いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

勝てば官軍

2009-03-25 00:03:48 | 新・いぶたろう日記
…と、野村監督は形容した。
まったくその通りだな、と思う。

何はともあれ優勝=世界一は素晴らしいことだし、めでたい。
同じ国と何回も何回もやりあう大会形式に疑問はあるけれど。
韓国と5回やってひとつ勝ち越して、それで世界一、と言われてもなー。
とはいえ、それで日本の実力が否定されるわけでもない。
彼らは素晴らしい野球をやった。
世界に胸を張れると思う。

そして。
改めて野球とは選手がやるものだと痛感。
実力のある選手が、気持ちをひとつに出来れば、
指揮官なんて案山子でもうまくいくでしょう。
あのレベルまでいけば、そういうことだな。

いや、俺は認めないよ、原なんて(笑)。
誰に何と言われようと、大人げないと思われようと。
俺だけじゃない、全国のタイガースファンは絶対に認めないでしょう。

だって誰が認めるよ?
藤川にあんな仕打ちをした監督なんかを。
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中央線が人身事故で

2009-03-24 04:19:11 | 新・いぶたろう日記
ずいぶん遅れてました。
おかげで、僕の終電にも影響です。
アタマにくるけど、まあしゃあない。
人の命がひとつ散ってるんだ、
それに比べりゃ多少遅れるくらいは。
これに「死ぬのは勝手だが、俺たちを巻き込むんじゃねえ」
と言えるほど冷たい人間には…ならないようにしたいものです。

そんで帰ってニュース見たらびっくり。
ただの人身事故じゃないのね。
突き飛ばしたっていうじゃないか。
で、その理由が……出たよまたこれ。

「人を殺して死刑になりたかったんだ」

いやーこれ、この類の、僕はちょっと許せんな。
理解できん。
死ぬのは勝手だよ。
なんていうかさ、これ、
マリオとかでミスしたらもう気にくわなくて、
めっちゃくちゃやって自爆する、のに近い感覚じゃない?
冗談じゃないよな。
そんなんに巻き込まれて死ぬ方の身にもなってみやがれ。

幸い、今回突き飛ばされた人は死なずに済んだそうです。
電車が低速で、停止寸前だったことが幸いした模様。
犯人は即現行犯逮捕されたけど、
なんと精神に問題ありという人物らしい。
…これで、仕方ないになっちゃうのか??
うーん。
こんなの、シロウト裁判員に裁けるんだろうか。。。

僕思うにだ。
もう類型化してきたからさ、ここらで法改正して、
『死刑になりたくて人を殺したものは、殺害方法と同じ方法で死刑に処す』

としちゃえばいいんじゃないだろうか。
抑止力の意味からも、もう死刑は前提でね。
遺族感情から、方法はどんな残忍でもちゃんと再現するの。
こんな安易な犯罪、
同じ苦しみを与えなきゃ、と思うがなあ。
どう?

あれ?

みんなひいてない?(笑)
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旧交

2009-03-23 23:28:31 | 新・いぶたろう日記
今日は22年ぶりの旧友と再会しました。
例の「あろは~」3人衆のひとりです(笑)。
22年ぶり…小学校卒業以来なんだけど…とはいっても、
なんてんだろう、
お互いにルーツを知っているからこその、
「気取ってもしゃあない」空気は、
ほのぼのあったかいものがあったなあ。
懐かしい人名地名が山ほど出てきて、
楽しい時間を過ごしたよ。

いつか書いたけど、
僕は小学校時代にあまり良い思い出がない。
いまはもうどうってことないけれど、
かつてはトラウマになってた部分も少なからずあったかな。
あの頃の知り合いはみんな僕のことを嫌っている、みたいな。
とにかく小学校の規格からははみ出してたし、
自分自身に自信もなかったしね。

でも、良い思い出も無いはずもなくてね。
全体的に暗くもやのかかった期間だったけど、
たまにキラッと光る思い出が散らばってて、
それは闇の中に浮かぶ分、すごく鮮烈に残ってるよ。
クラス総スカンの中、手をさしのべてくれたKとかね。
親の「あの子と付き合っちゃいけません」を跳ね返したN原とか、
僕のやり場のない憂鬱をぶつけてた創作作品を、
かたっぱから読んでくれたN田とかね。
どうしてんだろう、と思う。

それにやっぱり生まれ育ったところだから、
たまに時間ができるとよく大阪へは行ってたし、
そこで再会できた人々とは必ずうち解けることができてね。
まあ、お互い大人になったんだろう。
いまこうしてわかり合えるならいいや、てなもんでさ。

今日会った人は僕にそういう先入観はなかったそうだ。
だからこそああして屈託無く語りかけてくれたのだろう。
僕にはそれが嬉しくてね。
あの頃の知り合いに声をかけてもらえる、
てのは僕にとって特別なことだ。
で、22年の歳月を超えて旧交を温めることとなったわけです。

いろんな話をしたなあ。
一番興味深かったのは、
僕がいなくなったあとの生まれ故郷の出来事で、
それは言い換えてみれば
「僕が選ばなかったもうひとつの選択肢」でもあるわけだ。
地元の小学校から地元の中学校へ進学し、
地元の高校へ…と進む過程で、
少しずつ地元の人間関係が変化・展開していく、
それぞれの人生へと枝分かれしていく、
そんなアナザーストーリー。
苦労もあれば笑い話もあって、
なんか、感慨深かったな。

地元の同級生というのは、さまざまだ。
出世があり、落伍があり、結婚があり、非婚妊娠があり、
事故があり、病気があり、成功があり、失敗がある。
いや、どこにおいてもそうなんだろうけど、
それらが共有され、伝達される度合いが濃い。
僕はそれに比べるとある程度限定された、
都会的な温室に育ったから、
どちらかというと広いようで狭い価値観の中にいた
期間が長かったような気もする。
その善し悪しはわからないけど、
遅くまで進学とか就職とか結婚とか、
そういう人生の選択肢について深く考えずに来たように思う。
それは今もってそんな気もする。

よく言えば、ラッキーだ。
悪く言えば、人生をナメている。

僕自身についてだけ言えば、
あの時あそこで選んだ選択肢は間違っていなかった。
あのまま何もせずにいたら、早晩ダメになっていた。
僕が生まれ育ったあの地域を悪く言うつもりはない、
ただ、稲の種籾を畑にまいてもダメなように、
僕には僕の育つべき場所がほかにあったのだろう。
それをかつてのように優越感で語る価値観は、
いまの僕にはない。
ただ、そういう選択肢をくれた両親に感謝あるのみだ。

同級生の語る中学生活は、
やはり僕の肌には合いそうもない、
いわゆる「よくある公立教育」だった。
彼女はそこで中学校への反発があって、
小学校の僕と同じように葛藤があったという。

それを聞いて思う。
僕が特別どうこうなのではなく、
誰しもが抱える抑圧を、鬱屈を、屈託を、
たまたま僕は感じ取るのが早かっただけなのだろう、と。
小学生にとって守るべきは先生の言葉と用意されたルールで、
それに疑問を抱く方がおかしいのだ。
何より、僕自身もそのことへの不満の表現の仕方が、
どうしようもなく稚拙で乱暴で、説得力を欠いたのだから、
ただのワガママに見えたって仕方がない。
周囲の理解など得られなくて当然だ。
僕の幼少期の孤独は構造的なものだった。
そう思うと、少し楽な気がした。
誰も憎まなくていい結論だ。

おかしいよね、矛盾してるよね。
でも、仕方ないよね。

そう言って流すことができないのは僕の生まれ持った性分で、
それは今もってそうだ。
議論無き強制には疑問を感じる。
証拠を、説明を、根拠を求める。改善を要求する。
納得すれば従うけれど、できなければしない。
それを厄介者と見るか、才能と見るか。
思えばいつもこういう評価の狭間で揺られてきたように思う。
少なくとも、大企業の片隅で生きていけるようなタイプではなさそうだ。
疑問に思わないことが何より要求されるのだとすれば、だが。

てこた、あんまり成長してないんだな(笑)。
でもおかげでどんなに久しぶりに会った人にも、
「変わらないね」と言ってもらえる。
それが僕は何より嬉しい。
あとは見た目もそうだねと言ってもらえるように、
ちょっとゆるんできた体格を引き締めなきゃね(笑)。

なんだかここ3年いろいろ迷ったけれど、
ひとつ自分のあり方として納得のいく結論が得られそうだな。
結局、どこで何をしようと僕は僕でしかない。
反骨精神を肌身離さず、文句と皮肉ばっかり並べて、
その一方でどうしようもなく情実だったりして、
周囲の人を理解者とアンチにはっきり塗り分ける。
これだけはどーも、変わらないみたいだ(笑)。

やっぱり、ロック向きじゃん、おれ(笑)。
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日本が勝ったのは良いんだけど

2009-03-20 00:47:24 | 新・いぶたろう日記
それにしても、なあ・・・。
監督が原じゃあ、なあ…。
捕手が城島じゃあ、なあ…。
素直に喜べんものがあるな。

普通は監督と捕手がチームの頭脳なんだけど、
まあ、あれだけのメンバーだもの。
両方ぱぷぅ~でも勝てるでしょう。
打線さえまともに点を取れば、
投手は間違いなく世界最高峰だろうしね。

でも、野球として見応えないよね。
深み、醍醐味にかける。
原なんて言ってることまっったく中身ないもんね。
すんごいありきたりのつまんないこと言うか、
やたらクッサイセリフ吐くか、
なんか難しい言葉使おうとするか。

「向かう港は1つ。チャンピオン」
うわー、やんだぁ~。恥ずかす~。

「力と力、胸と胸を突き合わせる感じで勝負したい」(対キューバ戦を前に)
ベンチとしての作戦は特にないのね。
選手に任せます、と。

「14点の後にまあ0点と、これが野球であると。」(対韓国敗戦後に)
バカ勝ち・僅差負けのチームは弱いチームですよ。

「きのう自分の中でキューバ戦をシミュレーションした。その時よりもいい試合ができた」
なんという超個人的な感想。意味がわからん。

「とにかくロサンゼルスに行くんだという強い気持ちが、チームとしての良さが出たゲームだった。」
「侍ジャパンらしく全員でつないで点が取れた。チームとしていいものが出た」
「お互い世界レベルのチームなんだなと、韓国も日本も。それが率直な意見です」
なんでしょう、この公立小中学校の先生のようなコメント。
なんてーか、部活っぽいよね。
プロのセリフじゃねえな~。

「反省ということは言わずに、明日は全力で戦う」
反省しろよ、反省。

「岩隈が6回という責任イニングを全うし、杉内にバトンを渡してくれた。」
「あんな韓国の旗を立てられて反骨心にするしかない。」
なーんか、大袈裟なんだよなあ。
先発の仕事した、とか、くやしい、でいいじゃん。

「日本と韓国はアジアの代表。お互いに最後の最後まで勝ち残って、アジアの野球を世界に知らしめたい。ただ(直接)戦う時は力の勝負を挑む」
これもなんかなあ、キレイゴトなんだよなあ。

「きょうの負けが(日本代表の)団結をさらに強めた。そういうものを持って旅立ちたい」
そういうもの、てねえ。
なんか、無策丸出しじゃないですか。

原ファンの人はスンマセンね。
まあ、とにかく私は気に入らないわけですよ。
監督としてどの選手のどのプレーにどんな意味があったのか。
チームとしてどんな戦略で臨んだのか。
そういう戦略の妙を語って欲しいのに、
素人でも言えるような内容を、聞こえのいい言葉並べて言うから、
なんかイライラする。

え?原だって頑張ってるんだから素人がぐたぐた言うな?

でもね、「一生懸命やってるんだから」は
プロに対して言っちゃいけないセリフじゃない?
それこそ冒涜だよ。バカにしてる。
プロはそれでお金もらってるんだから、
多くの批判にさらされて、なおかつ結果を出してナンボ。
素人がもの言うな、ていうと誰も何も言えなくなりますよ。

本当のプロだったら、批判に反論なんかしてないで、
グラウンドで答を出せば良いんだ。
批判といってもひとつの意見なワケで、
意見というのは改善を目的に出されるわけで、
それが当たるか外れるかはその時々だけど、
尊重されて然るべきでさ。

城島が野村の配球批判にキレて、
「あのおっさんは1点も取られたことないのか」
とか言ったけど、これも未熟で狭量な人格モロ出しだよね。
マスコミの前で吠えてないで、野村の真ん前で言ってみろよ、なあ。
そんな度胸もないなら、
「大先輩の意見として受け止めます、勉強になります」くらいの、
謙虚な姿勢見せろって。
内心怒り狂ってたっていいんだから。
それをプロが表に出すなっての。カッコ悪い。
そんなことだから肝心のゲームで判定にケチつけて退場喰らうのよ。
そんなちょっとやそっとで熱くなっちゃうような人に、
日本代表の正捕手がつとまるとは思えないが、なあ。

つくづく、野村監督の日本代表が見たかった。
少なくとも今とはまったく違う、意外性に満ちた代表になったろうなあ。
で、それが野村の采配にピタリはまって。
「侍」とか、意味のわからん曖昧な枕詞じゃなくて、
これこそ最先端を行く日本のシンキングベースボールだ、
というものを見せてくれたろうにねえ。

どうしても俺、原の人畜無害・無印良品的なたたずまいがイヤなんですよ。
星野みたいにエンターテイメントに徹するか、
野村みたいに勝ちに徹するか、
なんか魅力がないとねえ。

次の韓国戦は勝てるでしょうか。
まあ、すべては選手次第なんだけど。
準決勝は決まってるから様子見試合になりそうだけど、
なんか次負けたらそれこそ、
「向こう30年は手出しできないな」
って感じになっちゃいませんかね。

イチローがんばれ~。
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こないだの記事で

2009-03-19 00:11:55 | 新・いぶたろう日記
「ペスト」を「ぺに○」と言い間違えてしまった小4の話をしたが。
今日のもなかなか強烈だ。
小5の漢字テスト。
テスト中、彼らの答案を見て回るのだが、
その内の1枚を見て、仰天した。
解答欄には力強い鉛筆で衝撃の二文字。

割礼。

何度も見直したが、まちがいない。
目をこすった。
なんでこんな言葉知ってんだ?
目を点にしている私を尻目に、
その子は「先生、今日はたぶん出来たと思うよ!」
とさわやかだ。
てか、てか、
何をどう間違えたら11歳の子どもがこんな言葉に行き着くのか???


…果たして、それは
「改札」
の間違いであった。

おまえら、わざとやってんじゃねえのか・・・?
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だってこれから宇宙だし

2009-03-18 01:33:53 | 新・いぶたろう日記
宇宙飛行士の若田さんが、スペースシャトルで宇宙に飛び立った。
3ヶ月間もの本格的な宇宙ステーション滞在が目的だという。
そんな時代になったんですね。
昔は宇宙戦艦ヤマトやら、銀河鉄道999やらの影響で
(僕はなぜかまったくガンダムを通っていない…おそらく周囲でやたら流行っていたせいだと思う。ひょうきん族より全員集合、キャプテン翼より死神くん、携帯よりもPHS、ドコモよりau、WinじゃなくMac…等々、僕はどうも非主流派びいきなのだ)、
とにかく宇宙にあこがれたもんだった。

ブラックホール、スペースコロニー、ワープ航法、超新星、相対性理論…
宇宙はいぶたろう少年のロマンだった。
人知を越えた壮大な世界、解き明かされることのない謎。
大人になったら当然宇宙に行ける時代がやって来る、
そしたら必ず宇宙へ行く、と誓いを立てたものだった。

…もちろん、すべての前提は松本霊士の設定する宇宙にある。
すなわち、お手軽に行けて、お手軽に帰ってこられる。
厳重で窮屈な装備など必要ない。
薄くてスマートでスタイリッシュな宇宙用戦闘服1枚。
できればマントもお願いしたい。
デスラー総統もハーロックもマント完備だ。
これで空気がないのにはためけばカンペキだ。
さらに言えば空気がないのに、音が聞こえればさらによし。
(宇宙空間に浮かぶ戦艦と戦艦のデッキに立って会話しちゃうんである)
空気がないけど、やられると煙は出るべきだ。
空気がないけど、戦闘機で外へ出て自由に飛び回りたい。
あまつさえ、宇宙服も着ないで甲板に出て、
自分の戦闘機に布で磨きをかけながら美人女性乗組員と会話したい
(宇宙戦艦ヤマトで実際にあったワンシーンである)。

しかし、大人になってすべては儚い夢と知る。
人の夢と書いて「儚い=はかない」とは、出来すぎだ。
重力圏から脱出するのに想像を絶する推進力を必要とし、
そのために消費する燃料も莫大で、
ロケット発射後の姿勢制御の技術も非常に難しく、
さらには摩擦熱や放射線との闘いもある。
「厳重で窮屈な装備」は必需品なのだ。
なきゃ死ぬ。

しかし僕には閉所恐怖症の気があり、
少しでも五体の満足が利かないと、
気が狂いそうになるのだ(満員電車がとにかく苦手だ)。
しかも、あの厚着。
あんなんでへその周りとか痒くなったらどうすんだ。
かけないとなるとあっちこっち痒くなるのが僕の身体だ。
生き地獄だ。
そのまま数時間座席に縛り付けられるんでしょ?
いやー、無理だ。無理。
ましてあんな狭い宇宙ロケットやステーションの中、
想像だに身の毛がよだつ。
どっか開いたら即死ぬし、何かが起きたら帰れない。
こわいよー。
こあいよー。

…僕は自分の平和と安全を第一に考える人間だ。
自己犠牲など微塵も検討しない。
戦場とか、深海とか、高空とか、まっぴらごめんだ。
痛みと苦しみは出来る限り排除したい。
未体験だが、手術だって恐ろしくてたまらない。
希望死因は老衰だ。
こんな人間に宇宙はとても向くまい。

そんなちっちゃいちっちゃい僕に代わり、若田さんは宇宙へ旅立つ。
すごい勇気だと思う。
てか、このアホATOK、
いまの一発目の変換「スゴイ祐樹」だったぞ。
どんな目黒祐樹だ。
笑顔で「行ってきます!」と手を振る彼の姿に、
遠き日の夢を重ね、心の奥から喝采を送った、
昔の少年は僕だけではあるまい。
彼の成功と安全な帰還とを祈りたい。

で、僕が突っ込みたいのがテレビのリポーターである。
まるでハシャイじゃってんである。
オレンジ色の宇宙服に身を包んだ数人の宇宙飛行士たち。
これからシャトルに乗り込みます、というところで、
一列に並んで見送りの人々に手を振る感動的なシーン。
そこで日本のワイドショーのリポーターである。
もう割れんばかりの大声で、

「わかださぁぁん!!わ、わくぁだすわぁぁん!!」

・・・恥ずかしい・・・。
彼の絶叫はなお続く。

「ひ…ひとこと!いまの心境を、一言ぉおお!」

・・・いまの心境もなにも、なあ。
彼はこれから仕事場へ行くんだぜ。
お前は出張のたんびに今の心境を周囲に吹いてまわるのか?

なおも絶叫して同じ質問をくり返す彼に、若田さんは笑顔を崩さず、
「行ってきます、がんばってきますね!」
それに対しリポーターは聞いてんだか聞いてないんだか、
「わかださぁぁん!!わ、わくぁだすわぁぁん!!」

・・・落ち着け。お前が行くんじゃないぞ。
何度か同じ質問をくり返したあと、
このリポーターが次に思いついた質問が、スゴイ。

「わ、わかださぁぁん、
準備は、準備は万全ですかぁぁぁっ?!!」


・・・・・・・・・・・・・。
今から乗り込むところだぞおい。


僕が若田さんなら絶対言うなあ。

「わりゃ、これが準備できてないように見えるんかぁい!」 「全力でこれ宇宙服やぞ!!」 「忘れ物チェックせえ、ちゅうんかい?!!」 「あまつさえそれを取りに戻れっちゅうんかぁい!!」

まだまだ、宇宙は身近なようで遠いのだ。
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「ザキ」もしくは「ザラキ」

2009-03-17 02:20:10 | 特選いぶたろう日記
…というドラクエの呪文をご存じだろうか。
残存体力に関係なく、一瞬にして敵の血液を凝固させ、
命を奪ってしまうという恐怖の突然死呪文である。
つくづく、ドラクエの世界とはコワイもんである。
なんせ、呪文が短い。短すぎる。
魔力を持つ者が、意図せざるタイミングで、
ついポロッとその言葉を口にしてしまえば発動するのだ。

たとえば。
「メラニン色素が…」
なんて会話をした日には、相手は火球で10ポイントの火傷を負うだろう。
「ギラギラと照りつける太陽が…」
これで、周囲の2グループほどが炎に包まれる。
「正直に胸の内をイオう。君が好きだ!」
などと言おうもんなら放課後の教室は
あこがれのあの娘と共に爆発テロに巻き込まれる。
山ザキさん、神ザキさん、尾ザキさん、中ザキさんなどは、
出席をとられただけであの世行きだ。
バギ…については、品性を欠くのでやめておく。

まあ、それはさておき。

当人の意図せざるところで口にしてしまった言葉というのは、
受け取り方によっては本当に恐ろしいものになりかねない。
小学生くらいだと授業の中で、

生徒「先生、これはどうなってんの?」
息「うん、これはね~」
生徒「・・・(笑)」
息「??」
生徒「先生、いま、『うんこ』って言った~~!」
息「・・・・・・・・・・・・・。」

なんてこた、茶飯事だ。
しかし、これが逆の立場となると、
まして女の子が相手となるとこれは非常に難しい舵取りを迫られる。
まさか茶化すわけにもいかない。
そーっと、そーっと、鎮火に動くしかない。

今日の悲惨な事故を紹介しよう。

新小4の国語の授業。
小4とはいっても春からの学年なので、実質的には小3だ。
これがもう、めちゃくちゃかわいい。
一生懸命なのである。
まちがいかたも、かわいい。
誉めてやると喜ぶのが、かわいい。
ノートの取り方も、かわいい。
気分は完全におじいちゃんである。
よく犯罪なんかでこんな低学年を手にかけるヒトデナシがいるけれど、
彼らを目の前にすると改めて人として信じがたいな、と思う。
生まれたての子犬を踏みつけることができるだろうか?
弱いものを痛めつけて平気という感覚はやっぱりどこかオカシイ。
彼らの通塾の行き帰りも心配だ。
この辺り、僕もトシをとったなと思う。
まあ、子どもがいてもおかしくない年齢にはなってるのだが。

で、そのかわいいかわいいファンシー空間で、事件は起きた。
今日の文章はネコの生態がテーマだ。
昔、まだ人間が自分の生活に手一杯だった頃、
ネコを飼うと言っても、家に寄りつくのを許してやるといった程度で、
たまに自分たちの残飯を少しくれてやったぐらいのもんだった。
もちろんネコはそれだけではエサが足りず、ネズミを追いかけ、
小鳥や昆虫までも食べて飢えをしのいだという。
ワイルドだったのだ。
だから飼い主がなで回したりほおずりしたりする
現在のキレイキレイなネコちゃまとは違って、
どこで何を食べたかもわからないネコにさわるのは不潔だった、というくだり。

一人の女の子がおもむろに口を開いた。

「知ってる~、たしかネズミってさ、ペ○スを運ぶんだよね~~」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・どうしよう・・・・・。
…それ、絶対ペストだ……………………。

凍り付く僕。
しかし、純粋無垢な実質小3すなわち9歳のクラスであったことが幸いした。
みんな、きょとん、として何のこと?という顔。
すかさず僕は言う。

「…ああ、ペストだな、ペスト!」
「ペストって何~?」
「黒死病って言ってな、昔ヨーロッパで…」

ふう。ことなきをえた。

気づいたのが僕だけ、でよかった。
全身の毛穴が開いたのがわかった。
閉じて良かった。
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民主党が本気で政権を目指すなら

2009-03-11 11:15:32 | この国の憂鬱
小沢一郎氏には代表を辞任してもらうしかないだろうね。
彼も毀誉褒貶の激しい人物だから、
彼の首相としての適性を探るには、
この場では到底スペースが足りないけれど、
ここまでの現状を見る限り、まあやむを得ないね。

問題は彼が白か黒かということじゃない。
自民党の失策が相次いで、
政権交代にはまたとない、文字通り千載一遇のこの時期に、
致命的なダメージを負ってしまったということだ。
事実関係はどうあれ、脇が甘いと言わざるを得ない。
特に日本人は、痴漢冤罪訴訟を見ても解るとおり、
もう疑いをかけられた時点で犯罪者扱いするし、
仮に証拠不十分で不起訴となっても
「うまく逃れたな」「どこか怪しい」
という目線からは逃れられない。
そういうムラ社会にあって、ああいう報道をされてしまっては、ね。

「自民党がいかに腐敗しているか」
「それに比べて我が党はいかに違うか」
ここが生命線なわけでしょう。
それがこんな違法献金疑惑なんて、
もう「政党なんてどこも一緒ですよ」と、自ら告白したに等しい。
それが既に周知の事実なだけに、国民の絶望は深い。

政治には金がかかる。
表向きにできない金だって多くあるでしょう。
それはそういうもんだ、仕方ない。
しかしそれが最悪のタイミングでバラされちゃうんだもんな。
間違いなく自民党の一部と検察の連係プレーでしょう、そりゃ。
でもそれを釈明の記者会見で言っちゃあ、おしまいよね。
あれだけもてはやされた「男・星野」だって、
北京で負けた後の「審判に負けた」発言で大いに男を下げたわけでしょう。
そもそも野党根性丸出しの発想というか、発言だよね。
日本人なんてみんな安っぽいドラマに弱いんだから、
あそこで小沢が一言、

「私になんらやましい点はありませんが、
民主党が政権交代に向けて大切な時期を迎えていることを考えると、
ここで私の疑惑問題で日本が生まれ変わるチャンスを潰すわけにはいきません。
ここは敢えて代表を辞任し、疑惑を正々堂々晴らしてから、
再び天下国家のために働きたいと思います」

とでも言ってごらん。
もう、そりゃ、起死回生の一撃ですよ。
「さすが、自民党とは違う、私利私欲で動いていない」
な~んて、大人気ですよ。
それで本当に無実だったら、もう自民党なんて吹き飛ぶよ。
どれだけマスコミが疑おうと、新聞雑誌が慎重論を唱えようと、
この国民性なら猛烈な民主党フィーバーが始まるじゃない。
女性誌なんか小沢ファッションの研究始めると思うよ(笑)。
昔の家庭事情引っ張り出して美談のひとつもでっち上げるでしょ。
小泉だったらそういう計算したろうね。

それを、なんでここで固執しちゃうのか、だよね。
総理の座に恋々としてるのが見え見え。
道義的な責任とって潔く辞めないの、
自民党となんら変わらないじゃないですか。
ばっかだな~(笑)。

まあ、民主党とか言ってもなあ。
鳩山はあの一郎の息子だし、弟は邦夫だし、
小沢だ羽田だって賞味期限の切れた旧自民党のOBだし。
小沢の師匠は角栄と金丸でしょう。
そこにそれを猛烈に批判していたはずの旧社会党がくっついて、
もう訳のわからん政党だよね。
それがせっかくここまで来たのに、
旧自民党の金権体質と、旧社会党のヒステリーと、
寄り合い所帯の脇の甘さが相まって、壮絶なハーモニーですね。
せめて、二大政党制を実現して、緊張感ある政治を取り戻してほしかったが。
次回の選挙が恐ろしいなあ。
だってこれで麻生の支持率が戻ったってんだから。
小沢の失策と麻生の評価は関係ないでしょうよ。
世論も訳わかりませんね。
まあ、ワイドショーしか見てない田舎のおばちゃんなんかからすれば、
その場その場のイメージなんでしょうけど。
だいたい今回小沢の何が問題になってるのか、
ちゃんと理解できてる有権者、どれくらいいるんだ??

まあ、日本の政治なんてそんなもんだといえば、
そこまでの話なんですけども。
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