「食育 給食 原発震災」をキーワードに調べていて、関東地域食育推進ネットワーク に気が付きました。
「食育」という言葉は甲府に来てから知ったのですが、とても良い言葉だと思いました。「知育・体育・徳育」+「食育」ということになるでしょうか。飽食の時代とか言われて久しいのですが体質的なアレルギーなどは別にして子供たちには好き嫌い無くなんでも美味しく食べて欲しいと思います。
私自身は給食の楽しい思い出がありません。どんなメニューだったかも記憶が無いのですが、給食のことを調べ始めたら今の子供たちの給食メニューの豊かさに驚いています。
それはさておき、「関東地域食育推進ネットワーク」のトップページから「食育推進ネットワーク交流会等の取り組み状況 平成23年度」にアップロードされているPDFファイルを開いてみました。
平成23年度「東京食育推進ネットワーク交流会」開催概要~災害と食育~は参考になりました。
食の知識の重要性は、避難生活では大きい。救急医療が優先される被災地では慢性疾患は後回しになってしまうため、食事管理が必要な方は、自分で管理しなければならないが、食への正しい知識とスキルがあれば、悪化を避けコントロールすることができる。
今後の備蓄対策としては、公助で糖尿病・腎臓病対応食、アレルギー対応食、流動食などの準備が十分ではないため、自助努力で備えをすることを勧める。備蓄の非常食は賞味期限の確認を兼ね、平常時に食べ慣れておくことと腹持ちがよいかなどをチェックしてみてほしい。日常の食品を多めにランニングストックしておくこともよい。
過去の震災の教訓などから、被災された方用のリーフレットやそれを解説した専門家向けの資料も当所HP からダウンロードできるので、活用して頂きたい。
◇ 独立行政法人 国立健康・栄養研究所ホームページから、講師が言及されたページは、災害時の健康・栄養についてです。多数の資料記事にリンクされています。
私は原発震災についてブログ記事を書いてきましたが、全く抜けていた(何も知らなかった)情報が満載だと感じました、今後のために時間がある時に目を通しておきたいと思います。
話を戻して、「関東地域食育推進ネットワーク」トップページからリンクされているPDFファイルはおいといて、Webページをリンクしておきます。ここで「情報」とは農産物、食育に関するものを指しています。
◇ 江戸とうきょう地域情報ネットワーク
◇ 地域情報ネットワーク長野
◇ 静岡農林水産地域情報ネットワーク
「食に関するアンケート結果」(PDFファイル)は、『東京都内で開催される食育イベント等については、①農林水産省の重要な施策の普及・啓発や当所のPR、②食育と米粉消費の推進等を目的として、当所は積極的に出展しており、その一環として来場者に対するアンケート調査を実施しました。 このアンケート結果は、平成23年6月から7月に行われた食育イベント等に来場した459人の回答を取りまとめたものです。(都内:杉並区、千代田区、練馬区、渋谷区、町田市) 東京農政事務所』というものです。
この中に、問4 農林水産省では被災地及び被災地周辺地域の農林水産物等を「食べて応援しよう!」キャンペーンを提唱しています。(1)震災後、被災県の農林水産物・食品やそれらを使った料理を買ったり、食べたりしたことがありますか。 のアンケート回答が示されています。
よくある-23%、時々ある-49% です。
問4 (3)「食べて応援しよう!」キャンペーンを行っているスーパー、コンビニ、外食店等をどう思いますか。の回答は、できるだけ積極的に利用したい-64% と示されています。
食育に知識がある方々、関心をもっている方々が都内上記イベントに参加された、その時のアンケートの結果だということを考えると、行政が発信している情報をベースにして食事についても判断しておられるだろうと思います。
そのことは、「年代別集計」-「問2 「食」や「農業」に関することのうち、特にご関心をお持ちものをお選びください。」 から年代を見ると40代では、1位が「放射能関連の情報」、2位が 「生活習慣病の予防のための食生活」、39歳以下では「生活習慣病」が1位、「食事バランスガイドの活用方法」が2位で「放射能」は3位です、その差は小さいですが。50代から上の世代では1位が 「生活習慣病の予防のための食生活」、2位が「放射能関連の情報」 になります。
この40代の方々も、「食べて応援しよう!」キャンペーンを行っているスーパー、コンビニ、外食店等をどう思いますか。 では、「出来るだけ積極的に利用したい」 が62%になります。
「食べて応援しよう!」キャンペーンを行っているスーパーなどの利用意向、と 震災後、被災県の農林水産物・食品を購入したことがある、とのクロス集計では、「②できるだけ利用したくない」 と回答した人も50%は購入したことがあるとの結果になっています。
この関東農政局東京農政事務所による「食に関するアンケート」には、「食べて応援する」について、「あなたのお子さんやお孫さんにも参加させるか・・・」 という問いかけはありません。その事を確認するために読みました。大人に向けて食の知識を広める活動が「食育」なら生涯教育の一環ではあるでしょうけど、子供たちには関係無いということでしょうか。
私は「食育」は「知徳体」と並ぶ、というより、その基盤となるとても大事なテーマだと思うので、子供たちの道徳教育を声高に唱えるのと同様に食育を述べるなら、食の安全についても同時に語らねばならない時代に入ってしまったと思っています。
学校給食はひもじい子供を救うために行なわれる時代は遠い昔となり、食育としての給食という位置づけがあるだろうと思います。もしそういう想いが無く給食業務を前例に従って淡々と進めているだけなら、その裏に何が隠されているかを考えてしまいます。
とにかく食育・給食をぶち壊してしまったのが原発震災だと認識していないような人々に食育を説く資格はないでしょう。
(私がこのサイトにある食育知識のようなことを学んだのは中学の家庭科の時間だけだったと思います。栄養というテーマだったかも)
それにしても食育情報ネットワークにこれほどの地域差があるとは全く想定外でした。
● 農山漁村の6次産業化 ホームページに気が付いたのでリンクしておきます。農業を知らない私はこれも全く知らなかったのですが、平成22年12月に施行された法律があるようで、新しいもの好きな私はこのあたりから農水産業について勉強してみるのもいいかなとか。