身近に小中学生をたくさん教えていると、だんだん情が移る。
何年も教えてるとみんな親戚の子みたいに思えてくる。
だから同じくらいの年頃の子が、
残虐な事件や悲惨な事故の犠牲者になったりすると、
どうしたって教え子たちの顔が浮かぶ。
するとやはり、どうにも許せなくなる。
何年か教えただけでもこうなのだから、
親御さんのお気持ちはいかばかりかと思う。
…はずなんだけど。
今回の事件は周囲の大人次第で防げたはずだ。
そこがどうにもやるせない。
かたや夜9時に外出する12歳の息子を止めない親。
かたや外泊常連で帰ってこない娘を放任し、
事件に巻き込まれてなお気づかず捜索願の遅れた親。
事後に彼らばかりを責めても仕方ないし、
そのつもりもないけれど、ちょっと理解は難しい。
ワイドショーではいつものごとく、
被害者は「明るくて」「人気者で」「どうしてこんな事件に巻き込まれたのかわからない」
なんて紋切り型だ。
でも、背景にはどうも複雑な家庭環境があったようで、同情に堪えない。
ネットでは一方的に不良扱いする心ない声もあったりして、
でもきっと環境ひとつ違えば普通の子だっただろうなと思う。
今回の事件は結果を見ても、経過を考えても、
不運などではなく明らかに親の監督責任放棄と、
子供の(自由に行動できるだけの)資質不足だと思う。
子供を自由にさせるには相応の教育や、前提を身につけさせないと。
積極的な意味での自由・自主・自律と、消極的な意味での勝手放任とは、違う。
せめて、彼女に安心できる居場所があったなら、なあ。
昔は隣近所のおばさんだったり、親戚だったり、
親とぶつかってもどこかに避難所があったものだが。
「塾」がそれに代わる役割をいくらかでも担えないものか。
真夜中にあてもなく徘徊なんかしなくたって、
僕の教室に来てくれれば、話ぐらいいくらでも聞いてやるのだが。
何年も教えてるとみんな親戚の子みたいに思えてくる。
だから同じくらいの年頃の子が、
残虐な事件や悲惨な事故の犠牲者になったりすると、
どうしたって教え子たちの顔が浮かぶ。
するとやはり、どうにも許せなくなる。
何年か教えただけでもこうなのだから、
親御さんのお気持ちはいかばかりかと思う。
…はずなんだけど。
今回の事件は周囲の大人次第で防げたはずだ。
そこがどうにもやるせない。
かたや夜9時に外出する12歳の息子を止めない親。
かたや外泊常連で帰ってこない娘を放任し、
事件に巻き込まれてなお気づかず捜索願の遅れた親。
事後に彼らばかりを責めても仕方ないし、
そのつもりもないけれど、ちょっと理解は難しい。
ワイドショーではいつものごとく、
被害者は「明るくて」「人気者で」「どうしてこんな事件に巻き込まれたのかわからない」
なんて紋切り型だ。
でも、背景にはどうも複雑な家庭環境があったようで、同情に堪えない。
ネットでは一方的に不良扱いする心ない声もあったりして、
でもきっと環境ひとつ違えば普通の子だっただろうなと思う。
今回の事件は結果を見ても、経過を考えても、
不運などではなく明らかに親の監督責任放棄と、
子供の(自由に行動できるだけの)資質不足だと思う。
子供を自由にさせるには相応の教育や、前提を身につけさせないと。
積極的な意味での自由・自主・自律と、消極的な意味での勝手放任とは、違う。
せめて、彼女に安心できる居場所があったなら、なあ。
昔は隣近所のおばさんだったり、親戚だったり、
親とぶつかってもどこかに避難所があったものだが。
「塾」がそれに代わる役割をいくらかでも担えないものか。
真夜中にあてもなく徘徊なんかしなくたって、
僕の教室に来てくれれば、話ぐらいいくらでも聞いてやるのだが。