体系の整備など、目に見える物理的な「開化」とともに、文明開化の「開」、開くに化けるですが、開化とともに、多様性を受け入れ、歓迎する、意識の上での「開化」も進め、これらを土台として、県の外との交流を深化・拡大させ、そして県民の皆様のほか、県外の事業者の方々も含め、
  「山梨のためにひと肌脱いでいこうじゃないか」というメンバーシップを持つ、全てのステークホルダーの御参画をいただき、あらゆる可能性に最大限のチャレンジをする。こうした考え方に立って進めて参りたいと考えます。

 まず、交通体系を内外に開く取り組みについて申し述べます。

 リニア中央新幹線の開業を見据え、「ヒト」「モノ」そして「富」を呼び込み循環させる広域道路ネットワークや、地域内道路ネットワークの整備を着実に進めて参ります。

 また、新たな人の流れをつくり出す交通体系や、「空飛ぶクルマ」などの移動や交通における新しいテクノロジーの社会実装の可能性を、技術の加速的な進歩にしっかりキャッチアップしながら追求をして参ります。

 さらには、リニアの開業効果の向上と全県波及のあらゆる可能性を追求していくため、空港開設の可能性についても、専門的見地からしっかりと研究、検討を進めて参ります。

 加えまして、期成同盟会の活動などを通じまして、リニア事業全体が現状の膠着状況から、進捗状況に移れるよう、これはしっかり山梨県として貢献をするべく、積極的に汗をかいて参りたいと考えております。

記者
 「年度始めに寄せて」の中での知事のご発言に対して質問させてください。
 リニアに関してご発言がございました。リニアは今、膠着状態の中で、それが前進するように山梨県としても貢献するべく積極的に汗をかきたい、このようにおっしゃっていたと思いますが、具体的にどのような取り組みを促していかれるでしょうか。
 また、2027年の開業について、なかなか実現が難しいと1人の県民、1個人としても思っているのですが、知事は2027年の開業というその時期について、今どのように捉えていらっしゃるか、この2点についてお伺いさせてください。

知事
 まず初めに後者から申し上げますと、2027年、今年は23年ですから、この時点において、南アルプスのトンネル問題が片付いていないということは、JR東海さんも言っていますけれども、事実上極めて困難であると言わざるを得ないと思います。
 私としては、さはさりながら、まずはできる限り、この静岡県との間でしっかり理解を得て、それで工事が着工されるのを、可及的速やかにすることで、できる限り早い時期での開業ができるようになることに期待をしたいと思っています。
 そこに向けて、山梨県として、今お話がありましたように、しっかりとした貢献を進めて参りたいと思います。そのために、まずはいろんな水の問題に対する本質的な御心配もあるのかもしれませんが、さらに大きなバックグラウンドとしては、静岡県の皆さんに、リニアに対して、まだ何と言うか十分なイメージを持っていただけるような材料が届けられていないのではないかなと、私はそのように考えています。何もリニア中央新幹線は沿線だけが利益を受けるわけではなくて、当然東海道新幹線との関係において、東海道新幹線の沿線地域の静岡もメリットを受ける、或いは、受けるものでなければならないと、私は考えてます。

 東海道新幹線と中央新幹線は一体となって、両新幹線の沿線地域が地域に対して大きな福音をもたらすものになるべきであるし、我々としては、それを実現しなければならないと考えています。そういう意味におきまして、今、期成同盟会においてリニア全通後の、要は東京から名古屋、そして大阪に至るまでの高速交通体系の全体像を描いて、今申し上げた、その両線全ての地域にメリットがもたらされる、実際の姿、アイデアというものを、沿線自治体の皆さんとしっかりと研究をして、それを提示をして、そして静岡県の皆さんも含めて、全ての沿線の自治体の皆さんが、1日も早くリニアができないかなと、こう思っていただくような機運を作っていく必要があろうかと考えています。

 当然、その中には東海道新幹線の静岡空港駅というものも、私はしっかりと検討するべきものだろうと考えておりますし、その他、「こだま」或いは「ひかり」、これはすでに国の方でもお話をしてくださってるようですけれども、静岡への沿線の停車本数の増加。こういうものも含めて絵を書いて、国全体でこのメリットをしっかりと共有する、この取り組みを山梨県が中心となって進めていきたいと考えている次第です。

記者
 確認ですが、そうした国だったり自治体だったり、皆さんが共通のメリットというものを感じられるような舞台を山梨県が中心となって作っていかれる、そういう理解でお間違いないでしょうか。

知事
 既に沿線都道府県で作っております期成同盟会の中に研究会を立ち上げておりまして、私どもは研究会の事務局という形で仕切りますので、この中でしっかり絵を書いて、そして期成同盟会の意見として国、或いはJRはじめ関係のところにぶつけていきたい。問うていきたいと考えています。

記者
 リニアに関して、品川-名古屋の全線開通がかなり厳しい中で、知事の頭の中には、甲府-品川の先行開業というものがあるように思うんですが、今どういうふうに考えていらっしゃいますか。

知事
 まずそもそも、南アルプスのトンネルを抜いて全線開通するまで、どれくらい時間かかるのか。いずれどこかの段階でこの静岡県との問題が片づいて、実際に南アルプスのトンネル工事に着工しますとなった時に、大体いつごろ開通するという目処が出てくるのだろうと思いますが、それ次第なのだろうと思います。
 そこにそんなに時間がかからなければ、当然、全線開通を最優先する。これも当たり前のことだろうと思いますが、ただ大変な難事業になる可能性もあるということも指摘もされておりますので、そこに本当に時間がかかるようであれば、当然、先に甲府から品川までの線路ができて、これは全線開通するまで、野ざらしにしておくというのは、ちょっと我々としても迷惑ですし、JRの経営のあり方としても、どうなんですかということになろうかと思いますので、その場合は部分開通、要は、甲府まで先行開業させて、少しでも資金を回収されたらどうでしょうかと。こういう話というのは当然出てくるだろうし、我々もそういう場合は、しっかり主張していきたいと思っています。
 また、JR東海がそういう経営判断ができるような環境整備、これは先ほど申し上げましたが、例えばエアポートの設置も含めて、そういう環境整備というものも、我々としては考えていくことも必要なのではないか。このように今、構想をしています。

記者
 それでいくと、先ほど期成同盟会の中で事務局をやって、ある程度絵姿を描いていくという話がありましたけども、その中に部分開通ということは、盛り込む可能性はあるんでしょうか。

知事
 あくまでも全線開通後の高速交通体系をお示しするというのが我々のミッションですから、部分開通というものは、その中では考えていません。
とりあえず引用だけいたしました。
リニア中央新幹線工事中の品川~名古屋各地の民間人から様々な事が伝えられていますが、世間の関心はマスコミから伝えられる静岡事案だけになっている様に思えます。
共同通信さんのおかけで知った今回の山梨県知事からのメッセージは素晴らしいと思い、とりあえずブログに転載しました。委細は後日に・・・


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