娘が結婚するといって相手を紹介してくる夢を見た。
見てしまった。まだ2歳だってーのに、どんだけ親バカなんだ。
成人した娘も、相手の顔もおぼろげで覚えていないが、
ハライチの片割れや虎舞竜の人ではなかったことに一抹の安堵を覚えている。
夢の中とはいえ、「とうとうこの日が来たか…」と胸にズシッと来た。
実質まだ娘のパパ歴は2年なのに。
パパ、パパとひたすらに慕ってくれるいまから、
いつか来るその日に怯えている深層心理の表れだろうか。
周りからは
「お父さん、娘ちゃん可愛がってたから、奪られちゃうのはツライでしょう…」
なんて慰められちゃったりしてた。ああ、してた。
果たして、将来そういう局面を迎えたとき、
僕は何を言うのだろうかと思っていたが、
夢の中の未来の僕は驚くほど躊躇せず、ハッキリとこう言った。
「別に僕はね、娘を独占したいわけじゃなくて、世界でただひとりの憩惟の父親であることが幸せなわけで、その座は何をどうしようと誰にも奪われないんだから、『奪られる』というのは違うよ」
そして、結婚相手と思しき青年に向かって、
「だからね、君にも娘にとって世界でただひとりの素敵な旦那さんになって欲しいんだ。そしてその座を誰にも譲らないで欲しい。僕がここまで、どれだけこの子を可愛がってきたか、わかる?その僕の思いを踏みにじって、娘を裏切ったり辛い目に遭わせたりしたら、僕は君に何するかわからないよ?覚悟はいいね?」
だってよ。すごい。おれ。オトコマエ。
自分でもこんなこと言うとは思ってなかった。
でもそうだ、言語化されてみると、
たしかに僕ならそんなこと言いそうな気がする。
目覚めてなお一言一句明確に記憶しているほどの鮮やかな衝撃。
たしかに内なる自分を見た。
さだまさしを超えた気がする秋の夜。
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