いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

シャレでんがな

2016-10-31 12:02:23 | 超・いぶたろう日記
300円持ってって170円の買い物してお釣りがいくらという例のアレ。

単に引き算して130円と答えたら理系、
200円出すはずなので30円と答えたら文系と、
まあ占いレベルの小ネタなわけですが、
何だか「理系」の定義を「机上の計算バカ」みたいに扱っているようにも感じられ、
まんまと引っかかったプライドのお高い皆さんが続々とプンプンしてらっしゃいます。

まあ、こんなのを鵜呑みにしておれ理系あたし文系とやってるのも
血液型レベルのしょーもなさだとは思いますが、
ちょっとしたシャレとしては別にイイんじゃないかと。

逆の意味で真に受けてムキになるのもオトナゲないですわね。
深く考えず直感でどちらという程度の問いかけに、
硬貨の種類が指定されてないとか、
いくら出したのかわからないから問題がそもそもどうのとか、
目一杯理屈でツッコミ入れて、
これだけ考えられるおれやっぱ賢いだろーぅ?をやってしまうのが、
一番みっともないと思うわけです。
それも学生ならまだしもいい歳したおっさんが。
フェイスブックとかで。

個人的な感想としては、
これでわかるのは文理の別というよりは、
男性的な思考か女性的な思考かというところであるような気がします。
男性が左脳的、つまり数字で判断してしまうのに対し、
女性は右脳的に日々の買い物での支払いのイメージが浮かぶのではないかな、と。

それで女性に普通百円玉2枚で払うじゃんと指摘されて、
ムキになってこういうケースもありうる、
こういう解釈も…みたいなことをウダウダ述べて、
優位性を保とうとするのがまたいかにも男性的です。
無論女性はそんなこと、もはや聴いてもいませんが、
男性は自ら紡いだ論理の構築性に悦に入っちゃうわけですね。

あ、もちろんすべての男性が、女性が、というわけじゃないですよ、
っていちいち断らなきゃいけないとこがまた昨今の世の中の面倒くささでもありますが。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんなに面白い日本シリーズになるとは

2016-10-27 23:26:50 | 超・いぶたろう日記
いやー、めちゃくちゃ面白いですね日本シリーズ。

戦前は4勝3敗で日ハムかと思っていたんですが、
予想以上に強力なマツダスタジアムの後押しを受けたカープの勢いに、
このままいってしまうのかと思い直すほどでした。
しかし札幌に移ってからどうも、
カープが勝てる流れを自ら手放しているような印象です。
色々な見方があると思いますが、
僕はやはり采配、それも用兵の差じゃないかと思っています。
大谷や中田翔なんてそれぞれに難しい選手を抱えながら、
ソフトバンク相手の死闘をあの手この手で立ち回ってきた百戦錬磨の栗山監督と、
1強5弱のセリーグでうまくハマったシーズンでの戦術以外に
効果的な手を見つけられないでいる緒方監督の差というか。

あんまり細かいこと言うと結果論になっちゃうんでアレですが、
カープとしては絶対優位なホームでの試合を2つ残しているとは言え、
ジョンソンが予定通りの好投を見せ、
またハム先発の加藤が予想通りの崩れ方をした、
今日の試合をとれなかったのは痛いですね。

同じように今日の星を落としたとしても、
6戦7戦マツダスタジアムでジョンソンと野村が残っているという状況は
ハムにとってはかなりイヤだったはずです。
それが野村1枚になり、ひとつ勝てばよくなった。
これは相当でかいのでは。
(カープ党には7戦黒田で勝利という熱過ぎるドラマの期待もあるでしょうが)

また、今日の試合を見ても、
緒方監督はシーズン中のような型どおりの継投でしたが、
中4日という事情もあったにせよ、
ハムにとってジョンソンが6回で降りてくれたのは好都合だったでしょうね。

逆にハムは加藤を早々に見限ったのが印象的でした。
満塁のピンチを封じ込めたメンド—サが、
あたかも先発だったかのように大好投(個人的にはこの試合MVP)し、
8回谷元からの9回バース。
栗山監督の臨機応変な用兵はさすがだなと思いました。

9回の時点でハムは宮西温存、カープは中崎投入。
しかしあの投ゴロセーフで、
元々メンタルがそんなに強い方とも思えない中崎には動揺の色が浮かんだし、
その後の死球ではもう明らかに表情が硬い。
ここで代えるに代えられないところに自ら追い込んでしまったのが緒方継投ではなかったかと。

緒方監督は勝負師マインドが強いのかな。
走塁を含めた攻撃面ではすごく積極的だし意表も突くし、
また選手もそれによく応えるけれど、継投の方はどうなんでしょうね。
まあ、どんな名監督でも口を揃えて難しいと言われるものですけれど。
また、ここと思った勝負どころで一気に思い切った手を打てる反面、
その後のことはあまり考えてないような印象も受けます。
第3戦黒田を公言してからの予告先発提案とか、昨日のDH解除とか、
なんだか脇の甘さを感じてしまいます。
今日の5戦もガマンできずに中4日のジョンソンで取りにいき、
好投したにもかかわらず、取り切れなかった。
7戦で4つ勝てば良い、
そのために勝ち急がず相手が厭がる形を作ろうという発想がなく、ガマンできなかった。
森祇晶や野村克也なら採らない手でしょうね。

栗山監督は選手への信頼感を前面に押し出しますが、
情実という感じではないですね。
CSで失敗した加藤、昨日衝撃の落球を見せた近藤など、
ミスした選手にもチャンスを与えつつ、
ちゃんとその日その日で見きわめている感じもします。

打撃不調の陽岱鋼も腐らせずに使うし、
最後の西川(シリーズ打率1割)の満塁弾はまさに象徴的。
中田4番を動かさないこともそうですが、先のことまで考えて辛抱強く策を練り、
結果として選択肢を多く残しながら試合を進めて勝ちを拾っている。
何より、決して選手の悪口を公言しないスタイルで選手の信頼を集め、
チームの士気を高くキープしている。
新しいタイプの名将だなと思います。

役者的には武田勝より黒田だし(笑)、
ドラマ的にはカープ日本一がきれいだし、
日本中がそれを期待してる(空気をマスコミがつくっている)ような気もしますが、
そうなるとやはりへそ曲がりの僕は敢えてのファイターズ日本一を推してしまうのでした。

あ、でも7戦まで見たいから、明後日はカープで!
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

50といわず60まで

2016-10-25 23:19:45 | 超・いぶたろう日記
50歳まで現役?イチローの再契約が意味するもの

(Blogos/WEDGE 木崎英夫氏)


イチローを賞賛する人は山ほど居るので、いまさらこんな感想もベタなんだけど。

説明の要もない大選手だけど、彼のいわゆる絶頂期よりも、
加齢と共に(一般的には)衰えざるを得ないステージを迎えた彼の、
これからの在り様がすごく興味深い。

そのあまりにも輝かしいキャリアのために、
昨今の、特に昨季のイチローを評して「もう終わった」と言いたげな人も少なくなかった。
でも、彼の今季の成績はそんな声を吹き飛ばすに充分な説得力をもっていた。

その説得力とは決してアンチエイジング的なことではない。
この記事にあるように、そしてよく知られているように、
彼はいま置かれた境遇に不平不満を漏らさず、
いつだってあるかどうかわからない自分の出番のために「完璧な準備」をしている。

言葉にしてしまえばそれだけのことだが、
それを継続して実行するのは並大抵の精神力ではない。
特に彼のような「とっくにラクをしていてイイ」ポジションにいるビッグネームならば、尚更のことだ。
糞の役にも立たない余計な虚栄心など封じ込めて、
もっともっと崇高なところでプライドを貫いている。
しかもその原動力は、
「いつまでも大好きな野球がしたい」という子供のように純粋な一心だ。
素晴らしいと思う。

「好きなことをやって生きていたい」という人間は、
それこそ掃いて捨てるほど居る。
僕もその1人だ。
でも、そのために彼ほどの完璧な準備や不断の努力を一切の手抜きなく行える人間は数少ない。
なのに、自分の甘えを棚に上げて、環境に文句を言う人は数多い。
僕もやはりその1人だったろう。

だからこそ、彼を見るにつけ、
自らの過去の言動を振り返り恥じ入るばかりだし、また強い憧憬の念を抱かずにいられない。

プレイヤーとしての晩年(と呼ぶことすら憚られる)を迎えてなお、
求道者のように日々の繰り返しを積み重ねてゆく彼の姿には、
年齢や国籍や文化を越えて、
ビジネスライクとも言われるメジャー球団の視線すら改めさせるだけの静かな輝きがある。
いや、ビジネスとして現実的でシビアな視線を向けてもなお、
応えられるだけのパフォーマンスをイチローは続けているというべきか。
当然ながらそれはグラウンドの上だけのことではないのだろう。

年齢や環境にかかわらず、自分のやりたいことを叶えるためには何が必要なのかを、
イチローはずっとその流儀で示し続けている。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする