僕は袋麺は長年「サッポロ一番」派で、
たまにどうしても食べたくなる日清「チキンラーメン」と、
ここ数年で好きになった明星の「チャルメラ」と合わせ、
僕の中の袋麺御三家を形成している。
たまに「ラ王」や「正麺」、「出前一丁」なども参入してくるが、
なかなかこの御三家の牙城は切り崩せない。
中華三昧の酸辣麺は別格特待枠として、
常食のラインナップはこの御三家でキマリといった感じだ。
ここについ最近食い込んできたのが「バゴォーン」だ。
担当者がこだわり抜いて作ったという麺といいスープといい申し分ない。
原価が嵩んで3袋で1パックという潔さもいい。
失礼ながらマルちゃんはあまり眼中になかった。
ナメてた。というか、あんまりうまくなさそうな、
いかにも雑魚っぽいこの商品名だけは再考した方が良いのではないか。
何せ「バゴォーン」がどれほどうまいか妻に熱弁した挙句、
商品パッケージを見て思い出すくらいなのだ、
正しくは「ズバァーン」であったと。
…それは覚えにくいよ。キン肉バスターかよ。
あれ?じゃ、じゃあ…「バゴォーン」って何?
この不思議な耳慣れた響き、聞き覚え感は?
…カップ焼きそばだった。
でもとにかくうまい。黄色が白眉。
こいつを湯で薄めずに、油麺風に食べたときのヤバさったらない。
違法な何かを食しているかのような緊張感伴う背徳の味。
確実に寿命を縮めているあの感じ。
てやんでえ、長生きするぞ。