いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

惜別

2018-03-19 22:29:13 | 超・いぶたろう日記
生まれてすぐ、危うく処分されそうなところを救出されてきたミルコ。
最初はどんべえだったミルコ。
「強そうな名前を」ということでミルコ・クロコップから名前をもらったミルコ。
甘噛み癖がなかなか直らなかったミルコ。
家中のあらゆるスリッパをボロボロにしたミルコ。
狭いところがニガテで、ケージに入ると出せ出せと鳴き続けたミルコ。
注射が怖かったミルコ。
ラジコンのパトカーから逃げ回ったミルコ。
すぐ吠える癖に弱くて臆病で、ケンカがニガテだったミルコ。
寒い日は布団に潜り込んできたミルコ。
散歩が大好きで、いつまでも外に居たがったミルコ。
走り回るのが大好きだったミルコ。
器用に階段を上ったミルコ。
道ばたのティッシュやゴミを何でも食べようとするミルコ。
尻尾をいつも丸めてたミルコ。
しょっちゅう脱走したミルコ。
窓からの脱走を企てては棚の上に飛び乗り、ぐちゃぐちゃにしたミルコ。
旅先でも犬用温泉から夜中の山中に駆け出し、遠吠えを繰り返したミルコ。
雪に興奮して頭から突っ込んで埋もれたミルコ。
気まぐれだけど寂しがりで、飼い主が帰ってくると耳が後ろにぺたっとくっついたミルコ。
新居の壁紙を爪で引っぺがしたミルコ。
トイレットペーパーの芯が好きで、取り替える音がするとトイレの中にまでねだりに来たミルコ。
夏場はお腹を日陰のコンクリートで冷やし、足を伸ばしてつぶれてたミルコ。
おしりをなでると足踏みが止まらなかったミルコ。
ロクに芸を覚えなかったミルコ。
公園でテニスボールを見つけ出すのが巧かったミルコ。
ボール遊びが大好きだったミルコ。
すぐに飽きるミルコ。
聞こえないフリのうまかったミルコ。
そのうち本当に聞こえなくなっちゃったミルコ。
「お手」がものすごくヘタだったミルコ。
家中のあちこちに毛をばらまいたミルコ。
「ふしゅっ!」というクシャミが返事だったミルコ。
クルマに乗るのが好きだったミルコ。
よく食べたミルコ。
肥えに肥えたミルコ。
ほてほてと歩くミルコ。
丈夫だったミルコ。
長生きしてくれたミルコ。
おじいちゃんみたいな眉毛をしたミルコ。
最後は痩せちゃったミルコ。
どこかに居そうでどこにも居ない、とぼけた顔つきのミルコ。
本当は甘えん坊で、飼い主のことが大好きだったミルコ。

15年と4ヶ月と19日。
今日のお昼に、そっと息を引き取りました。

最後の3ヶ月は足腰が立たなくなって寝たきりになってしまったけど、
亡くなる3日前までごはんも食べたし、夜鳴きもしたし、
まさかこんなに突然お別れが来るとは思いもしませんでした。
でもとうとう、この日がやって来てしまいました。
最後は僕の腕の中で、ゆっくりと静かに逝きました。
大往生、でしょう。

ミルコ、いままで本当にありがとう。
君のおかげでたくさんの思い出ができました。
散歩の大好きな君が、動けなくなってさぞ辛かったろうね。
でももう、ラクになれたもんね。
これからはいくらでも好きなだけ走りまわれるね。
いずれ僕らがそっちへ行ったら、また一緒に川縁をずっとずっと散歩しような。
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子供に説明できない政治

2018-03-17 01:37:48 | せんせいとよばれて
今年は小5から中3まで、毎週7コマ社会を担当することに。
常に変動する科目、教科書の中身ばかりでなく、
今の世の中の動きもしっかり捉えて学べるように、
教える側も常にアップデートしないといけないから、
マンネリにもならず楽しい。

実際、授業ではあれこれ質問が飛び交う。
時間の許す限りなるべく答え、
また考えてもらうようにもしているが、
現代社会分野は本当に悩ましい。

憲法、原発、自衛隊。
難しいテーマがただでさえ多くある。
教科書との矛盾も多い。
憲法9条を子供たちが予備知識なく普通に読む限り、
自衛隊の存在には疑問を抱く。
「集団的自衛権」ともなれば、それはますます強まる。
安全保障の問題は単純ではないし、
「いい」か「悪い」かという二元論にはできない。
かといって、憲法や法律は必要ならば権力者が屁理屈こねて破ってもいいものなのか、
という風に子供たちが受け取ってしまっても困る。

こないだ書いたけれど「情報公開」や「知る権利」と、
昨今の「黒塗り」「公文書改竄」との齟齬も子供達は納得できない。
「なくした」「捨てた」でまかり通ってしまう政権側の姿勢にも、
そんなんでいいの?との声があがる。
自分たちは四六時中それで大人たちに怒られてるもんね。

思えば、安倍政権はずいぶんとこうした
「子供に説明のつかない」ルール破りや国会軽視を重ね、
民主的な手続きをぶち壊してきたもんだなと思う。
憲法改正の必要性は理解できても、
こういう姿勢で政治に臨む権力者たちがそれをやろうというのには、
疑わしさを払拭できないのは当然だろう。
「緊急事態条項」にはその下心がミエミエだ。

政治には建前と本音、清濁が入り混じる。
必ずしも子供に説明のつかない面があるのはやむを得ないとは思う。
でも子供でもわかるような明らかなウソ、ゴマカシ、ルール違反を
常態化させてしまっている現政権は、
子供達にまで政治や社会や大人たちへの不信感ばかりを募らせてしまっているのではないか。

彼らは学校での「権力者」たちの在り様に少なからずウンザリしている。
しかもそれは学校だけの問題ではなく、
日本社会全体に蔓延る病根だったりもする。
となると、問題は政権だけに留まらないわけだが、
彼らが(また有能であればあるほど)日本に絶望して
国を棄てる決断をする可能性の高さを思うと、うすら寒い思いがする。

何とか、手の届く範囲だけでも、とは思うけど。
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3月10日に思う

2018-03-10 23:36:03 | この国の憂鬱
「たかが小学校の用地取得の問題」で内閣が吹っ飛ぼうとしている。
でも裏を返せば、たかが小学校の用地取得くらいのことで、
権力を笠に着て不正を行い、
あらゆる手段でそれをごまかそうとした幼稚でセコイ政権だったということ。

小学校の土地云々が問題なのではない。
民主主義国家の権力者のあり方として、
本質的にいまの政権のそれはおかしいということ。
公文書偽造を「たかが文字の書き換え」と言い逃れるのも同じ。
行為そのものというより、それを平気で許す姿勢や考え方があり得ない。

なにより、かくも自制がきかずルールを守れない政権が、
本当に国民のためになるような政策を採るだろうか?

権力に対してはとことん厳しく監視・追及すべきだし、
権力者はどこまでも細心で謙虚であるべき。
国家権力なんて、到底手放しに信頼できるものじゃない。
ましてや日本は一度、無謀な国家運営で破滅を招いた歴史を持つ国。
放っておくとまたああなると思っていていい。

誰が権力者だからということではなく、僕はそういうもんだと思っている。
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徹頭徹尾、セコかったね

2018-03-10 00:09:59 | この国の憂鬱
「たかが小学校の用地取得の問題」で内閣が吹っ飛ぼうとしている。
でも裏を返せば、たかが小学校の用地取得くらいのことで、
権力を笠に着て不正を行い、
あらゆる手段でそれをごまかそうとした幼稚でセコイ政権だったということ。
そもそも「アホなこと言うな、そんなんで売れるわけないだろ!」
と役人は言ってたわけで、それを誰かが歪めたことが問題の発端。
きちんと筋を通せる政権だったら、こんなことにはなっていない。

小学校の土地云々が問題なのではない。
民主主義国家の権力者のあり方として、
本質的にいまの政権のそれはおかしいということ。
公文書偽造を「たかが文字の書き換え」と言い逃れるのも同じ。
行為ではなくそれを許した姿勢や考え方が間違い。

権力に対してはとことん厳しく監視すべきだし、
権力者はどこまでも細心で謙虚であるべき。
国家権力なんて、到底手放しに信頼できるものじゃない。
ましてや日本は一度、無謀な国家運営で破滅を招いた歴史を持つ国。
放っておくとまたああなると思っていていい。

誰が権力者だからということではなく、僕はそういうもんだと思っている。
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