いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

不条理だ

2006-05-25 00:26:29 | いぶライダー闘いの記録
前の記事とこの画像とで、もう十二分にお解りのことでしょうが。
私はこの度、またしても国家権力にカツアゲを食らいました。
親友の結婚式に急ぐ俺に、血も涙もない仕打ち。
制限速度39kmオーバー、一発免停、推定罰金7万円です。
あああ……………。

前回は忘れもしない6年前。
ちょうど季節はこのころだったか。
京太郎を埼玉の極北まで送ってってやる途中で、赤く光った悪魔の目玉。
そのときもちょうど39kmオーバー、罰金は7万円でした。

いや、しかし、不条理だぞ、これ。

そりゃね、違反は違反だと言えばそうかもしれんが。
重すぎやしないかこの罰。
だってよう、7万だぜ7万。
こないだの結婚式でお米大好きな新婦の希望で、
ウェディングケーキの代わりに用意した全長50センチ大の巨大おにぎり。
あれですら予算は2200円だぜ。
一生の記念、夢を叶えてそのお値段。
計算すると今回の罰金でその夢31回叶うぜおい。
俺、そんなに悪いコトしたのか?

そりゃね、俺が例えば20キロとか30キロ制限のさ、
人も歩くような小道を60キロ・70キロ出して走ったってんなら解るよ。
それは危険だ。
でもね、俺が今回捕まったのは最近新しくできた道幅の広い橋の上だぜ。
みーんないっつも100キロくらいで走ってるとこ。
そこを俺がいつものようにいつもの速さで走ってたら、
いきなりレーダー向けられて、誘導されて、7万円のアリジゴク。
運が悪い以外に俺の悪いところは見あたらないぞ。
こんなの、完璧カツアゲじゃねえか。
たちの悪いヤンキーに絡まれて、「通行料」とられたようなもんだ。
納得がいかん納得が。

ちきしょう、どうすりゃいいんだ。
免停も痛い。1ヶ月もバイクにも車にも乗れない。
まあ、究極のプラス思考で自転車通勤ダイエットという手もあるが。
だいたい、免停だって金払って(¥13800!)講習受けたら1日限り、
ってそりゃ何だよ。免停の意味ねえじゃねえか。
罰金に加えてさらにむしる気か。底なしだな。
金持ちだけが免れるなんてまんま、中世ヨーロッパの「免罪符」じゃねえかよ。
その罰金だって何に使われるか知れたもんじゃねえ。
交通遺児の援助とかそういうのに使われるんだったらまだ心も穏やかだがな、
あんな必要ねえ交通標語とか、警察の飲み会とか、
「ス」「ピ」「ー」「ド」「お」「と」「せ」の標識とか
(1枚に書け!1枚に!1本数万もするもん、何本も立てんな!!)、
もうまるでムダ遣いなんだからたまんねえぞ。

なんで誰も立ちあがらねえんだ。
交通安全に名を借りたカツアゲ行為がまかり通るのが法治国家のあり方か?
俺、ルターみたく「交通改革」訴えて出馬しようかなあ。
票入るかなあ。
警察の交通安全詐欺、鵜呑みにしてるバカいっぱいいるもんなあ。
駐禁だっておかしいぜ。
駐めるとこ作るのサボったのは行政じゃねえか。
そこかしこにムダ金かけて駐禁の標識立てやがって、
「駐車して良し」の標識作った方が早いじゃねえか。
あーくそ!あーーーーくそ!!

決めた!政権とる!!

俺のマニフェストは以下の通りだ。
支持コメントが1000を超えたら直ちに衆院選に出ます。よろしく。

・道路交通法廃止。新法制定。
・駐車禁止の標識を現行の10分の1くらいの場所に限定した上で、厳格適用。
・歩道と明確に分けられた車道では制限速度廃止。
・免停講習廃止。
ついでに
・スーツおよびネクタイの廃止。
・Tシャツに短パンにサンダル、が夏の最高の礼服とする。
・性犯罪者はとりあえず去勢。
・汚職政治家・官僚もとりあえず去勢。
・消費税は生活必需品については免税、ブランド品及びジャニーズ関連グッズに30%課税
・ひきこもりには内職を義務づけ。
・勉強も運動もしたくないというお子様には自衛隊入隊を義務づけ。
・分煙化の徹底


うーん、首相が去勢されそうだな。
Comments (6)
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めーっちゃくっちゃ

2006-05-25 00:22:19 | いぶたろう日記クラシック
忙しくって、更新途絶えていました。
えーと、最近の出来事について書きたいと思います。

1)初夏だ一番結婚祭り
そういう年齢なんでしょうか、
友人知人が次々と結婚していきます。
果たして何がいいんでしょうか。
私にはまだまだ想像も付きません。

今月は3件も立て続き、祝儀貧乏決定。
うち2本で司会、2本で歌いました。
いずれも盛り上がって楽しかったよ。
Rebirthも初めて見る人まで巻き込んで、えっらい盛り上がり。
俺も新婦引きずり回すわ、テーブルに乗るわ、大はしゃぎ。
すごかったなー、ありゃ。

新郎新婦共に喜んでくれて、嬉しかったね。
色んな友達にも久しぶりに会えたんだけど、
この年になると友人たちも変貌してたりしなかったり、
してるのはハンパじゃなかったり(笑)で、
色々考えちゃいますね。

とりあえず、本気で痩せなきゃいかんなと思って帰ってきたわけです。
この1年で何度目だそのセリフ。
6時以降食べないダイエット、再開しました。

2)どうしても結婚式に間に合わない
式に招待されることも多いんですが、どうしても間に合わない。
かつて高校時代の親友のときは、ネクタイが結べなくて遅刻。
今回は横浜の挙式で、家を出ようと思ったらネクタイがない!
しまった!全部職場のロッカーだ!
てなわけで遅刻。
そしてもう1件が悲惨。
そうです。
ついにやってしまいました。
国家権力によるカツアゲです。
詳細は別カテゴリで書きたいと思います。
あーあ。
ボーナスも吹っ飛んじゃいそうな勢いだ。

3)あずきつんつるてん
あまりの忙しさに、最近あずきの世話をすっかりサボっていたら、
毛玉がドエライことになってしまいました。
近くのトリマーさんに何とかしてもらおうともってったら、
手の施しようがないと叱られてしまいました。
方法はひとつ。バリカン。
そんなわけで現在、あずきはつんつるてんです。
こうしてみるとめっちゃくちゃ胴が長いんです。
胴が長くて足が短いと本当に心の底から共感が湧きます。
一段と可愛くなってしまいました。
おいあずき。
俺の脚にマウントしてる場合じゃないって。
やめなさい。これ。女の子が。そんな。
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気持ちいーねー

2006-05-25 00:03:41 | トラ、トラ、トラ。
笑いが、止まらんな~。
素晴らしい、何て素晴らしいんだタイガース。
去年もそうだったけど、交流戦で一気によみがえった感じだな~。
井川も今岡もみんな復活。
何が気持ちいいってあんた、
あの憎みても余りある(笑)ロッテにここまで4連勝ってとこですよ。
キレ~~にお返ししましたね。
今日なんか降雨コールドだしさ(笑)。
しかもロッテはここまで交流戦4敗しかしてない。
てこたつまり、
ぜーんぶタイガースに喫した黒星だと言うことだふはははは。
ああ~~気持ちいい。最高。
あっという間に首位巨人にも0.5ゲーム差まで詰め寄ったし、
本当に頼りがいのあるチームになりましたなあ。

ところで。
村上ファンドはいよいよアンタッチャブルな領域まで来てしまいましたね。
星野は辞めるとか言い出してるし、こりゃ黙ってないぞ関西人。
村上、関西地区じゃ町歩けないんじゃないか?
彼は金儲けは天才的なのに、意外と知恵まわらんのだなあ。
やっぱし金持っちゃうと世間を見下しちゃうとこあるのかね。
世論を敵に回してしまうと何事もうまくいかないもの。
会見で虎の法被一枚着てくるだけで、全然周囲の受け止め方違ったと思うんだけどなあ。
俺もかつてタイガースのオーナーになるのを夢見たことがあるけども、
てか今でも天文学的な数字のお金が降って湧いたら叶える気だけども、
真のトラキチだったら阪神ファンはもっと寛容だぜ。
あれじゃあ嫌われるよなあ。
6~7年遅いよね。
もっと弱くてどうしようもなかった時期に名乗り出てれば、
あるいは歓迎されたかも知れないのに。
2回優勝したあとの、このタイミングだもんな。
買収しちゃったら暗殺されるんじゃないか?
おおコワ。俺だったらようせんな~。

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またまた

2006-05-18 01:41:40 | いぶたろう日記クラシック
Rebirthです。
今回はRebirthメンバー共通の友人である、
とあるわんぱくな女の子の結婚式二次会。
Rebirthの母体となったWFS(ワセダフォークソング)のメンバーがわんさか集まるとあって、
自然と二次会もライブイベントになっちゃうわけです。
やれるときにやれるメンバーが集まってやりたいようにやる新Rebirth、
今回はギターが初代のタカシです。
いやしかし、ダイゴの一生懸命テキトー感がよかったな(笑)。
シュンスケもかなり遊んでたみたいだし。
俺も3/24のリハビリのおかげか、普通に十分声も出て、気持ちよかったよ。
Rebirthの2曲と、あとなぜかエアロを1曲やるので、みんなそれに必死だったな。
俺の大好きな曲だからすげー気合入ります。歌詞が多くて難しいけどね。

いやしかし、再々確認。
1,歌を歌うのは気持ちがいい。
2.やっぱり俺はエアロが好きだ
3.何と言ってもRebirthは楽しい。
てなわけで深夜に3時間、笑いっぱなしでした。
本当に贅沢なオトナの遊びって感じです。
みんなにも見せてあげられたら良かったんだけどねえ。

まあまた、そのうちどっかでやるでしょう。
そのときはみんなまた遊びに来てね。
ではでは明日期限の運営レポートもようやく書き終えたし、
上機嫌であずきの待つ家へ帰ります。
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…とは書いたものの。

2006-05-15 07:25:46 | Rebirth歴史資料館
もともと悲観主義でもない僕は、結構へいちゃらで生きています。
あんなこと書いてどうした?と心配してくれた人もいたんだけど、
まあ、浮き沈みとかじゃなくて、ああいうのも僕の素直な情動のひとつなワケです。

ブログとかでね、誰にでもカンタンに言えるような、
無難なキレイゴトばっか並べる人いるでしょう?
僕はあれがイヤなのです。
喜び楽しみ笑いだけじゃなく、怒りや悲しみ、悔しさや寂しさ、不安や嫉妬、
そういうマイナスとされる情念までも素直に正直に書いていきたい。
それに何の意味があるかは解りません。
無用な敵を作るだけかもしれません。
でも、みんなを味方にしようとする八方美人的な薄っぺらい生き方するよりは、
僕は猛毒か劇薬のどちらかでありたい。

少なくとも、30過ぎて語る内容がゲームやマンガばかりなんてのにはなりたくない。
僕にとってブログは表現の場であり、表現とはすなわち自己証明なワケです。
レスがいくつ付くかとか、人に煙たがられるとか何とか、
そんなものはまったく些細なことです。
内容がどうあれ、見たいと思う人が見てくれればいいと思うし、
毎日更新を楽しみに待ってくれてるという人、
口が悪いのキツイのと何だかんだ文句言いながら結局見に来ちゃってる人、
そういう人が毎日300人も来てくれてるのはとても張り合いがあります。

さて。
昨日は高校時代からの友人の結婚式。
久しぶりに人前で一曲歌ってきました。
数日前になって急に新郎から電話で、
「ねえイブキあのさ、頼み事があるんだけど…」
と来たので、ああこりゃまた司会かなと思ったらさにあらず。
「いや、一曲歌って欲しいんだけどさ…」
これは意外だったね~。いや、正しいんだけど(笑)。
司会をやってくれと言うのはたまにあるけど、歌の依頼は初めてだったな。
そうだ、俺、歌もやるんだった。
なんでも一緒にライブ見に来た新婦がRebirthを気に入ってくれていて、
普段からよく聴いてるんだそうな。
俺が歌うくらいのことでお祝いになるのならと、快諾したはいいけど…
「何の曲やろうか?」
「う~ん、何でもいいよ!」
「何でもいいというのがいちばん悩むなあ…」
「いやほんと、何でもいい」
「機材とかあるの?」
「マイクしかない。カラオケはCDで用意してもらわないといけない…」
これは難しいぞ。
「いや、まあRebirthじゃなくても、みんなが知ってるような曲でもいいしさ、気軽に…」
大多数が俺のことなんか知らない会場だから、
バンドやってた人が歌いますとか言ったって、カラオケじゃあ寒いに決まってる。
ここは是非とも生ギターが欲しいところだが、俺は弾けないに等しい。
うう~ん…。
「でさ、湿っぽいのじゃなくてノリのいいヤツ。」
ううう~~~ん…
「じゃ、頼むね!」
うううううう~~~ん。

人様の結婚式で歌を歌うなんて、やっぱり何らかの必然性がないと難しいよね。
この場合、「新郎新婦の希望」ということでそれは満たされるけれど、
やるからにはそれなりのものを見せないとなあ。
曲選びなんか至難だよ。特にリクエスト無いって言うんだもん。
誰もが知ってる曲やればいいかなと思うけど、なんかイマイチどれもはまんない。
いっそみんな知らなくてもRebirthの曲やっちゃったほうがいいのかなとも思うけども、
今回考えてみて思ったけど、Rebirthって結婚式に歌えるような歌ひとつもねえの(笑)。
ま~作詞する人が暗くってさ~(笑)。

「月の光」…ダメだ、これ不倫の歌だ。
「tension」…別れの歌だしなあ。
「last song」…♪別れに贈る~♪
「this time」…長いよ。
「泡沫」…♪愛なんて無い~の~は~わか~って~る~♪
「golden beast」…金の野獣と結婚式に何の因果が…
「happy but hungry」…いや、相手は裕福そうだ。
「dummy」…引きこもりの歌だぞ?
「last scene」…今日が始まりなんだってば。
「very very very」…アコギ一本じゃできねえぞ。
「bullet」…最低の恥さらしってか。

てなわけで歌詞的に使えそうなのは、
teddysong、brown eyes、あとは「歌声は誰のために」くらいかと。
でも、どれもバラードだからなあ。ノリのいいヤツとなると…。
escapeなんて正面から結婚否定してるもんなあ(笑)。
てか、ほんとオケどうしよう。いっそアカペラか。
散々悩んだ挙げ句、シュンスケに電話。あいつさえ来てくれれば何とかなる。
しかしシュンスケも忙しい身だ。こんな直前でどうにかなるか?
しかも共通の友人ならいざ知らず、あいつからしてみれば赤の他人の結婚式。
ダメモトで頼んでみたら…俺の窮地を察してか、これがあっさり快諾。
当日も忙しかったのに、ギター1本もって横浜まで駆けつけてくれました。
な~~んて友達がいのあるいいヤツなんだ。仏かあいつは。
昔から俺の思いつきとか安請け合いをあいつに尻拭かせてきたよーなモンだが、
今回もそんな感じだよな。本当に助かった。

で、シュンスケさえ来てくれりゃ、あとはどーにでもなる。
幹事も素人みたいなもんだからビデオの準備とかでテンパってるし、
打ち合わせもなく、ロクに機材もなく、リハも音出す程度で、
あとは二人でクチリハやって、ぶっつけでやりましたとさ。
曲は新郎の、
「あ、そーいえばあいつ(新婦)、♪はっじかっら~はっじまっで~♪ての好きだ」
の一言で、「key」に決定。
長年の関係というのはやはり何にも勝る力を持つもので、
アレンジも構成も5分程度であっという間に決まって、
それが本番でうまくいっちゃうんだから面白い。
いや~、やっぱりシュンスケに相談して良かったな~。

本番では俺もネクタイ頭に巻いてみたり、高砂のテーブルに飛び乗ったり、
まあ、だいたいいつもの調子でした。
客席も意外と温かかったしね。
何より新郎新婦が喜んでくれたからよかったな。
シュンスケも長い移動と待ち時間とに文句も言わず、本当に有り難かったなあ。

そんなわけで。

結局、今回もまた実感したのは。
前回書いた「努力をしない」というのは俺の最大の欠点でもあるんだけど。
それでも周りの素晴らしい人脈や、持って生まれた自分のある特殊な何かのおかげで、
いつも何とかなってしまう星のもとに生まれたようでもある。
俺の歌もトークも、商業的成功とは縁がなかったけれど、
こうして友人の一生一度の晴れの席で引き合いがあるというのは、
それはそれで大きな価値があるじゃないか。
良くも悪くもこれが俺なんだからしょうがない。
いくら中途半端だ勿体ないと言われても、
そういう既存の価値体系に乗らないことこそが俺のアイデンティティであるような気もする。
生まれ、身分、育ち、学歴、人種、門地、収入、職業、著名度、ブランド。
そんなものでしか自分の価値を計れない、
そんなものにしか自分の基盤をおけない、
権威にすがって自分を満たす、くだらない寂しい人間にはなりたくはない。

図らずも、そういう自分のあり方を確認できた1日になってしまいました。
まあとにかくシュンスケ、ありがとう。
まあとにかくトモダ、おめでとう。

あ、これ観てる人で結婚する人いたら、
歌でも司会でも俺なんかでお祝いになるのなら喜んで行くので、
お気軽にご依頼下さい。
こうしてまたシュンスケに面倒かけるんだぜ、俺(笑)。
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内省的な思考なるもの

2006-05-10 03:36:07 | 似非哲学の部屋
挫折感、と呼ぶべきだろうか。
ここ数日、僕のアタマを離れない思考がひとつ、ある。
思考というよりはむしろ漠然とした不安感に近い。
一言で言い表すならば、これだ。

「おまえは結局、何者たり得たのか?」

僕は昔からおおよそ苦労らしい苦労をしたことがないように思う。
一見すると、熾烈な受験を勝ち抜き、母子家庭の悲哀を託ち、
フリーターをやりながら音楽という夢を追い…などと、
いくらでも言い飾れるキーワードはならぶ。
しかし、僕にはその実感が全くない。
だいたいいつも要領でごまかしごまかしやってきたし、
なんとなくできそうな雰囲気はあって、それに何となく乗ってきた。
やりたいことをやりたいようにやってきただけだし、
それを許容してくれる環境にも恵まれた。
いま振り返っても、ここまで誠に幸運な人生を送ってこられたと思う。

そして僕は他人にうらやまれることが多い。
それは時に容姿であったり才能らしきものであったり、
あまりに言葉を尽くして語られるので、
真っ正直に聞いているとカンチガイしてしまいそうなほどだ。

しかし。
僕の実感は違う。
僕という人間をもっともよく知るはずの自分が、どうもその評に頷けない。
決して謙遜ではない。卑屈なのでもない。
恵まれているという実感は僕にも確かにある。
だが、僕にはそれと対になった空虚感の方が大きい。
僕には決定的に欠けているものがあり、
それが僕の思考にも行動にも実績にも致命的な穴を開け、
決して完成できないジグソーパズルのような僕の中途半端な人生を形作っている。
そんな気に嘖まれている。

僕の人生には「努力」がない。
他人がうらやむほどの先天的アドバンテージを持ち(と気づいたのはここ数年であったが)ながら、
僕はこれまで楽をすることにしかそれを使ってこなかった。
才能はたゆまざる努力によって磨き上げ、
他人の及ばないようなレベルまで自分を高めるべきだのに、
僕ときたらやらなければならないことに対しては、
他人の半分以下の労力でせいぜい平均近くまでもっていってお茶を濁したり、
その他の思いつきやハッタリでどうにかなってしまう一発花火で目をくらまし、
何か特別なものを具えているかのような顔をしてきた。
思えば、まったく恥ずかしいことだ。

何でも出来ちゃうような顔をしながら、
実は何ひとつ極めていない。
地道な努力を嫌い、楽しいこと、やりたいことしかやらずに、しかも移り気。
楽器なんかでも全部なんとなく弾けるけど全部ヘタ。
それにいったい何の意味があるというのだろう。
文章が得意だといったって小説のひとつも書いた訳じゃない。
しゃべるのが得意だと言ったってたかが知れている。
7年歌ってはいたが、ボイストレーニングなんかやったこともないから、
基礎からじっくりと積み上げた人にはきっと叶わない。
(習ってうまくなった歌なんかニセモノだ、という思いもあったけどね)
国語も算数も数学も社会も英語も教えるけれど、
どれをとっても科目専任には劣るような気もしている。
サードもセカンドもピッチャーもこなすけれど、どれもそこそこだ。
こんなのが、僕だ。
色んなことがやりたくて、なんでも手を伸ばすけれど、
ひとつも極めずに来てしまった。
そうこうしているうちに、30も超えた。

シド21歳。
ジミヘン27歳。
ジャニス27歳。
啄木26歳。
中也30歳。
みーんな、追い抜いてしまった。

龍馬32歳。
子規は35歳。
芥川も35歳。
もうすぐ、近づいてくる。

今の俺が彼らと同じ歳に死んだとしても、
彼らほどの何かを僕はまったく残せない。

イチローは1コ上。
松井秀喜は同い年。
僕はいったい。

時代のせいにはしたくないし、何を言っても言い訳だ。
前にも言ったとおり僕の人生はここまで最高に楽しかったから、
何ひとつ不満も後悔もないけれど、
数多くの可能性を自ら封じ込めてきてしまったのではないかという懸念はある。

ただひとつの救い。
それは僕がまだまだ若く健康で生きているということ。
これからでも何かが出来る。
僕はRebirthを退散させたとき、心のどこかで諦めていなかったか。
自分を証明するための辛く厳しい戦いに疲れ果て、
自分とその周りのわずかな人々のごく一般的な幸福だけを願う、
小市民のひとりに埋没することを求めはしなかったか。
それは決して悪いことではないけれど、
僕にはまだまだ使い切れていない、活かせていない資源が眠っていはしないか。
それをこのまま封じ込めてしまって、それでいいのか。
悔しくは、ないのか。

きっと、この先も何かひとつのことだけに打ち込んで極めることはないだろう。
僕という人間は結局、ゼネラリストだ。
しかしそれならそれで中途半端でなけりゃいいんだ。
もっともっと多方面に身をさらし、より広くかつ深く、
世俗のスペシャリスト信仰を打ち破るまで、やれないものか。

やりたいことは相変わらず、山ほどあるのだけれども。
やらなければいけないことに脚を取られ、焦っている。
こうしている間にも時は過ぎていく。
このままでいいはずはないのだけれど。

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今年の巨人はやっかいだ

2006-05-04 01:38:23 | トラ、トラ、トラ。
うーーん、また負けたか。
どーも、打線が弱いなあ。
金本・今岡で点が取れないというのは痛いね。
今日の今岡なんて絶不調って感じだもんな。
まあでも天才肌の人だから、きっとそのうち何食わぬ顔で打ちまくるでしょう。

対照的に、巨人は強いなこりゃ。
でもかつてのような、勝って当たり前みたいな、
傲慢な強さじゃないんだよ。
チームワークで勝ちに来てるというかさ。
だからあんまり嫌な感じしないよ。
むしろ、これでこそライバルというか、
伝統の一戦にふさわしい好試合を期待できる。
今年のTG戦は楽しみだ。

原の表情も何か前と違う気がするね。
星野を意識してるような感じがするのは俺だけ?
でもああやって試合に入り込んで、
知恵を絞って手を尽くして勝とうとする、
巨人の監督としては久しぶりのタイプじゃない?
倒しがいのある巨人に再生してくれてありがとう、って感じかな。

さて、明日タイガースがどう巻き返すのか。
楽しみじゃ。
久々に家でのんびり野球も観られそうだしねえ。

てなわけで、ただいまより浜松へ旅立ちます。
バイクで下道で行こうと思ってんだけど、
さて…箱根は越えるべきか…避けるべきか…(笑)

ま、行ってきます。
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モビルスーツのバトルはケンカとは言えない、だから俺はガンダム好きじゃないんだ

2006-05-03 12:49:08 | my lyrics
君の語る夢が
言い訳じゃないなら
君の行く道が
下り坂じゃないなら

応援してやるよ
どこかで見ててやるよ
逃げるワケじゃないんだろう?
逃げたって別にいいんだしさ

気張るなよ
抱え込むなよ
決めつけるなよ
張り切りすぎたってよ
結局イジケちまうんだからさ
でも斜に構えることはないだろう
それが君のとりえだ

とにかくさ
君は君次第だ
出来ることをやればいいんだ
出来ないことはしなきゃいいんだ
わかることを語ればいいし
わかるフリはしない方がいい

カッコつければつけるほど殻が増えて
誰とも触れ合えなくなっていく
言葉を増やせば増やすほど
どれが本当かわからなくなる

目の前に転がってる
お手頃な答に飛びつくな
遠くの灯りに酔いしれて
足下を見失うな

眩むような真昼の空にも
低くたれ込めた暗雲の向こうにも
星は輝いている
それを忘れるなよ

同じコケ方したら
笑ってやるぞ
笑ってやる

それがイヤなら
意地、見せてみろよな
Comment
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