2007.03.30の日本経済新聞甲信越版ですが、山梨県企業の海外進出の様子が分かりました。
電子部品製造の相川プレス工業(山梨県都留市、相川泰男社長)はフィリピンの工場を増強する。デジタル家電向け部品が好調、OA機器関連の新規受注があり設備が手狭となったため。プレス部品の製造が主力だったが、部品の組み立てを拡大して付加価値を高める。顧客の日系メーカーが現地で設備投資を積極化しており、需要が高水準で推移すると判断した。
ルソン島南部バタンガス州の工業団地を拠点とする全額出資子会社「相川フィリピン」の敷地内に第3工場を建てる。来月着工し、今秋の稼働を目指す。新棟の延べ床面積は約6000平方メートルで、工場全体で約4割拡大。建物と機械設備を含めて5億円程度の投資を見込む。
第3工場では主にOA機器向けの部品を生産。プレス部品を製造するだけでなく、複数の部品を組み立てる工程を拡充する。新棟完成に向け、従業員数を現在より350人多い1650人に増員する計画で、工場全体の生産高を月間4億5000万円と現在より25%増やす。
従業員1650人で月間4億5千万円ですから一人頭で28万円弱になります。国内では成り立たない損益分岐点のように感じますが、百円均一ショップの商品の産地を考えた時には、そういうものなのだということも感じます。考えてみたら私が使っているインターネット、パソコン関連のハードは大半が Made in アジア なのです。80GBなどという一昔前には信じられない、あっても手の届かないものだったハードディスクが10万円そこそこのパソコンの中に収まっている。ブランドはアメリカの有名企業でも Made in 東南アジアですね。日本が、山梨が生き残る道は頭脳産業、いわゆる知価産業なのだと改めて実感した記事でした。