いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

「先生」に必要なもの

2017-10-31 23:47:34 | せんせいとよばれて
「先生」に必要な要素はいくつかあるが、
絶対的な「知的優位」だけに頑なにこだわる人は
見失うものも多い気がする。
殊に子供が相手である場合。

もちろん、人にものを教える以上は
確かな知識や技術の集積に根拠をもつ説得力や信頼感は必要だけど、
本当の意味での「指導力」ってそれだけじゃないように思う。

知的優位にこだわって、遙か高みから生徒を見下ろしていると、
見えているようで見えなくなることがたくさんある。
生徒の疑問や悩みのポイントに寄り添うこともできなくなる。
生徒の目線まで降りていくことが大切なのだ。

先生に必要なもの、それは「高み」にあることではなく、
「深み」だと思うのだ(僕にそれがあるかは棚に上げといて)。

髪が黒くなくて何が悪い

2017-10-29 00:57:32 | 超・いぶたろう日記
<損賠訴訟>「髪染め強要で不登校」高3、大阪府を提訴(毎日新聞web)


こういうの、ほんとにイヤだねえ。
閉鎖的な学校にありがちな、教育のフリした卑怯な支配。

立場を完全にはき違えてる。
何のためか、何の意味があるかは関係なく、
とにかく強制して服従させることで、
ちっぽけな自己満足と優越感に浸る自称教師たち。

問題となってなお「裁判所に判断してもらいます」なんてコメント。
まったく自覚がうかがえない。
学校って一歩間違うと本当に病的な環境になるんだな。

外国でさ、もし黒人におしろい塗れなんて強要したら大問題でしょ。
これ、ほぼ同じレベルの認識だと思うんだよなあ。
髪が黒くなきゃいけないなんて誰が決めたの?
地毛ですらダメなんて、金髪も白髪も許さないの?
そもそも、仮に染めてたとしてもそれの何が悪いのかわからん。
一切手を加えちゃだ目立ってんなら、じゃあ教師の化粧も白髪染めもヅラもダメだよな。

現場の教師がこんなんじゃ、日本の教育がダメなまんまなのも無理ないわ。

オーバーラップ

2017-10-24 01:55:41 | 超・いぶたろう日記
だから支持、というわけじゃないんですが。

僕も3〜4年前、エライ人たちにまつろわなかったばかりに
前職で「排除」されて11年も勤めた教室を追われました。

そして「無所属」でやっていこうか、
それともどこかでお世話になろうかと思っていたら、
教え子や保護者の方々の「立て、新教室を創れ」という、
思わぬありがたい声に背中を押して戴いて、
やがて仲間が集まり、1ヶ月くらいで教室を旗揚げしたわけです。

「数字合わせ」の営業ばかりに目を向けるのではなく、
目の前の生徒1人ひとりを一生懸命ケアする、
塾としての原点を大切にする教室を創ろうと。
果たしてそれは実現しました。

理想や信念を曲げず、仲間を裏切らずにいれば、必ず理解し応援してくれる人がいる。
そんなことをしみじみと感じた起ち上げの日々を思い出します。

というわけで、立憲民主党見てると、
つい我が来し方にオーバーラップしちゃうんだよなあ(笑)。

もちろん、そんな個人的な感情はさて措き、
政党として信頼できるか見極めていかないといけませんが、ね。

これが民意だというのなら

2017-10-23 01:38:29 | 超・いぶたろう日記
腐しても仕方ないし、真っ当だと信じる自分がマイノリティだと認めざるを得まい。
でも、投票率はわずか50%でしかない。
自民党の得票率は48%だという。つまり有権者の25%だ。
なのに、議席占有率は75%。
こんなもの、民意と呼べるか。
何が安倍政権への信託だ。アホか。

実のところ「どうでもいい」が民意になってるのが寒すぎる。
これだけ政権が好き勝手放題にやっててもこの投票率とこの結果じゃあ、
国民が権力者に舐められてもしゃあない。
経済と外敵脅威をお題目にどんな暴政が待っているやら。
いつか来た道のはず、だが。

立憲民主党はとてもよくやったと思う。
なし崩しに大政翼賛会になるところに一抹の救いを見いだせた思い。
ただ、支持者のツイートに「感動」「泣いた」という
情緒的なものが目立つことには不安も覚える。
枝野代表の演説には僕も共感するところ大だが、
言葉や感情だけで盲信するのでは極右・安倍信者と同類になってしまう。
これから彼らが信頼に足る政党かどうかを冷静に見極めていかなければならない。

立憲民主党に期待するのであれば、
有権者は厳しい視線を向けて育てなければならない。
政権交代ありきで有象無象を吸収し空中分解した民主党の二の舞は避けたい。
次に同じ失敗をすれば有権者には今度こそ選択の余地がなくなる。
投票しなかった50%が投票したくなるような政党になってもらわないと。

超変革道半ば

2017-10-17 23:47:28 | トラ、トラ、トラ。
屈辱の歴史を肌身で知る長年の虎党なら、みんな思いはひとつだったはず。

すなわち「今日も雨で流れてくれ〜」。

どんなに有利でも「あとひとつ勝てば」になると、
とにかくいつでもとことん弱いのが我がタイガース。
1985年の日本一、2014年のCS巨人4連破の奇蹟を除けば、あとは暗黒の歴史ばかり。
まして「引き分けでもOK」とか、
「初戦勝利からのファイナル進出率95%」とか言われると、プレッシャー5倍増。
調子よく先勝してからの、先日の雨天決行惨敗で、誰もがイヤな予感を抑えきれなかったはず。

そして迎えた今日、先発能見1回もたず3失点KO。
ああ、とめどもない溜息。
そしてこういう試合で先行されれば案の定、打線が沈黙。
わずか1点しか取れずあっさり負け、既視感たっぷりの結末。
金本超変革、まだまだ道半ば。
CSからの日本Sなんてタナボタ期待してちゃ強くなれませんね。

それにしても実に、あまりにもタイガースらしい終戦。
2試合目の雨中泥沼試合の7回(6失点)から、なんとなくこんな結末を予期してはいたんだけど。

以下、無責任な結果論と感想。
1)藤浪の使い方が中途半端。消化試合じゃないんだから、出すなら思い切って最初から行けよと。打線で大山使う思いきりが投手起用にも欲しい。香田任せじゃダメだろ。

2)1試合目の桑原、2試合目2イニング目の岩崎の状態の悪さを見逃し、次の試合でことごとくやられてる。前の試合の状態から見て、今日は岩崎のところで藤川だろう。

3)てか、肝心な試合では必ず打線が沈黙するの、まったく変わらないな…超変革はどこへやら。

4)シーズン末の5連戦でうすうす感じてたんだけど、横浜打線は阪神の投手対策を万全にしてきたんじゃないかな。データ活用のラミレス監督、実は手強い。
反面で金本阪神は作戦が単調、選手起用も割と頑固で、あまりデータに根拠を求めてないような印象。

5)ファイナル横浜頑張れ。応援するよ。

6)掛布2軍監督のいない来季がいまからちょっと心配。

さて、試合そのものは残念な結果に終わってしまったCS 1stステージだけども、
Twitterに流れている動画によれば、
試合後に両チームのファンから自然発生的にエール交換があったとか。

阪神ファン「広島倒せ!ベイスターズ!」
横浜ファン「ありがとありがとタイガース!」

さらには、横浜ファンから
「阪神園芸さんありがとうございました!」
まで。

なんとまあ美しい…こんな惨敗の後、しかも甲子園で、昔では到底考えられぬ。
あの豪雨の中の泥だらけの熱戦で奇妙な友情でも生まれたか(笑)。

ただ、なかなか優勝できないチームのファン同士、元々シンパシーもあるし、
低迷時代の悲哀もお互いよく知るし、なぜか対戦成績はよい印象があること等々で、
あまりベイには悪感情のない虎党。

まあ、アンチ読売という合意点があれば、どことも仲良く出来るのだろうが、
中日・ヤクルトには一時期こてんぱんにやられてたからね(笑)。

そこでいうとカープは去年優勝するまでは10年以上Bクラスと低迷し、
さらにシーツ・金本・新井と戴いてしまった罪悪感もあり、
かなり遠慮している対象だったような気がする。
アンチ巨人という点でカープファンとは比較的良好な関係を築いていたように思うが、
最近は強すぎるのと、にわかカープファンの甲子園での狼藉ぶりに関係が悪化しているとも聞く。

でも、昔の阪神ファンは人のこと言えないくらい酷かったもんなあ…(遠い目)。
それがいまや負けたチームにエールですよ。
隔世の感があるなあ。

けれど動画を見る限り何だかとても爽やか。
負けてもこういう気持ちになれるんだから、いいよね。
つくづくスポーツを楽しむ上で、勝ち負け以外にファンとしてのマナーって大事だね。
(…さすがに読売に対しては、これはできないと思うけど…笑)。

カープが嫌いというわけじゃないけれど、強いチャンピオンに敬意を表しつつ、
虎と同じ挑戦者として戦い抜いたチームを僕も応援しよう。
ベイスターズ、がんばれ。

史上最低の総理大臣

2017-10-12 13:33:03 | この国の憂鬱
「総理大臣なんて誰がやっても同じ(だから選挙に行かなくても大丈夫)」
という思い込みを、わずか数年で劇的に補正したという一点のみにおいて、
安倍晋三の功績を評価するにやぶさかではない。

しかし、それ以外の点、とりわけ知性や論理性において、史上最低級の総理大臣だと思う。

僕がなぜ安倍政権に嫌悪感を催すのかと言えば「反知性的である」からだ。
これについて「総理大臣に向かってバカとは何だ」と絡んでくる支持者がいるが、
彼らもまた同様に「反知性的」な人種で、やはり好きになれない。

念のため言っておくが、
「反知性的」とは「知性がない=馬鹿」という意味では『ない』。

そもそも「知性的」だって「頭が良い」という意味じゃない。
「科学的」と同義だと思ってもらえればいい。
つまり「第三者が検証可能」であり「社会的に共有される方法で証明される」ということだ。
「水は1気圧なら百度で蒸発する」は知性的だが、
「水は神様の贈り物」は反知性的だ。
検証不可だからだ。

「いまは国難だ!」と主張するなら、
何が、どうして、どのように国難なのか、
客観的な事実を交えて説明できなければならない。
「外国が攻めてくる!」も「○○が日本を滅ぼす!」も同様。
個人的な感情や思い込みが一定数の「共感」を集めたとしても、
それは客観的・科学的事実たり得ない。

安倍首相の主張にはいつも検証できる根拠がない。
反証を挙げられても「まったく当たらない」と無視する。
それは個人的な信仰と呼ぶべきで、知性的な態度とは言えない。
都合の悪いことはすべて無視する彼のスタイルはまさに「反知性的」というべきもの。
占いやカルト宗教、霊感商法の類いと変わらない。

そもそも、客観的な検証など必要ないと思っているからこそ、
事実を確認せず、思い込みだけで物を言う。
時には自分の主張や願望に合うように事実をねじ曲げる。
「息を吐くように嘘を吐く」と言われる所以だ。
このような反知性的な人物が国のトップであって良いはずがない。

万能・完璧・理想的な政党・政治家なんて期待していない。
○○党なら大丈夫!なんて思ってない。
でも、これだけ好き勝手横暴の限りを尽くした政権の存続を、
投票率50%程度の消極的な姿勢で認めたら、日本の民主主義なんか終わる。
あれだけ酷い目に遭った歴史の教訓を簡単に忘れるなんて馬鹿だとしか言いようがない。

安倍首相に対する嫌悪感のもうひとつの大きな要因が、
まるで立憲政治の本質を理解せず、ルールを権力と屁理屈でねじ曲げること。
これだけで民主主義国家の為政者である資格はないと思うのだが。
安倍政権のスゴイ所は、憲法破り・法律破りを日常化して、
その危険性について、もはや国民の感覚を麻痺させてしまったところだ。
あたかも原発事故後の放射能に対するそれのようだ。
しかし、日常性バイアスで片付けていい問題じゃない。
憲法を守れないばかりか、行政府の長にして改憲を主張するなど、
ヒトラーにも等しい越権ぶりだ。
憲法を守れない者に権力を与えてはいけない。

こういうこと言うとすぐ左呼ばわりされるんだけど、イデオロギーの問題じゃない。
憲法を守れというのは、それが権力者を縛る最高法規だから。
押しつけ憲法だろうが、時代や情勢に合っていなかろうが、憲法は憲法。
好き勝手に歪めていいものじゃない。
改正するなら堂々議論して、正当な手続を踏んでやるべきだ。
憲法破っておいて、後から正当化のために帳尻合わせるなんておかしい。

現行憲法がすべて正しいとは思わない。
改正すべき余地があるのは認める。
でも立憲・護憲というのは「不磨の大典」として改正しないという意味じゃない。
法の支配を守りましょうということ。
どんなに勇ましくても合理的に見えても、権力は法を歪めてはダメ。
絶対に国民のためにはならないから。
ルールを守らない権力者によるアタマの悪い選択肢=戦争は絶対に避けなければならない。
日本の本当の危機はカリアゲ君なんかじゃなくて、少子高齢化。
ここで舵取り間違えたら日本は間違いなく沈む。
目の前数センチの視野しかない、安倍じゃ無理だ。

別に主義主張や思想が違っても、それが筋の通ったものであるなら僕は尊重する。
それだけを理由に否定したりはしない。
自民党改憲草案も集団的自衛権も共謀罪も僕は反対だけど、
議論の上で民主的に国の方向が定まるのなら認めざるを得ない。

しかし、僕が安倍政権に対して嫌悪感を抱いているのは、主義主張が違うからではない。
憲法を守らない、事実を認めない、何もかも都合良くねじ曲げる、
権力者にあるまじきこの反知性的な態度が目に余るからだ。
別に特定の政党を支持しているわけじゃない。
それがどこの党であれ同じ状況なら批判する。
自民党が憲法をきちんと守り、国会の手続をきちんと守り、
求められる情報はすべて公開し、戦争を煽ったりせず、
客観的な検証に堪える経済政策を打ち出し、息を吐くように嘘をつかず、
まともな話ができる党首を据えてくれたなら、僕はいつだって自民党に投票する。

安倍政権の熱烈な支持者に多いのは、水素水の信者みたいなタイプではなかろうか。
検証は不要、単に「イイに決まってる!」「これしかない!」と思い込む。
反証データは「当たらない」。マスコミの偏向だ。
水なんかどうでもいいじゃん、という大多数が彼らの存在を許している状況もまたそっくりだ。

こういう政権を、そしてそういう支持者を多く生んだのは
ひとえに主権者教育の敗北と言うべきだろう。
左右の話じゃない。事実に基づいて検証可能な論説を慎重に述べるという
「科学的態度」や「知性主義」を身につけさせられなかったのだから。
暗澹たる思いだ。

もうひとつ、こういう僕の言説(安倍政権は反知性的だ)に対し、
やはりこの「反知性」の意味を取り違えて、
「おまえはそんなに知的なのか、全知全能なのか」と言ってくる脊髄反射の塊のような人もいる。
そんなこと一言も言ってまへんがな。

「知性的」というのは第三者の検証が可能ということで、
当然、そこでは先入観や偏見、個人的な願望や好悪といった恣意的な要素が排除される。
そうして多くの人の目を経て洗練され、真の科学的知性が完成する。
つまり知性というのは個々人の能力の問題ではなく、社会的な産物であるということだ。

だから、僕が言いたいのは安倍首相個人の知能がどうなどという話ではなく、
日本国を預かる宰相として、その姿勢はあまりにも反知性的だろう、ということに尽きる。
宰相たるもの、個人的な感情は封印し、できるだけ多くの人々の意見に耳を傾け、
科学的知性的に解決策を探るべきだろう。

それができないのだから、安倍に首相の資質はゼロだ。
彼に政権を与えたまま、平気で選挙に行かない日本国民の民度も知れたものだ。

公示日

2017-10-10 23:06:03 | 超・いぶたろう日記
ついに始まる衆院選。

でも、ネット上の様々な言説や、
テレビでの党首討論なんかをひととおり見て、
もうなんだか何を言うのも虚しくなってしまった。

ここで政治に関する感想を述べるのはしばらくやめる。
少なくとも開票日までは。

「民は之に由らしむべし之を知らしむべからず」
という言葉がある。

本来の意味は、
「民衆は利己的で目先の利害しかわからない。政策がどれほど立派でもその意味を理解させることは難しい」
ということだ。
一面の真理だと思う。
ここ数年の日本を動かしているポピュリズムとか、
稚拙なナショナリズムとか、まさに。

一方、これが為政者側には
「民は従わせるだけでよい、知らせる必要はない」
と曲解され、そのまま日本の政治哲学にすらなっている。
少なくとも、安倍や小池の手法を見ているとそうとしか思えない。

おそらく彼らが望むのは、
自分たちの熱狂的な支持者以外は、投票日にも家で寝ててくれること。
投票率なんて上がって欲しくないはずだ。
議席占有率は75%以上を占める自民党だが、
死票の多い小選挙区制度において、
自民党の得票率はわずか50%に過ぎない。
投票率がまた50%程度だから、
いまの自民党を支持しているのはわずか25%だ。
浮動票が理性的に投票すれば、安倍政権なんて吹き飛ぶ。

とにかくこれだけ好き勝手に権力を弄んで、
これだけ憲法を歪め、ルールを無視し、
知性のかけらもない乱暴な政治を推し進めたにもかかわらず、
安倍政権がなお延命を図れる余地が残っていることが不思議でしょうがない。
なんなんだこの国は。
自民党候補者の4割が北朝鮮への軍事オプションに賛意を示しているとか。
明確な憲法違反ですよ。
議員なんて口ばっかりで、一人も戦場行かないんですよ。
巻き込まれなくて済んだ戦争にわざわざ近寄って、死ぬのは国民ですよ。
なんで安倍の戦争ごっこに付き合って死ななきゃいけないんだ。

これでもなお、投票に行かないってんなら、
死んでも文句言いませんってことだよね。
僕はやだよ。
死にたくないし、殺したくもない。
右でも左でも反日でも嫌中嫌韓でもない、
ただ単に戦争がイヤなだけ。
バカバカしいことこの上ない。

せめてもの抵抗として、
僕は僕の授業で子供達に伝える。
将来必ず投票へ行くように。
何が正解かなんてそうは簡単にわからないよ、
でも人任せにせず自分なりに判断することはとても大切だよ、
それが自分の生命や自由を守ることにつながるんだよ、
ということを。

選挙雑感

2017-10-03 23:33:51 | この国の憂鬱
超然内閣に護憲運動、そして立憲政党。
歴史の教科書みたいな文言が頭に浮かぶ政治情勢を、
まさか21世紀にもなって眼前にしようとは。
100年も経ってまるで成熟していない日本型民主主義。
わずかに希望を灯すか立憲民主党。

「立憲民主党」の「立憲」の意味もわからず、
Twitterで「新憲法を立てる、結局改憲派!」とか騒いでる連中、
悪いこと言わないから受精卵からやり直せ。
「立憲」は辞書上の語義としては「憲法を制定すること」だけど、
歴史上の政党名としての前例を見ても、結党会見の枝野氏の説明からも、
「立憲主義」=「憲法に立脚する」という主旨であることは明らか。
言葉は文脈で判断すべきものだ。
そもそも名前で云々するくらいなら、「自由民主党」ってどうなんだよ。
看板だけで内実が伴わないのは「朝鮮民主主義人民共和国」と同じじゃねえか。

見事にピエロを演じる前原氏。
演じているのか、素なのか。
前原氏はすべて想定内と言うけれど。

希望の党は民進党を「純化」して取り込み、
自民党の党外派閥を作ることが目的だったんだよね?
それが、立憲民主党ができたことによって矛先が変わり、
「選別」のハードルを大幅に下げてでも旧民進党議員を引き入れて、
立憲民主党を潰す方向へシフトしているとか。

とすると、当初の予定よりも「獅子身中の虫」を抱え込まざるを得ないわけで、
こりゃ議席を一定数獲得できても、その後の党内運営はかなり難しくなるよね。
小池氏の出馬見送り発言は(もちろん足元の指示が揺らいでいることが一番だろうけれど)
この辺の予測もあるということなんだろか。
しかしどう見ても前原氏がここまで想定していたとは思えないんだが。
面白くしてくれたのは間違いないが。

それにしても、若狭・細野両氏に漂うあの言いしれようのない哀愁感は一体。
小池氏、もうちょっと狡猾なのかと思ったら、案外に早く馬脚を現しちゃった。
民進党解体に成功して、これで決まったと思ったんだろうなあ。
好事魔多しというべきか、やはりうまくいきそうなときこそ自重すべきなんだね。

実に、久しぶりに目が離せない選挙展開ですね。
まさに応仁の乱みたいだ。
いかなる結果も民意次第だけれど、もっと盛り上がって投票率上がらないかな。