いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

弱きタイガースの思い出。

2002-09-29 03:09:04 | トラ、トラ、トラ。
今日は横浜へ行って来た。
横浜スタジアムでの阪神横浜戦を観戦するためだ。
星野監督誕生に沸き返り、今年は開幕からかっとばした我がタイガース。
春頃は連日紙面を賑わす猛虎の姿に胸をときめかすも、
なかなか忙しくて観戦に行けなかった。
しかも人気球団だけあって、
ちょいと強くなるとチケットもなかなか取れなくなるのだ。
その後、主力のほとんどを故障で欠いてしまい、
徐々に失速して優勝戦線からは脱落してしまったものの、
それでも闘将の下、決して目標を見失わずに、
優勝がダメでもせめてAクラスを、5割を!と闘い続けるタイガース。
その生まれ変わろうとする姿をせめて一目でも観ようと、
もう秋風の吹く9月に至って決心したのだった。
ワンマンも終わったしさ。

10日の神宮球場、ヤクルト戦であった。
最近何かに憑かれたかの如く故障者続出のタイガース、
案の定、おれさまのごひいきの今岡も浜中も坪井もいないのであった。
しかしまだ桧山がいる、片岡もいる、アリアスもいる。
期待の関本も観られるかもしれないし、
いざとなれば最近好調の広澤が、そして八木様がおられる。
先発はず~っと生で見たかった絶対的なエース井川だ。
開幕戦、あの巨人打線をいとも簡単に封じ込めた本格的左腕である。

…これは希望が持てる。

勝利を確信したおれさまはいそいそと指定席に着いたのだった。
井川は時折ランナーを出すものの、ナ~イスピッチングである。
いぶたろうもニッコニコだ。
途中、1点を先制されたものの、すぐに取り返し、
1対1のまま試合は最終回へ。
9回表、タイガースの攻撃。
なんとあの男がやったのである。
今季虎党の熱烈な期待と歓迎を一身に受け、
日ハムから移籍するも、ここまで絶不調にもがいた片岡だ。
勝ち越しのタイムリー。
これであとはウラを井川が抑えるだけだ。

しかし、しかし。。。。。

打たれたのであった。
あっというまの逆転サヨナラ負けであった。
勝利を確信していたおれさまとしては、実に納得がいかなかった。
なぜにこのおれさまともあろうものが、
負け試合に大枚はたいておるのだ?
これは今季もう一回観なければ気が済まない。
リベンジだ!!

というわけで残り少なくなった首都圏での試合を調べ、
自分のバイトしてたファミマで今日のチケットをおさえたのだった。
レジへ持っていくと何故かお値段が800円とリーズナブル。
ふと券面を見ると「小人」と書いてあった。
なるほど、ちっぽけな人間だわいこのわしも、わっはっは……ちげえよ!
おれさまときたら子供用のチケット買っちまったのだ。
慌ててチケットぴあに電話して、
「お客さまが間違えて発券されてしまい、ど~しても交換したいとおっしゃるので。。。」
などと自分のミスであることなどすかしっぺ程も臭わせず、
ぴあの人に頼み込んで返金してもらった。
「今回限りですから、本来はダメなんですとお客さまにお伝え下さい」
「わかりましたあ、(だめだぞ、おれ!)」
「ところで担当者様のお名前は。。。」
ま、まずい。俺の名はさっきお客さま名で使ってしまった。
「な、な、なみきです……。」
「それでは並木様、以後はそういうことでお願いします」
こういう時、おれさまは迷わずジュンイチの名をかたることにしている。
しかしそれはきっと奴も同じだ。
全国各地の俺の行った覚えのないカラオケやらファミレスやら、
果ては**ホテルのノートなどにも俺の名前が記されているに違いない。
ここは少しでもやり返しておかねば。

さて、そんなわけで苦心して手に入れた本日のチケットである。
横浜スタジアムといえば、
かつてよく出演したライブハウス、"7th avenue"のまんまえ。
何度か球場の歓声を聞きながら搬出した思い出がある。
近くの地理も熟知しているし、車で行くことにした。
うち(葛西)から横浜までは高速で行くと意外に近い。
わずか30分ほどで到着である。
cyberやAREAへの所要時間の半分だ。
中華街で肉まんを買い込み、スタジアムへ。
横浜スタジアムは客席の傾斜が急で、独特のつくりをしている。
迷わず3塁側タイガース応援席へ。
座ろうと思ったら雨で座席が濡れていて、しばし考えこんでいたら、
隣のベイスターズジャンパーを着た女の人が雑巾を貸してくれた。
むむ、敵ながらナイスな奴。
お礼を言ったが、彼女は手元のスコアブックをつけるのに夢中だ。
なかなかのコアなファンである。
野球場には色んな人が来る。
後ろの年輩のオヤジ2人は、
あーでもないこーでもないと技術論を戦わせている。
BOSSのCMよろしく臨戦態勢ホーストの真ん前に送り込むが如く、
あのバッターボックスに立たせてやりたいと思わせる熱さだ。
前のカップルは彼が阪神ファン、彼女はコアな横浜ファンだ。
試合がどう転べど、どちらかは笑顔で帰れるという寸法である。
おれさまだったら、
彼女がタイガース敗戦の帰りに敵の勝利に浮かれようもんなら、
即刻浣腸してぶんぶん振り回してやるけどな。

この日、両チームのスタメンは実に対照的であった。
星野監督を迎えて生まれ変わり、今季大健闘を演じ、
ここに来てチームの主軸今岡と浜中が復帰、
巨人の自力優勝決定をも死力で阻止した意気上がるタイガース。
あとはキャッチャーの矢野がいればベストメンバーだ。
対して、稀代の名将森を迎えながら、
去年までの阪神に代わって最下位に沈み、
「おまえ人気ないし暗いから」
という凄まじい理由で任期途中の監督のクビを
強引に切ったベイスターズ。
スターズの割には、俺の知ってる選手石井と中村しかいねえ。
あとは名も知らぬ若手とおぼしき連中だ。
これは勝ったな。
なんせ今日はリベンジなのである。
今日負けたらもう次は来季まで見に来られないのである。
今日負けたら残り全部勝たないと5割に届かないのだ。
さあ盛り上が....。

る間もなく終わってしまった。
試合時間わずか2時間半。
我がタイガース、先発川尻の好投をしり目に、
あれよあれよという間にきれいに1安打で完封されちまったのだ。
悔しいとかそういうものもないままに。
ただひたすらにつまらなかった。
野球を見た気がしなかった。。。。

とっとと帰った。
帰り、カップ麺にもなった環七の某有名とんこつラーメン店に入った。
全然うまくなかった。胸焼けした。
虎のせいだけでは、あるまい。

ノーマネーでフィニッシュです。


(2005年追記)
周知の通り、この後タイガースは万年ダメ虎から生まれ変わり、
翌年には開幕から圧倒的な強さで独走し、優勝してしまう。
この年の巨人最終戦で、巨人が勝てば優勝という条件の中、
タイガースは最後の意地を見せて延長サヨナラ勝ちを決める。
結果的にはマジック対象のヤクルトが負けて、試合中に巨人は優勝が決まったのだが、
サヨナラ負けの後に六甲おろしの大合唱を聴き、その後に甲子園の隅っこでしょぼーく胴上げ。
思えばあの試合が翌年の予兆となっていたのかもしれない。
しかしわずか3年前にはこの惨状だったことを思う時、栄枯盛衰を思わずにはいられない。

夏の終わり

2002-09-02 11:15:36 | Rebirth歴史資料館
たったいま、ワンマンの朝に出て以来の自宅に辿り着きました。
みんな打ち上げで見た通り、ライブ後の俺はもう搾りかすでした。
楽屋に引っ込んでからはもう立ち上がれなくて、1時間以上座り込んだままでした。
打ち上げの後、いつものスタジオに戻り、そのまま床に倒れこんで眠ってしまいました。
ふと気が付くともう日も高くて、ぼーっとしたままライブのビデオを見ました。
気力だけで動いている5人の、
ステージが洗濯機ででもあるかの如く絡み合う姿がそこにありました。
4時間通して見て、そして無情な日常生活の代名詞とも言える夜勤へ行きました。

色んなことが頭をかけめぐっています。
全員が最高の5人だと認めながらのメンバーチェンジ、
名残を惜しみながらもみんないつもと同じようにふるまおうとする。
ここで終わりというライブではないはずなのに、
誰もが心の片隅である意味での解散ライブだと認めている。
その中で感傷だけに頼らない最高のshowを。
今まででもっとも難しいライブでした。
でもなんともRebirthらしい形でやりきれたと思います。
いっぱいミスもしたけれど、悔いはないです。

いつものように、当日ぎりぎりまで私は細かく演出にこだわりました。
いつものように、メンバーと冗談を言いながらリハをやりました。
いつものように、よく喋って大暴れしてみんなに長いなあとぼやかれました。
いつものように、みんなと乾杯し、
いつものように、おつかれさんと言って別れました。

だから実感がありません。
9月になっても変わらない昼間の強い陽射しに眩んで、
その実感がすぐには湧かないのと同じ。
ただ、夜になれば頬を撫でるのは確実に秋の風。
私の場合ワンマンの朝、駅までの道を
「これに次乗るときはもうRebirthは3人なんだなあ」
と思いながら漕いだ自転車に今朝乗って帰って来たとき、
ふと、心に秋の気配が訪れた気がしました。

まさか本当に4時間超えるとは正直俺も思ってなかったです。
ここに及んでまたまたとんでもないことをやらかしてしまいました。
関係各位に深くお詫びとお礼を申し上げます。
みんなが長かったなあ!と苦笑しながら通り過ぎていく中、
リバっ娘たちだけは「早かった、あっというまだった」などと、
とんでもないことを口々に言ってくれてたのがまた印象的でした。
。。。このバンドにして、このファンあり。

ともあれ、みんなおつかれさまでした。
cyberのみなさんほんとにご迷惑おかけしました。
今後もまたお世話かけますがよろしくお願いします。
WFSのみんな、ステージから見える懐かしい顔ぶれが原点を思い出させてくれました。
今度またゆっくり話でも。
麻布のみんな、私は相変わらずこんなです。
バンドのみんな、なんだかんだ言いながら最後まで見てくれてありがとう。
ヒデユキさんカキコありがとう。近いうちまた必ず対バンしよう。
know laearも駆け付けてくれて本当にありがとう。また一緒になんかやらかそう。
まさみくん、今週野球だよ。くまちゃん一家も最前線でありがとう。
ブラベリもなんだかんだで全員来てくれたのが嬉しかったよ。4日頑張って。

あやこ、ゆーき、おつかれさん。おかげで私は私の領域に専念できました。
君らがいなければこれだけのワンマンはできなかった。ゆーきはバンドがんばれよ。

ダイゴ、おまえは熱くて気分屋で感情家でひとりよがりで
その場しのぎでわがままで人の話を聞かない大ボラ吹きの
バカ野郎でどーしようもない最強最高のベーシストだ。
これからもそれを貫け。
おまえだけは本当にどーしようもない、俺の出来損ないのクソ弟だ。

京太郎、おまえはやりゃあなんだって出来る。
やらなきゃあ何にも出来ねえ。
だからやれ、とにかくやれ。自分を信じてやれ。
お前の周りはお前を愛している奴らばっかりだ。
だからなんとかなる。

リバっ娘のみんな、当日はひとりひとり全員にお礼を行って廻りたかったけれど、
もう会場にいるだけで精一杯で果たせませんでした。ごめんなさい。
メールは必ず返事を書きます。本当にどうもありがとう。
Rebirthは君らの期待を上回れるように頑張り続けて来たけど、
さらにそれを上回るどん欲さで楽しんでくれる君らは無敵だ。最強だ。
これからも一緒に頑張っていこう。
ほんとにみんな、ありがとう。

近いうち、また会おう。


(2005年追記)
2002年8月31日、誰もが最高と信じて疑わなかった第4期メンバーでの最後のライブ。
4時間以上のワンマンを終えて、夜勤を挟み、BBSにこの記事を残す。
読んでてもひしひしと伝わってくるけど、
このときの方が喪失感は圧倒的に大きかったなあ。
俺、2ヶ月くらい立ち直れなかったの覚えてるよ。