いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

理想とか誇りとか

2014-07-18 03:22:21 | 超・いぶたろう日記
僕は生まれてこの方、お金とか名誉のために頑張ったことはあんまりない。
まったくないとは言わないけれど、それが最優先だったことはない。
いつでも一番大事にしていたものは「自由」だったろう。
どんなにお金が貰えようと、有名になれるチャンスだろうと、
そこに理不尽な不自由さがあるなら、僕にとっては何の魅力もない。
だから結局ここまで、大企業への就職に躍起になることもなければ、
10年かけたバンドにも未練たらしくしがみつくこともしなかった。

やろうと思えばできたかも知れないが、
それにはどうも「常識」と「ガマン」が必要なようで。
一般には空気を読んで流れに合わせられない者や、
忍耐力のない者は一人前扱いされないようなのであるが、
僕はずーっと自分流のワガママを貫いて、
その辺をアタマの凝り固まった連中に冷笑されながらも、
ここまでの道を切り拓いてきた。
持ち前の運と、ありがたい人脈と、なんとも不思議な何かによって、
ここまでとても幸福な人生を送ることができた。
我ながら、なんて好き勝手な人生なんだろうと思う。

けれど、いくら運と人脈があったって、
何らかの価値を認めて貰えるような仕事を積み重ねてこなければ、
誰にも相手にされなくなるだろう。
僕はその時々においてはあまり意識したことはなかったが、
きっと僕なりに大切にしてきた軸のようなものがあって、
それを見る人が見ていてくれたのだなあとも思っている。

僕が仕事(お金にならないのも含め)を請け負うとき、
いつでも大事にしてきたことは、
「自分がやるからには、他の誰よりもいいものを、自分ならではのものにこだわりたい」
という一点だった。
つまり仕事に対する「理想」と「誇り」だ。
世間一般の常識や、あるいは特定の世界での固定観念、
そういったものに縛られた人間からは
「ただの自己満足・自己陶酔」と揶揄されたことも多かったけれど、
それでも僕は曲げずにやってきた。

そのせいで音楽事務所から放り出されたり、バンドから追い出されたり、
10年貢献した会社から石もて追われたりもしたけれど、
僕はまーったく後悔していない。
むしろ、そこまでにこだわり抜いてきたいろいろなことが、
それを認めてくれる人との新たな出会いによって、
大きなスキルとして認められて、
僕はその都度それまでよりも幸せになっていった。

僕を村八分にしてきた古い「村民」の連中は、
ほれ見たことか、勝手なことばかりしてるとそうなるんだ、ざまあみろ…
と嘲笑っているかもしれないが、
残念ながら彼らの誰よりもきっといまの僕は幸せだ。
だから、彼らを憎む気持ちは全然ない。
むしろ、憐れむ気持ちの方が強いかな。

いまの僕が幸せだと思う根拠はいろいろ。
健康であることもそうだろうし、信頼し合える仲間に恵まれていることもそう。
お金持ちでも有名でもないけれど、生活に困ることはないし、
何より自由であり続けられている。
僕はいまでも、僕らしく自由気ままに生きている。
理不尽に妥協を強いられることがない。
毎日が楽しい。

僕が仲間と創った職場は、理想と誇りに満ちている。

嘘がない、嫉妬がない、贔屓がない、讒言がない、偏見がない、陰口がない、会議がない、ムダがない、お追従がない、面従腹背がない、精神論がない、面子がない、ジェネレーションギャップがない、不条理がない、滅私奉公がない、勘違いがない、違法がない、独善がない、老害がない、説教がない、長話がない、守株がない、思考停止がない、因循姑息がない、失望がない。

代わりに、
夢がある、信頼がある、感動がある、未来がある、仲間がいる、歓びがある、休みがある、余裕がある、刺激がある、面白みがある、楽しみがある、希望がある。

踏み出して、よかった。
本当に、よかった。
迷ったら、やはり自分の信じる道を行くべきだね。
自分なりに真剣にこだわっているものがあれば、その価値を認めてくれる人は必ずいる。
曲げる必要なんか、なかったんだね。

結局、理想も誇りも伴わないと、仕事はただの集金作業でしかなくなる。
つまらない体面やくだらないしがらみにがんじがらめになると、
一体何のためにこの仕事をしているのか、それを見失ってしまう。

自分たちの有り様を虚心坦懐に反省することなく、
いつも何かのせいにする癖がついてしまうと、
負のスパイラルに陥るばかりだ。
実に象徴的だと思うのがどこの会社でもやりがちな「無料」乱発策。
まさに理想も誇りも見失った結果だろうな。
自分たちの提供するサービスに対価を求めないなんて、
その程度のものしか提供できていませんと認めるようなもんじゃないか。
どうして品質の向上に目を向けないのか、不思議でしょうがない。
仕事をしない言い訳や、全部人になすりつける論法ばかり巧くなった人たちが、
どんな舵取りするかと言えばやはりその程度。
コンスタントに反面教師としてあり続けてくれることに、
不思議な感謝の念すら覚えそうだよ(笑)。

なんてね。

どこまでも自由に、生きていこう。
そんないつまでもうまくいくと思うなって?
…そんなの、30年前から言われ続けてらい(笑)

カンパニータンク

2014-07-06 01:35:14 | 超・いぶたろう日記
職場にかかって来た一本の電話。
なんでも様々な企業やお店の取り組みを紹介する雑誌だとかで、
ブログを拝見しまして御社に興味が…
浦安を特集するので取材を…云々。

まあ、だいたいロクなことはないのだけども。
旗揚げ直後だし、タダだったら宣伝にもなるし、
いーかなーと思って話を聞いてたら。

途中から、インタビュアーは「あの」元有名グループCのTさんです、
女優のKさんも来られるかも、こんなチャンスはありません、
皆さんでお写真も撮れます!みたいなことを言い始め…。
なにかってーとこの2人の名前を連呼。

んで、僕はこういうギョーカイ風吹かすヤツが、
虫酸走るほど大嫌いなんで、
ちょっとイヤだなーと思い始めてたんですが、
さらにここから、

「タレントさんとの写真を記事にしますので、版権は事務所にありますし、使用料を払わなければなりません」
「御社のホームページなどで二次利用も可能になりますし、大きな宣伝材料にもなります」
「金額は五万円だけ、これは皆さんご理解いただいてます」

カッチーン。

やはりといえばやはりですが。

アホかボケー!!!

いまどき、芸能人の名前さえ出せばありがたがると思ってやがる。
この、「皆さんご理解…」とかって言い回しも大っ嫌い。

久々に思い切り怒ってしまいました。

二次利用しないから払わないという選択肢はないの?
ないならそんな理不尽な話はないね。

なんでこちらが取材に協力してお金まで払わないといけないの?
別に望んで来てもらうわけでもないのに。

芸能人さえあてがえばお金払うと思ってんだとしたら、
それこそギョーカイ人の思い上がりもいいとこ。
僕はそういう連中たくさん見て来たんで、
あなた方のそういう神経、大っ嫌いなんだよね。
死ぬほど嫌い。
いままで話し聞いて損した。

五万円だけとか言いますがね、そのお金稼ぐのに我々は生徒2人呼んで、
一ヶ月間一生懸命勉強教えて面倒見て、
価値を認めてもらってやっとなのに、
なんであんたらみたいなのにタカられなきゃいけないの。
立ち上げたばかりの企業を応援したいとか、
嘘ばっかじゃん、バカにしてんの?

効率よくカモを落としていきたい先方としては、
こういうメンドクサイヤツは時間の無駄でしょう、
さすがにあきらめたらしく早々に撤退。

しかし…久々にイヤーな話だったなー。
まあ、詐欺だ違法だとまでは言わないけれど、ちょっと気分はよくない感じですわな。
こんなのに引っかかったら、こいつカモだぞー的に名簿出回って、次々来そうだ。
何より、みんなにネタにされそうだ(笑)。
ハラ立ったから、企業名曝すぐらいの仕返しはしておこう。

手続きはちゃんと踏みましょう

2014-07-06 01:30:09 | 超・いぶたろう日記
どの立場をとるか、というのと、
どういう方法で決めるか、というのは、
分けて考えるべきだよな。

前者は自由でいいけど、後者はエモーショナルじゃ困る。
前者はニュートラルでもいいけど、後者はナアナアじゃ困る。

だから「集団的自衛権」の是非じゃないんだよね。
憲法改正への決められた手続きをきちんと踏まない、
三権分立もウヤムヤ、
原理原則を無視してなんとでも言い換えられちゃう、
このいかにも日本的なグダグダ感が実にダメ。

これ許したら、何でもありになっちゃうだろ。

しかも、どう考えても、今回閣議決定した連中は、
日本がどうなろうと決して責任をとらない。
どいつもこいつも政権の流れに乗っただけ。
安倍首相にも今回の決断の覚悟があるとは到底思えない。
個人的には、どうも近衛文麿とかぶって見えるんだよな。
つまり、ことの重大さを理解せず、小物が無責任に意地張っただけ感ね。
この、ヒトラーみたいなわかりやすい絶対権者がいるわけでもなく、
誰も責任をとらない形で、
なんとなーく「空気」で物事が進んでいくのが日本の怖さ。

戦争反対!と叫く左の人も、亡国!と怒鳴る右の人も、
もうちょっと冷静に話しましょうよ。
お互いにお前はわかってないなんて、何て不毛な。
期限決めて意見全部出して、国民投票しましょうよ。
多数決しか、ないじゃないですか。
民主主義国なら、さ。

子供にどう教えるんだこれ

2014-07-06 01:22:57 | 超・いぶたろう日記
ちょうどいま、中3に憲法を教えていて、考えちゃうことしきり。
以下はどんなテキストにも載っている、中学生に教えるべき原理・原則。

「憲法は国の最高法規」で「憲法に違反するすべての法律・命令などは無効」で「憲法は国家権力から国民の権利を守るため」にある。

憲法9条には「戦争放棄」と「戦力不保持」と「交戦権の否認」が謳われ、だけど日本には「自衛隊」が存在し、「日米安全保障条約」によって日本は防衛されている。

ここまでで既に、誰がどう読んだって、まともな日本語力を持っていたら、いまの日本が明らかに「違憲状態」なのは自明。
自衛隊の存在意義は大きいと思うけれど、国家防衛の必要性の議論はさておき、条文と現状が噛み合っていないのは間違いない。
左右いずれの立場にも偏らずに、この矛盾をどう説明するのか。

「違憲立法審査権」を持っているはずの裁判所は「統治行為論」により判断を忌避。
三権の一角に過ぎない「内閣」は「解釈改憲」を進め、「閣議」は、国の存亡・根幹に関わる「集団的自衛権」について、「主権者=最終的な決定権者」であるはずの国民不在の場で、あっさり行使容認の方向性を決定づけた。
「国民の代表者」として行政を監視するはずの「国会」は都議会に続くヤジ問題に揺れ、マスコミはヤジと号泣ばかりにフォーカス。
何より自分たちの生命に関わる問題なのに、「主権者である国民」の多くはこれが何を意味するのかよく解らないまま追認してしまう見込み。
憲法の三大原則も、三権分立も、地方自治も、みーんなグダグダ。

もう、ただ、この現状を知ってくれ、としか。
AKBとジャニーズと、アニメとゲームだけじゃなく。
そりゃまあ、色んな屁理屈こね回すことはできると思うけどさ。
子供の目から見たら、大人ってインチキだなーと思うんじゃないかなあ。

僕は子供に話す仕事をしているせいか、あんまり「世の中そんなもんだろ、理想の通りにはいかないよ、我慢しろ、空気読め」みたいな、ヘンに(日本的な意味での)「オトナ」であることに縛られた考え方したくないんだよね。
極端な原理主義に陥るとそれはそれでバランス欠くけれど、例えば子供に話しても違和感の無いような、堂々と説明できる内容にすべきだと思うんだよね。
日本を守るためにやはり軍隊は必要だ、と思うのなら、そういう議論を尽くして正規の手続で憲法を改正する方向へ動くべきだと思うし。
やはり先の戦争に学んで軍隊は要らないと思うのなら、反対票を投じればいいし。

これって理想主義なのかな?
おれ、青臭いのかな?

でもさ、民主主義ってそういうもんじゃないの?
違う立場から議論を尽くして、多数決で決める。
その結果は国民が甘んじて受け容れる。

この「多数決で決める」ができないなら、それは民主主義国家じゃないよな。
「怨みを残さない」ために「話し合い」でグレー決着させて、だーれも責任とらないのなら聖徳太子以来の進歩のなさだ。
「アタマがイイ」(つもりの)一部の連中が、「蒙昧な大衆」を信じられなくて、さっさと自分たちだけで独善的に決めちゃうってんなら、戦前と同じだ。いや、むしろ国としての理想を共有していた分だけ、明治の頃の方がはるかに崇高かもしれない。

ともかく、いずれにしても民主主義とは程遠い。
日本に本当の意味での民主主義は、ない。
そう結論づけて、いいかな?

ワールドなだけはあるな

2014-07-02 12:17:21 | 超・いぶたろう日記
サッカーはどシロウトで、さーっぱりわかんない僕ですが、
そんな僕でも充分楽しめるなあ…と素直に思えるW杯決勝トーナメント。

それが何であれ、世界最高レベルのプロが織りなす技というのは、
やはり惚れ惚れするもんですね。カッコいい。
一人一人のプレーヤー見ても、
なんだかボールがマグネットみたく足に吸い付くよーな感じがしますね。

何よりスピード感が全然違う。
なかなか点が入らないので見ててイライラする、
というイメージがあったんですが、
点が入らなくても充分にエキサイティング。
一瞬でも目を離すとどう転ぶかわからないので、
ついつい見てしまう。90分なんてあっという間。
すげ、面白いじゃん、サッカー。Jリーグなんかと全然違う。

誠に申し訳ないけど、つまんないのはサッカーそのものじゃなくて、
日本のサッカーなんだなあ…と実感。
選手をこき下ろしたり、彼らの奮闘を侮辱するつもりはないけれど、
ひとつのエンタテイメントとして見たとき、
どうしたって見劣りするのは明らか。
同じように演奏してるように見えるけど、
高校生の学園祭バンドとプロのジャズトリオくらいの違いを感じる。
これほどの差があって、優勝とか言っちゃったのは、
やはりちょいと身の程わきまえず恥ずかしいのではないかな…。

とまあ、これくらいは、シロウトでもなんでも
いち観客の感想として言ってもいいんじゃないかな、と。

しかし、面白い。
こっから先はちゃんと見よ。