今日は横浜へ行って来た。
横浜スタジアムでの阪神横浜戦を観戦するためだ。
星野監督誕生に沸き返り、今年は開幕からかっとばした我がタイガース。
春頃は連日紙面を賑わす猛虎の姿に胸をときめかすも、
なかなか忙しくて観戦に行けなかった。
しかも人気球団だけあって、
ちょいと強くなるとチケットもなかなか取れなくなるのだ。
その後、主力のほとんどを故障で欠いてしまい、
徐々に失速して優勝戦線からは脱落してしまったものの、
それでも闘将の下、決して目標を見失わずに、
優勝がダメでもせめてAクラスを、5割を!と闘い続けるタイガース。
その生まれ変わろうとする姿をせめて一目でも観ようと、
もう秋風の吹く9月に至って決心したのだった。
ワンマンも終わったしさ。
10日の神宮球場、ヤクルト戦であった。
最近何かに憑かれたかの如く故障者続出のタイガース、
案の定、おれさまのごひいきの今岡も浜中も坪井もいないのであった。
しかしまだ桧山がいる、片岡もいる、アリアスもいる。
期待の関本も観られるかもしれないし、
いざとなれば最近好調の広澤が、そして八木様がおられる。
先発はず~っと生で見たかった絶対的なエース井川だ。
開幕戦、あの巨人打線をいとも簡単に封じ込めた本格的左腕である。
…これは希望が持てる。
勝利を確信したおれさまはいそいそと指定席に着いたのだった。
井川は時折ランナーを出すものの、ナ~イスピッチングである。
いぶたろうもニッコニコだ。
途中、1点を先制されたものの、すぐに取り返し、
1対1のまま試合は最終回へ。
9回表、タイガースの攻撃。
なんとあの男がやったのである。
今季虎党の熱烈な期待と歓迎を一身に受け、
日ハムから移籍するも、ここまで絶不調にもがいた片岡だ。
勝ち越しのタイムリー。
これであとはウラを井川が抑えるだけだ。
しかし、しかし。。。。。
打たれたのであった。
あっというまの逆転サヨナラ負けであった。
勝利を確信していたおれさまとしては、実に納得がいかなかった。
なぜにこのおれさまともあろうものが、
負け試合に大枚はたいておるのだ?
これは今季もう一回観なければ気が済まない。
リベンジだ!!
というわけで残り少なくなった首都圏での試合を調べ、
自分のバイトしてたファミマで今日のチケットをおさえたのだった。
レジへ持っていくと何故かお値段が800円とリーズナブル。
ふと券面を見ると「小人」と書いてあった。
なるほど、ちっぽけな人間だわいこのわしも、わっはっは……ちげえよ!
おれさまときたら子供用のチケット買っちまったのだ。
慌ててチケットぴあに電話して、
「お客さまが間違えて発券されてしまい、ど~しても交換したいとおっしゃるので。。。」
などと自分のミスであることなどすかしっぺ程も臭わせず、
ぴあの人に頼み込んで返金してもらった。
「今回限りですから、本来はダメなんですとお客さまにお伝え下さい」
「わかりましたあ、(だめだぞ、おれ!)」
「ところで担当者様のお名前は。。。」
ま、まずい。俺の名はさっきお客さま名で使ってしまった。
「な、な、なみきです……。」
「それでは並木様、以後はそういうことでお願いします」
こういう時、おれさまは迷わずジュンイチの名をかたることにしている。
しかしそれはきっと奴も同じだ。
全国各地の俺の行った覚えのないカラオケやらファミレスやら、
果ては**ホテルのノートなどにも俺の名前が記されているに違いない。
ここは少しでもやり返しておかねば。
さて、そんなわけで苦心して手に入れた本日のチケットである。
横浜スタジアムといえば、
かつてよく出演したライブハウス、"7th avenue"のまんまえ。
何度か球場の歓声を聞きながら搬出した思い出がある。
近くの地理も熟知しているし、車で行くことにした。
うち(葛西)から横浜までは高速で行くと意外に近い。
わずか30分ほどで到着である。
cyberやAREAへの所要時間の半分だ。
中華街で肉まんを買い込み、スタジアムへ。
横浜スタジアムは客席の傾斜が急で、独特のつくりをしている。
迷わず3塁側タイガース応援席へ。
座ろうと思ったら雨で座席が濡れていて、しばし考えこんでいたら、
隣のベイスターズジャンパーを着た女の人が雑巾を貸してくれた。
むむ、敵ながらナイスな奴。
お礼を言ったが、彼女は手元のスコアブックをつけるのに夢中だ。
なかなかのコアなファンである。
野球場には色んな人が来る。
後ろの年輩のオヤジ2人は、
あーでもないこーでもないと技術論を戦わせている。
BOSSのCMよろしく臨戦態勢ホーストの真ん前に送り込むが如く、
あのバッターボックスに立たせてやりたいと思わせる熱さだ。
前のカップルは彼が阪神ファン、彼女はコアな横浜ファンだ。
試合がどう転べど、どちらかは笑顔で帰れるという寸法である。
おれさまだったら、
彼女がタイガース敗戦の帰りに敵の勝利に浮かれようもんなら、
即刻浣腸してぶんぶん振り回してやるけどな。
この日、両チームのスタメンは実に対照的であった。
星野監督を迎えて生まれ変わり、今季大健闘を演じ、
ここに来てチームの主軸今岡と浜中が復帰、
巨人の自力優勝決定をも死力で阻止した意気上がるタイガース。
あとはキャッチャーの矢野がいればベストメンバーだ。
対して、稀代の名将森を迎えながら、
去年までの阪神に代わって最下位に沈み、
「おまえ人気ないし暗いから」
という凄まじい理由で任期途中の監督のクビを
強引に切ったベイスターズ。
スターズの割には、俺の知ってる選手石井と中村しかいねえ。
あとは名も知らぬ若手とおぼしき連中だ。
これは勝ったな。
なんせ今日はリベンジなのである。
今日負けたらもう次は来季まで見に来られないのである。
今日負けたら残り全部勝たないと5割に届かないのだ。
さあ盛り上が....。
る間もなく終わってしまった。
試合時間わずか2時間半。
我がタイガース、先発川尻の好投をしり目に、
あれよあれよという間にきれいに1安打で完封されちまったのだ。
悔しいとかそういうものもないままに。
ただひたすらにつまらなかった。
野球を見た気がしなかった。。。。
とっとと帰った。
帰り、カップ麺にもなった環七の某有名とんこつラーメン店に入った。
全然うまくなかった。胸焼けした。
虎のせいだけでは、あるまい。
ノーマネーでフィニッシュです。
(2005年追記)
周知の通り、この後タイガースは万年ダメ虎から生まれ変わり、
翌年には開幕から圧倒的な強さで独走し、優勝してしまう。
この年の巨人最終戦で、巨人が勝てば優勝という条件の中、
タイガースは最後の意地を見せて延長サヨナラ勝ちを決める。
結果的にはマジック対象のヤクルトが負けて、試合中に巨人は優勝が決まったのだが、
サヨナラ負けの後に六甲おろしの大合唱を聴き、その後に甲子園の隅っこでしょぼーく胴上げ。
思えばあの試合が翌年の予兆となっていたのかもしれない。
しかしわずか3年前にはこの惨状だったことを思う時、栄枯盛衰を思わずにはいられない。
横浜スタジアムでの阪神横浜戦を観戦するためだ。
星野監督誕生に沸き返り、今年は開幕からかっとばした我がタイガース。
春頃は連日紙面を賑わす猛虎の姿に胸をときめかすも、
なかなか忙しくて観戦に行けなかった。
しかも人気球団だけあって、
ちょいと強くなるとチケットもなかなか取れなくなるのだ。
その後、主力のほとんどを故障で欠いてしまい、
徐々に失速して優勝戦線からは脱落してしまったものの、
それでも闘将の下、決して目標を見失わずに、
優勝がダメでもせめてAクラスを、5割を!と闘い続けるタイガース。
その生まれ変わろうとする姿をせめて一目でも観ようと、
もう秋風の吹く9月に至って決心したのだった。
ワンマンも終わったしさ。
10日の神宮球場、ヤクルト戦であった。
最近何かに憑かれたかの如く故障者続出のタイガース、
案の定、おれさまのごひいきの今岡も浜中も坪井もいないのであった。
しかしまだ桧山がいる、片岡もいる、アリアスもいる。
期待の関本も観られるかもしれないし、
いざとなれば最近好調の広澤が、そして八木様がおられる。
先発はず~っと生で見たかった絶対的なエース井川だ。
開幕戦、あの巨人打線をいとも簡単に封じ込めた本格的左腕である。
…これは希望が持てる。
勝利を確信したおれさまはいそいそと指定席に着いたのだった。
井川は時折ランナーを出すものの、ナ~イスピッチングである。
いぶたろうもニッコニコだ。
途中、1点を先制されたものの、すぐに取り返し、
1対1のまま試合は最終回へ。
9回表、タイガースの攻撃。
なんとあの男がやったのである。
今季虎党の熱烈な期待と歓迎を一身に受け、
日ハムから移籍するも、ここまで絶不調にもがいた片岡だ。
勝ち越しのタイムリー。
これであとはウラを井川が抑えるだけだ。
しかし、しかし。。。。。
打たれたのであった。
あっというまの逆転サヨナラ負けであった。
勝利を確信していたおれさまとしては、実に納得がいかなかった。
なぜにこのおれさまともあろうものが、
負け試合に大枚はたいておるのだ?
これは今季もう一回観なければ気が済まない。
リベンジだ!!
というわけで残り少なくなった首都圏での試合を調べ、
自分のバイトしてたファミマで今日のチケットをおさえたのだった。
レジへ持っていくと何故かお値段が800円とリーズナブル。
ふと券面を見ると「小人」と書いてあった。
なるほど、ちっぽけな人間だわいこのわしも、わっはっは……ちげえよ!
おれさまときたら子供用のチケット買っちまったのだ。
慌ててチケットぴあに電話して、
「お客さまが間違えて発券されてしまい、ど~しても交換したいとおっしゃるので。。。」
などと自分のミスであることなどすかしっぺ程も臭わせず、
ぴあの人に頼み込んで返金してもらった。
「今回限りですから、本来はダメなんですとお客さまにお伝え下さい」
「わかりましたあ、(だめだぞ、おれ!)」
「ところで担当者様のお名前は。。。」
ま、まずい。俺の名はさっきお客さま名で使ってしまった。
「な、な、なみきです……。」
「それでは並木様、以後はそういうことでお願いします」
こういう時、おれさまは迷わずジュンイチの名をかたることにしている。
しかしそれはきっと奴も同じだ。
全国各地の俺の行った覚えのないカラオケやらファミレスやら、
果ては**ホテルのノートなどにも俺の名前が記されているに違いない。
ここは少しでもやり返しておかねば。
さて、そんなわけで苦心して手に入れた本日のチケットである。
横浜スタジアムといえば、
かつてよく出演したライブハウス、"7th avenue"のまんまえ。
何度か球場の歓声を聞きながら搬出した思い出がある。
近くの地理も熟知しているし、車で行くことにした。
うち(葛西)から横浜までは高速で行くと意外に近い。
わずか30分ほどで到着である。
cyberやAREAへの所要時間の半分だ。
中華街で肉まんを買い込み、スタジアムへ。
横浜スタジアムは客席の傾斜が急で、独特のつくりをしている。
迷わず3塁側タイガース応援席へ。
座ろうと思ったら雨で座席が濡れていて、しばし考えこんでいたら、
隣のベイスターズジャンパーを着た女の人が雑巾を貸してくれた。
むむ、敵ながらナイスな奴。
お礼を言ったが、彼女は手元のスコアブックをつけるのに夢中だ。
なかなかのコアなファンである。
野球場には色んな人が来る。
後ろの年輩のオヤジ2人は、
あーでもないこーでもないと技術論を戦わせている。
BOSSのCMよろしく臨戦態勢ホーストの真ん前に送り込むが如く、
あのバッターボックスに立たせてやりたいと思わせる熱さだ。
前のカップルは彼が阪神ファン、彼女はコアな横浜ファンだ。
試合がどう転べど、どちらかは笑顔で帰れるという寸法である。
おれさまだったら、
彼女がタイガース敗戦の帰りに敵の勝利に浮かれようもんなら、
即刻浣腸してぶんぶん振り回してやるけどな。
この日、両チームのスタメンは実に対照的であった。
星野監督を迎えて生まれ変わり、今季大健闘を演じ、
ここに来てチームの主軸今岡と浜中が復帰、
巨人の自力優勝決定をも死力で阻止した意気上がるタイガース。
あとはキャッチャーの矢野がいればベストメンバーだ。
対して、稀代の名将森を迎えながら、
去年までの阪神に代わって最下位に沈み、
「おまえ人気ないし暗いから」
という凄まじい理由で任期途中の監督のクビを
強引に切ったベイスターズ。
スターズの割には、俺の知ってる選手石井と中村しかいねえ。
あとは名も知らぬ若手とおぼしき連中だ。
これは勝ったな。
なんせ今日はリベンジなのである。
今日負けたらもう次は来季まで見に来られないのである。
今日負けたら残り全部勝たないと5割に届かないのだ。
さあ盛り上が....。
る間もなく終わってしまった。
試合時間わずか2時間半。
我がタイガース、先発川尻の好投をしり目に、
あれよあれよという間にきれいに1安打で完封されちまったのだ。
悔しいとかそういうものもないままに。
ただひたすらにつまらなかった。
野球を見た気がしなかった。。。。
とっとと帰った。
帰り、カップ麺にもなった環七の某有名とんこつラーメン店に入った。
全然うまくなかった。胸焼けした。
虎のせいだけでは、あるまい。
ノーマネーでフィニッシュです。
(2005年追記)
周知の通り、この後タイガースは万年ダメ虎から生まれ変わり、
翌年には開幕から圧倒的な強さで独走し、優勝してしまう。
この年の巨人最終戦で、巨人が勝てば優勝という条件の中、
タイガースは最後の意地を見せて延長サヨナラ勝ちを決める。
結果的にはマジック対象のヤクルトが負けて、試合中に巨人は優勝が決まったのだが、
サヨナラ負けの後に六甲おろしの大合唱を聴き、その後に甲子園の隅っこでしょぼーく胴上げ。
思えばあの試合が翌年の予兆となっていたのかもしれない。
しかしわずか3年前にはこの惨状だったことを思う時、栄枯盛衰を思わずにはいられない。