いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

客家の教え

2014-02-12 12:51:45 | 超・いぶたろう日記
友人が紹介してくれた、客家の教え。

「本来、自分の周りで起こることは、すべて自分でコントロールできること。
全ては自分の責任で、人のせいにして誰かを責めても何も生まれない。
逆に、人を許すことで、その人の心を開くことができる。
許すことは自分の運命を変えることでもあるのだ。」

たしかに、何を言うのもやるのも、
全ては自分の認識や解釈次第。
自分が憎んでいるのは、愛しているのは、
きっとその人そのものではなく、
自分の中に自分でつくり上げてしまったその人の虚像。
つまりは自分自身。

意地になって許さないでいると視野も狭くなるし、
選択肢も減るし、周囲の支持や理解も少なくなる。
そりゃあこの歳にもなれば痛いほどわかってはいるのだが、
難しい。

わかっちゃいるけどやめられない、それが人間だと親鸞上人。

しみるぜ。
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見送るものは何

2014-02-12 09:53:32 | 超・いぶたろう日記
毎年恒例、受験生見送りの辻立ち。
ラッシュの人混みから不安げな馴染みの顔を探し続ける。

毎年最初は、朝は早いし、寒いし、
目立つから恥ずかしいし…で、
もーやめよーかなーとも思うんだけど、
生徒の嬉しそうな顔に会えるとこちらも嬉しくなって、
やってよかったなと思いなおす。
たまに懐かしい卒業生や保護者の方にも声をかけられ、
来年も来なきゃな、と思うに至る。

これも今年が最後かと思うと感慨深い。
朝の駅に眠そうな顔したおっさんが立っている、
ただそれだけのことではあるのだが。
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惜別

2014-02-09 11:55:29 | 超・いぶたろう日記
2/8は年度最終日。
正式な退職日まで、また来ることがあるかもしれないけど、
少なくともレギュラーで「自分の教室」として入るのは最後。
最終授業も気合入れて…と思ってたら20年ぶりの大雪(笑)。

授業中止を主張する後任の意見をさらっと退けて、通常通り実施。
だって今日は、大切な日だもんね。
雪がますます激しくなる中、
さすがにこれは誰も来れないかな…と思ってたら、
吹雪の中、みんな来る来る(笑)。
「最後だもんね!」を合い言葉に、
半ば雪だるまみたくなった子供たちが、笑顔で集まってくる。



最後の授業は中2国語。
今年は受験生になる子たちだ。
ひととおりいつも通りの授業をして、
そして最後に僕の好きな言葉を紹介。
「人間の最大の理性とは、すべてを冗談に換える力である」
マジメで真っ直ぐで優秀な彼らであるからこそ、
心の片隅に置いて欲しい言葉だ。
今後の人生で死にたくなるほどツライ目に遭ったり、落ち込んだり、
誰かを心底憎んだりすることもあるかもしれない。
極端な行動に移る前に、ひとつ、思い出して欲しい言葉だ。

授業が終わると、それまで何食わぬ顔で居た彼らは、
「感謝状」と色紙の寄せ書きをくれた。





感極まったけれど、人間、嬉しすぎると涙も出ない(笑)。

記念撮影をしていたら、今度は下の教室に居た中3生が色紙を持って入ってきた。



教室から事務室に降りたら、大雪の中駆けつけてくれた卒業生がぎっしり。







なんだろう、今日は。
こんなスペシャルな日ってあるのかな。

11年間、僕は生徒のためにイベントを企画したり、
職員のために歓迎会や送別会を開いたり、
常に仕掛ける側の人間だった。
だけど自分が退職するにあたっては、
会社からは餞別も送別会の話も何もなく、
現場のスタッフ間で企画したお別れ会にも、
わざわざ「公費は使うな」「中止しろ」なんてお達しが届き、
とっても寂しい思いをしていた矢先のこと。

巡り巡って生徒たちからこんな風にお返しが来るなんて。
そしてこんなにも嬉しいものだなんて、なあ。

大雪で交通機関が止まり帰れなくなった職員と、
どうしようか相談していたら、
今度は近隣の卒業生が、
お母さんお手製の鍋を持ってやってきてくれた。



職員や居合わせた卒業生たちと、
そのまま教室で朝まで鍋パーティ。
僕は自分のデスク周りの片付けもそこそこに、
朝まで楽しい時間を過ごさせて貰った。
朝からは片付けだとか備品整理とか3時間ほどかかって大変だったけど…(笑)

翌朝は前日の猛吹雪が嘘のように晴れ渡っていた。
僕は永年愛用した品々をクルマに詰め込み、
卒業生たちと苦労して巻いたチェーンをカシャカシャいわせながら、
大雪の積もったいつもの帰り道を、
いつもの倍の時間をかけてゆっくり、ゆっくり帰ったのだった。

忘れられない1日だ。
間違いなく、人生で最高の一日のひとつ、だ。
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絶句

2014-02-08 23:48:42 | 超・いぶたろう日記
世界一、幸せな退職者だな、おれ。
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27years after

2014-02-08 03:52:28 | 超・いぶたろう日記
時が流れていくこと、大人になるということ。

僕が小学生の頃、憧れていた3人の人物といえば、
アントニオ猪木、真弓明信、三味線屋勇次、だった。
将来はプロレスラーか阪神の選手、必殺仕事人になろうと心に固く誓ったものだ。
大人になるに従って、それが如何に厳しい道かを思い知り、
そして選んだ選択肢はミュージシャンという、これまた狭き門。
流れ流れて子供に勉強とかそれ以外だとかを教えたり教えられたり。

これまで色々なものをあきらめてきたし、背負うものも増えたし、
大人になるって何かと寂しいことでもある。

同じく小学生の頃、周囲の大人の手を焼かせ続け、
狼藉の限りを尽くしていた僕にも決して頭の上がらない、
恐怖の大人が二人居た。
一人は父親、一人は塾の恩師。
共通しているのはテコでも動かない自身の確固とした立ち位置と、
筋の通らないものへの一切の妥協や容赦のない鉄拳制裁。
それでいて、彼らは周囲の人を魅了してやまない強いオーラをまとっていた。
僕は時に怯え時に抗いながらも、彼らに認められたくて頑張っていた一面があった。

やがて、その努力が身を結び、僕は生まれ故郷の大阪を離れ、
より大きな可能性を求めて東京の母校へと巣立った。
思えば、いまあるすべてのスタート地点があの頃だった。

そして今年。

恩師からはFBに誕生日のお祝いのメッセージを拝領し、
父親からは絵文字入りのメールが届いた(笑)。

こんなの、27年前には想像すらしなかった。
スペシャルすぎるよ(笑)。

…だから時が流れていくのって、大人になるのって、そう悪いことばかりでも、ない。
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職を転じる

2014-02-07 03:04:17 | 超・いぶたろう日記
11年勤めた職場とも、明日でお別れ。
今日は最終勤務日前夜。
机周りを片付け、荷物を整理し、明日に臨む。

退職表明以降ずっと、そして今日も数多くの教え子が、保護者の方が、
そして同じ教室のスタッフ達が実感させてくれたことがある。

確信している。
僕は少なくない人々に愛されながら仕事をして来られた。
そしていま、少なくない人々に惜しまれながら職場を去ろうとしている。

それはこの上なく誇らしく、幸せなこと。
僕は決して独りではない。
それは心から感謝すべきこと。

吹雪の中、家路を急ぐ。
なじんだこの車窓の風景も、あと1回きり。
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やってくれるなあ

2014-02-05 23:30:21 | 超・いぶたろう日記
年度最終週の今週は、何かとファイナル。
今日は中1英語の最終授業。
授業が終わって、男子生徒三名がおずおずと出してきたのは、
LAWSONのお買い上げシールのついた、ボールペン二本。
「先生、今日最後だから…」
なんとこれが餞別のつもりらしい。

泣かせるなあ…(^^)

この藪から棒な感じ、そしてこのチョイス。
なんといじらしい。
あんまり予想外でうれしかったので、記念撮影。



退職まであと3日。
会社には何の未練もないけれど、
親しんだこの教室を離れるのはやはり寂しいなー。
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わせだ

2014-02-03 20:20:14 | 超・いぶたろう日記
久々の母校。
…とはいっても、あまり授業も出てないし、
溜まり場だったとこはみんな潰されちゃったし、
そもそも乏しい帰属意識が、さらに希薄なのだが。

それなりに懐かしくもあるから、来てみるもんだね(笑)。
さて、卒業証明とって帰りますか。
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今年もこの日が

2014-02-01 03:19:13 | 超・いぶたろう日記
27年。
今もって小さくない感慨を覚える2月1日。

40年近い人生の中で、あそこにいられたのはわずか6年なのに、
こんなにも懐かしく思い出すようになろうとは、ね。

今年も後輩がまた増えるんだな。
OBもピンからキリまで、僕はピン代表として、
のほほんと生きていこう、今年も。

たとえ何があっても、この日のことは大切にしよう。
いつまでも。
奇蹟の起きる、この日を。
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