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甲府市議会議員の石原つよしさんのブログで、12月議会の答弁(2011.12.09) 『答弁資料からOCRで読み込んだもの。』とのことです。今頃気が付いたので引用させていただきますが、強調などは私です。

環境部長
@本市独自の放射線量の測定について
市内の放射線量については、これまで県が実施した測定結果や文部科学省による放射性物質に関する航空機モニタリングの結果において、いずれも、健康に影響が出るレベルではないことが公表されております。
しかし、市民の皆様にさらに、安心していただけるよう、また、子どもたちへの影響を考慮する中で、市内全域をカバーできる調査地点として、保育所や小中学校、公園等公共施設20ヶ所を選定し、本市独自の放射線量の測定を11月から本市独自の放射線量の測定を実施したところであります。
甲府市議会だより12月議会 この測定結果についても、原発事故前の市内の通常値のほぼ範囲内であったことから、当分の間は、この20箇所での調査を定期的に行なっていくことといたしますが、県のモニタリングポストや市の測定結果に異常値が確認された場合には、調査箇所を拡大していく予定であります。
また、市民から今回の調査箇所以外の公共的な施設について、測定要望があった場合には、施設の管理者等と協議し、随時、対応することといたしますが、個人的な測定要望については、その内容を詳細にお聴きする中で、適切に対応してまいります。

私は3.11以来甲府市から発信される記事、データなどはできるだけ丹念に見てきたつもりですが、ここで答弁された、原発震災前の市内の通常値測定データがあることは全く知りませんでした。
2011.11.27 甲府市、20箇所で放射線月次定点測定を開始 に書いたように、20箇所測定は 地表面から1mと5cm地点の空間放射線量 です。
同じ測定が過去にも継続して行なわれていて、「事故前の市内の通常値」として把握されていることを、この答弁は示しています。
それが出来る放射線測定機材も甲府市は持っていることを示しています。それなら関東圏各地でホットスポット情報が伝えられ始めた時に、何故、甲府市内でも即座に対応できなかったのでしょうか。

言うまでもないことですが、この件は山梨県衛生環境研究所(甲府市)での文部科学省委託事業とは無関係です、測定の意味も方法も違うことがはっきりして、今次大戦に対応するものではないから特に関東各地で測定体制が増強されたのです。文部科学省も2011年6月8日になって47都道府県の測定委託先で、可搬型サーベイメータによる地上1m高さの空間線量率の測定を始めたのです。

やっと設置された「県のモニタリングポスト」も合同庁舎4箇所で、やらないよりましかという程度ですが、3.11以来なにも動こうとしなかったのは甲府市だけだとすら私は思っていました。山梨県が100箇所測定の結果を出した時にも甲府市は何の反応も示さなかった。
なるほどそういうことだったのかと知りましたが、各地での測定データをチェックしながらこの状況なら甲府市は動く必要が無いと判断される根拠となった過去の市内測定データを開示していただくことをお願いしたいです。甲府市では原発震災前から「地表面から1mと5cm地点の空間放射線量」を測定しデータを持っている、これは素晴らしいことです。



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