仕入れ

「何もない」状況から抜け出せたのはいいが。
「これだけだ」になってしまうと、著しくバランスを欠く。

色々持っていたはずなのに、気づくと言い訳ばかりにすり替わっている。
そうして結局、何もできないまま、
時間の砂ばかりがさらさらと流れ落ちてゆく。

仕入れよう。
持っている「つもり」をやめよう。
手に入れようとがっつくのはキライだが、
何かを発することがなければ、何も寄っては来ない。

祭り上げたり、しがみついたり、こだわりすぎたり。
過剰な自分のもたらすものには、散々辛酸をなめたじゃないか。
「自分が人を思うほどには、誰も自分を思ったりなどしない」
それはもう、デフォルトとして、受け容れよう、あきらめよう。

バカ正直

バカ正直に生きているのが、僕の唯一の取り柄のようなもんで、

バカ正直に生きているのが、僕の数多い弱点のひとつでもあり。

まったく、本当に、生まれてこの方、

「組織」というものと実に相性が悪い。

「誰とでもうまくやる」ことが本当にうまくできない。

僕は、人がなかなかできなくて苦労することを、

いともたやすくやってしまい、羨まれることがある。

逆に、人が当たり前にできること、やっていることを、

なかなかできなかったり、やろうとしなかったりで、

疎まれることも数多くある。

それが言い訳になってしまって、

自分の立ち位置を特殊なものにしようとしたり、

自分だけは特別なんだ、という

歪んだ優越意識の中に安住しようとしたりもする。

その根拠のない自己肯定感は、時に行き過ぎた自分をも正当化し、

周囲の批判に対しては過敏に、過剰に反応してしまう。

そのことで周囲との摩擦も多く、

無用に敵味方を自ら塗り分けてしまうような生き方をしてきた。

…と書いてみると、わかってるよーなことを言ってるんだが。

格好良く言い換えてるだけで、

要は、子供のまんまだということだ。

大人の社会は実に面倒くさい。

実力社会のようなフリをして、体面やメンツが重んじられ、

「見た目は平等・協調」な演出がなされていないとダメだったりする。

言いたいことを言いたいときに好き勝手に言うのではダメで、

根回しと共有を根気よく進め、我慢強く物事を動かしていくものが評価される。

ことに、日本社会では我慢と協調は最高の美徳だ。

どんなに理不尽でも、どんなに辛くても、組織が大事。

ブラック企業がのさばり続けるのは、

まさにこの日本人の精神的な呪縛あってのことだ。

報告・連絡・相談。

根回し、調整、交渉、確認。

辛抱強く人と関係を築いて、じっくり合意形成をはかっていく。

相手の立場を慮って、建設的な議論へ導く。

やたらにバカ正直に喚くのではなく、

時と場所を、あるいは相手を選んで、本音を語る。

そんな、社会人・組織人として当たり前とされることが、

自分はホントにまどろっこしくてできないでいる。

それがもう、あまりにもできなくて、困る。

逆に、それらができるようになってしまうと、

組織の中では評価されても、

自分の中の自分らしさ（と信ずる身勝手な部分）や、

「切れ味」のようなものを失ってしまうのではないか、

という青臭い不安をいつまでも持ち続けているようなのだ。

つまり、３８にもなっていまだに、

よくある「分別くさい大人」になりたくない、

組織に順応してしまいたくない、という、

ピーターパンシンドロームのような病巣があるのだろう。

その宿痾を抱えたまま組織内で不遇を託つよりは、

いっそ、貧乏してでも自由な生活に戻った方が良いのではないか、

その方がよほど自分らしく生きられるのではないか、

そんな逡巡は頭から離れたことがない。

僕はみんなが言うほど、大した人物ではないんだけど、なあ。

もし、そんな風に誤解されているのだとしたら、

その理由はただひとつ、

みんなが「大人の常識」に凝り固まってしまって、

とても言えないでいることを、

子供のまんまでいる僕は、平気で正直に言えちゃうというだけ、

この１点だろう。

さて、これからどうやって、生きていったものか。

組織の中でも波風立たずにやっていける、

小賢しい器用さを持ち得たところで、

僕は本当に幸せになれるんだろうか。

２ヶ月以上も

いぶろぐを書かないなんて、初めてじゃないかな～(笑)
ども、お久しぶりです。
ちゃっかり、生きております。
書くに書けないことばかりで、どっこい生きております(笑)。

９月のライブの詳細、決まったらまたあげときますね。
とりあえず、痩せときました。
現在、年初比マイナス１３kgです(笑)。

ではまた。