子供たちを連れて生まれ故郷の大阪へ。
家族揃っては初めてのこと。
孫たちを楽しみに待つ「じいじ」のもとへ。
今回は弟夫婦も合流。
夫婦、そう夫婦。
弟、長い独身生活に終止符を打ち、このたびめでたく結婚したんですよ。
その報告というか、嫁さんの紹介も一緒にということで。
いやほんとこういうの、20年前を考えると嘘みたいだよな。
こういう決して珍しくもない、ごく平凡な「当たり前」のいちいちが、
我が離散家族にはとてもドラマチックなんですよ。
さて、主役はもちろん孫娘一歳。
孫世代では唯一の女の子、つまり無条件アイドル。
9ヶ月ぶりのじいじ…とはいえ、前回はまだ生後3ヶ月。
記憶も何もあったもんじゃない。
しかもいま人見知り全開で、パパやママ以外には決して抱っこを許さず、
無理に抱こうものなら号泣する…はずが。
なんとビックリ「じいじ」だけは特別なようで、
満面の笑顔で自ら抱きつき、なんとじいじにチューのプレゼントまで。
こんな娘も初めて見たが、こんな親父も初めて見た…。
お寿司屋さんで兄妹でお皿をひっくり返し、
あたり一面シャリだらけにしてもニコニコ…。
昔、僕にはあんな厳しかったのに…。
僕だったらその場で吹っ飛ばされてたよな……。
同じ人間とは思えん…あれは何やったんや……。
親父と我が家族と弟夫婦、総勢7名。
どこへ行こうかと思案の末、親父の発案で大阪港を周遊する遊覧船に。
500円払うだけでグレードアップできるという、
その名も「ファーストクラス」をチョイスしたところ、
同じ時間帯の申込者はゼロで、まさかの船室まるまる独占貸切に。
こういうとこ、親父も「持ってる」んだよなあ…。
その後は海遊館脇の観覧車に。
まさか親父と観覧車に乗る日が来るとはなあ…
(…て、前回はひらパーでコーヒーカップも乗ったし、もはや何でもありになってきてるが……)。
↑これな
今回ご一緒した弟の嫁さんもとても感じの良い方で、弟も幸せそう。
ウチの息子も早々に懐いて、二人に甘えてる。
親父も細い目をさらに細めて嬉しそう。
そこに可愛い娘が「じいじ〜じいじ〜」と来たら、
もう目ぇなくなるんちゃうかな〜。
そして日を改めて、亡き祖父と姉が眠る勝尾寺への墓参り。
と、そこで親父の提案で、かつて幼少期を過ごした粟生間谷の旧我が家へ。
まさか親父の口からこの場所が出てくるとは思わなかった。
「おまえたちはここが一番嬉しいだろうと思ってな」
なんて口では言うが、
親父にとっても結婚して子供も生まれ、29で初めて建てたマイホーム。
七十代も半ばにして人並みに里心がついてきたのだろうか。
しかし、まさかこの場所で、
親父と並んで写真に収まる日が来ようとはなあ……。
まさかだらけの大阪旅行。
全くもって人生、本当に悪くない。悪くないよ。
気付けば親父もお袋も七十代半ば。
長寿の時代とは言っても、そんなに長くいつまでも沢山会えるわけじゃない。
だから僕はできるだけ孫を会わせてやりたいんだよね。
親孝行気取るわけじゃないけどさ、実際父母も歓ぶし、
何よりウチの子供たちにしっかり祖父母の思い出を作ってあげたいんだよね。
また行こう。
いつかいぶろぐでも誓ったように、面倒くさがらずに。