いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

彩りを失わない世界のままで

2014-11-18 04:13:16 | 特選いぶたろう日記

ひと月ほど前の番組ですが、僕はこれ、
とても楽しみにしていて、録画して見た。

白黒がカラーになるだけで、
「歴史」=「いまと断絶した机上の資料」が、
自分の知る「いま」への生々しい脈絡を感じさせてくれる。
期待以上だった。

戦前の浅草や日本橋、銀座が
あんなに生活感豊かで彩りに溢れたものだったとは。
顔に肌色が入るだけで、
ひとりひとりの生命や人生に
クッキリとした輪郭を与えてくれるように思える。
僕に繋がる誰か、に思えてくる。

そして、何より胸を打たれたシーンがひとつ。

学徒出陣の壮行会。
戦地に赴く角帽を戴いた学生たちが、
「都の西北」を合唱する。
これは、さすがに見てて胸に迫るものがありました。

僕は早稲田にそこまで特別な帰属意識はないけれど、
それでも自分にも馴染みのある校歌。
僕が仲間たちとこれを歌ったときは(1年の時の数回しかないけれど)、
大概、早慶戦だったりコンパだったりの楽しい席で、気分良く歌ってた。

フィルムの中の彼らだって、
あの時の僕と同じくらいの年齢で、夢も希望もあったはず。
それが、死地に赴くことを運命づけられ、
その不条理さを吹き飛ばすかのように仲間と声を張り上げる。
こんなに哀しい早稲田の校歌斉唱は聴いたことがない。

「自分に繋がる」という意味では、これ以上のものはなかった。
職場の仲間が同窓で、やはり同じ感慨を抱いたそうだ。
なんていうか、たまらないよなあ。

あのときもこれからも、戦争を正当化する、
美化する理屈は山ほどあるのは知ってるけれど、
僕はあんな時代の再来はまっぴら、ごめんだ。
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1 Comments

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Unknown (†暗黒の騎士ゼローク†)
2014-11-19 00:09:09
先生はNHKに金は払っているんですか?
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