いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

ある家族の物語

2006-08-25 04:44:33 | 特選いぶたろう日記
お父さんと9人の子供たち。
実は末っ子はお父さんの過ちで生まれてしまった異母兄弟。
その存在が判った時にはそりゃもうみんな大騒ぎ。
未熟児で、身体も小さかったために、ずーっとひとりぼっちでいたけれど、
大きな愛に包まれて、他の兄弟たちと一緒に育てられることになりました。

ある日。
衝撃の事実が発覚します。
実はお父さんには他にもいっぱい女の人がいて、
末っ子は末っ子でなくなってしまったのです。
新たに見つかったのは3人。
さあ、どうしたもんか。
お父さんの責任だし、まあ一緒に暮らすのはやむを得ないとしても。
籍に入れるか入れないか。
家族も役所も大もめです。
12人兄弟として認めよう、いやいやそんなふしだらな、
そもそも嫡出子の定義って何?みたいな。

結論は、「やっぱり両親が同じじゃなきゃ、ね。」
てなわけで長らく一緒に過ごした末っ子までもが、
新たに見つかった3人の子たち同様、正式な兄弟とは認めてもらえなくなりました。
「準兄弟」
それが彼らにつけられた名です。
彼らの心の傷やいかばかりか。

…とまあ、そんな風にも見えちゃうわけですよ。
惑星が12個だとか8個だとかの論争は。

どーでもいいじゃんよ、そんなの。
みんな太陽系で、なにか問題が…?
…あるのかねえ、やっぱし。
何でも定義したがるのが科学者だもんね。
ある意味、不遜だよな。
時に不毛。

では。
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部活嫌いのおれ。

2006-08-22 01:17:09 | いぶたろう日記クラシック
昔っから、野球は大好きだった。
でも、「野球部」が大嫌いだった。
だって、楽しくできないんだもの。
俺の好きなはずの野球が、なぜか精神修養のための神聖なものになってて、
まんま軍隊なんだもの。

「ひとりはみんなために…みんなはひとりのために…」
「チームプレイ」
「自己犠牲の精神」
「礼に始まり礼に終わる」
スポーツって、何かしらそういう能書きがないとダメか?
みんなで、楽しく、健康のために、じゃダメなの?
部活って、どうして精神主義・根性主義・勝利至上主義のものばっかしなんだろう。
ちゃんと分けるべきだよな。
楽しんでスポーツやれる「野球同好会」と、
苦しんでマゾヒスティックに喜ぶ「野球軍隊」に。
日本の学校の部活って後者ばっかしだよね。理不尽。

「連帯責任だ~!全員バツ走!!」
  →そんなもん、曖昧にしないで個人できっちり負えよ。
「おら~声出せ声~!」
  →声は出せと言われて義務感で出すものか?
   自発的に、自然に出るからいいんじゃねえのか?
「下級生のうちは掃除洗濯球拾い!」
  →いかにも儒教的な差別だよね。全員で平等にやるべきだろ。
「精神がたるんでいるから負けるんだ!」
  →これ最悪ね。言いがかりもいいとこ。頑張って竹槍でB29落として下さい。

いずれも常識のように語られてるけど、おおよそ不条理なものばかり。
どうして、本質的に楽しむという方向に行かないのかね。
「勝つ歓び」ってのはあくまで歓びの形の一つであって、全てじゃないだろ。
甲子園じゃない価値観があってもいいんじゃないか?

…というわけで、僕は高校野球があんまし好きじゃないんです。
時代錯誤としか言いようのない丸刈りアタマ並べて、
煙草吸ったくらいで大げさに喚いて、
思ってもない謝罪の言葉並べさせられて、
高野連とかいう偽善者の集まりが仕切ってて、
所詮は金と利権の入り交じった、プロ入り希望選手の見本市なのに、
何でも無理矢理汗と涙の美談に仕立て上げちゃう。
勝利こそが全てだから、ドッチラケのバント・敬遠。
まあ、プロじゃないから別にわざわざ
おもしろいもん作って見せてくれなくてもいいんだけど。
それにしたって、どこかシラケちゃう。
高校生なんだからよう、思い切り投げて打って走ってすりゃいいじゃねえか。
やっぱり大人がつまんなくしてるんだよな。

…とまあ、これが俺の高校野球観なわけです。

でも、今回の早実対駒大苫小牧、これは評価したいなと思ったね。
初優勝と3連覇、互いに譲れない、意地と意地の張り合いって感じがまた。
15回延長引き分けも大したもんだよほんと。
特に早実のピッチャーは、選抜での敗戦を教訓にして、鍛え抜いて、
スタミナ面でも投球術でも驚くほどの進化を見せたわけでしょ。
もうそこまでやるなら感服です。
「勝利至上」は俺の中にはないけれど、そこまでこだわってやってる人々の汗は認める。
再試合も両校とも最後まで意地を張り通して、よかったと思うよ。

まあ、一点残念な点を上げるとすれば、
やっぱし、駒大苫小牧の監督の采配ミスだな。
ここまできて、先発菊池はないだろうよ。
何でそういう中途半端なコトするかな。
優勝したらいくらもらえる約束になってんだかしらねえけど、欲かきすぎだっての。
菊池も田中も可哀想だよ。納得いかねえだろうあれじゃ。
結局その1点が致命傷になったわけだし。
斎藤は田中より投げてんのに、堂々と先発できてるんだぜ。
もう先発投手発表の時点で、早実の優勝だよ。
やっぱし、大人の思惑が台無しにしちゃうんだなあ。

ちなみに、我が母校麻布は、たいてい毎年1回戦で姿を消すわけですが、
今年は3回戦までいきました。
戦前に一度だけ、都大会の決勝まで行ったことがあります。
あと一つ勝てば甲子園、ってとこで敗れてしまったわけです。
その決勝戦の相手が、早実(笑)。
素直にワセダだからと応援できない複雑な胸中もあったりして。
ウソウソ、ないから、そういうの。

ともあれ、おめでとう。おつかれさん。
久しぶりに、おもしろい高校野球をありがとう!
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うはははは、そらそうだ

2006-08-16 22:34:13 | いぶたろう日記クラシック
なんという、なんという人間くさいニュースなのだ。
ーーーーー

9月30日に開幕する「のじぎく兵庫国体」のマスコットとして、子供や若い女性に人気の「はばタン」。“スポーツ万能”の触れ込みなのに、着ぐるみ人形の中はほとんどサウナ状態とあって、県職員が扮(ふん)したはばタンが次々とダウンする異常事態に陥っている。
 国体100日前イベントが行われた6月25日、神戸市中央区の三宮センター街を各競技種目が記されたシャツを着た43体のはばタンが行進した。ところが、11体が次々と救護テントに搬送され、中には、はばタンが手当てを受けている様子を目撃した幼い子供がショックを受けるというハプニングも生じた。
 着ぐるみの重さは約10キロもあるうえ、内部の暑さはサウナ並みといい、国体実行委員会事務局の足立宰さん(41)は「あまりにもハード。元気でいられる時間はせいぜい15分間」。“スポーツ万能”の触れ込みとは裏腹に、とても運動どころではないのが実情という。    (産経新聞) - 8月16日
ーーーーー

いやー、そりゃそうだ。
子供の夢というのは大人の犠牲のもとに成り立っているのだからなあ。
しかし正直というか素直というか、笑っちゃうニュースだなこれ。
現場のことを全く考えない上層部の企画、
ていうあたりも浮き彫りになって、皮肉だしねえ。
こういうニュース大好き。
がんばれ!はばタン(の内蔵)!
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日給マイナス2万円。

2006-08-13 21:55:19 | いぶライダー闘いの記録
たった一度の過ちが、のちのちにまで禍を残すことがあります。
ほんの数秒の油断が、取り返しの付かない事態を呼び込み、
そしてその解決には膨大な時間を要するため、
なにかってーと節目ごとにブルーな気持ちを思い出させる、
そんなことが人生にはまま、あります。
また、誰かの幸せは誰かの不幸せと裏返しであり、
誰かにとっての記念日が誰かにとっての忌まわしい日であったりもします。

5月21日。
私にとってはこの日こそがその呪わしき日付な訳です。
その日は友人の結婚式。
彼にとっては人生の記念日。永遠に刻まれる祝福の日。
そんな日に俺はたった一枚のピンクの紙によって運命を翻弄され、
国家機関になぶられ、虐げられ、いたぶられ、
塗炭の苦しみの中、式場へ向かったのだ。

そう。屈辱のスピード違反赤切符。

あれから3ヶ月が経とうとしています。
この間、検察庁にも行きました。
たった三十数キロオーバーしただけで、まるで犯罪者扱いされ、
あげく6万円もの大金をむしり取られました。
そして、免許試験場にも行きました。
今度は俺の血と汗とファイトマネーが染みこんだ免許証を取り上げられました。
30日もの間、電車&バス通勤を余儀なくされ、
雨の日も雨の日も雨の日も、ただすたすたと歩き続けました。
しかし、地獄の責め苦はまだ終わっていなかったのです。

そう。
生き血を絞る初心者講習。

それはかつて、未来ある若者の命を、
一片の情け容赦もなく戦場に散らせた赤紙のごとく、
突然届けられたたった一枚の紙切れによって宣告されました。
以下、関西訳しますと、

「あんた、バイクは初心者やねんから『初心者講習』受けにきいな~。2万円な。あ、別に受けんでもええけど、受けんかったら試験場で試験やりなおしやから。それ落ちたら免許ないで~。嫌やったら受けにきいや~。あ、7時間あるから覚悟しておいでな~。もっぺんゆうけど、嫌やったら別に無理して来んでもええんやで~。試験場の試験はごっつ厳しいけどな~。こないだ98人受けて2人しか受かってへんけどな~。まあ、そんだけや~。」


………………………………………ひでえ…………。


これだけむしり取って、なお2万かよ。
しかも7時間ってどういうことだ。
朝9時半集合だと。勘弁してくれおい。
休みねえんだよ。滅多にねえんだよ。貴重な夏の休日なんだよ。それをなんだよ。
2万の明細はどうなってんだ。え?おい?
完全に足元見た恐喝じゃねえか。ちきしょう。

もう、どーしよーもないので、重たい心と体を引きずって、行きました。
幸い、地元の教習所なので、そこだけが救いと言えば救いです。
5分で到着。
受講者は、俺入れて二人。
しかもかたっぽは妙にフレンドリーな女子高生。
指導員はフランクなおっちゃんでした。
あーよかった。
これだけでめちゃくちゃ救われてる。
指導員がクソジジイで、片割れがヤンキーとか、バイクオタクとか、
それだけで貴重な1日返せ感に満ちあふれた講習になっちまうもんなあ。
この指導員、格闘技好きらしくって、途中から俺と桜庭がどうしたとか、
昔、赤井英和がどうしたとか、そんな話ばっかしでした(笑)。
んでまた女子高生がよく笑うんだ。元気いっぱい。
実車練習とかもあったんだけど、なんだか妙に和やかでした。

教習所内のコースも走るんだけど、
卒検と同じようなコース設定なのね。
卒検の頃はとにかく緊張してるし、バイクの操作でいっぱいいっぱいじゃない?
今はもう免許とってしばらく経ってるから、ある程度は余裕があるわけだ。
今の状況で卒検受けたらどうなんのかな~なんて思ってたから、
なかなか楽しかったりもしたよ。

S字、クリア。クランク、OK。
一本橋も急制動も難なくOK。
このまま大型受けちまおうかと思うくらいスムーズでした。
女子高生もほどよく下手で、ほどよくきゃーきゃー言って、華を添えます。
休憩時間には彼氏の自慢話を聞いてやって、
なんだか教え子のよーな感じです。
そうこうしてるうちに時間は過ぎ、それなりに意義のある1日になりました。

最後に効果測定があったんだけど、
ビデオでやってた「速度と衝撃度(何メートルの高さから落ちたのと同じくらいか)の相関」を見て、
なんかきれいなグラフになる気がして、関数のグラフと式考えはじめちゃって、
課題をロクに聞いてなかったのがちょっと痛かったけど、
そこは持ち前のでっち上げ筆記能力でごまかして、
なんとかクリアしてきました。

ふー。これはこれで爽やかな1日だー。

でも忘れてねえぞ2万円。

帰ってバイクを磨き、アズキを散歩に連れて行きました。
休みっていいなー。
明日はクリーニング出して、部屋掃除すんぞー。
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