いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

時間をかけて好きになったものは

2007-05-31 01:18:47 | 似非哲学の部屋
本当に好きなものなんだろうと思う。
反対に、一目惚れのように電撃的に好きになったものは、
キライになる時もあっけないものなんじゃなかろうかと思う。

たとえばそれが料理であれば。
刺激の強いものであるほどインパクトも強く、
こんな美味いものがあったのか!とばかり、
しばらくはその店に通い詰めるだろう。
でも、飽きる。

それが恋であれば。
まあ、例を引くまでもなくわかりやすいわね。
電光石火でひっついた人、別れるのも早いですね。
それが恋の範疇であれば、それもまたひとつの形。
好きになったらくっついて、飽きたら次、てのもその人のスタイルだ。
でも結婚となると(基本的には)一生モノだし、
そうそう結婚と離婚をくり返すわけにもいくまい。
好きなところ(=自分に都合のいいところ)に夢中になること以上に、
嫌いなところ(=自分に都合の悪いところ)がないか、
あった時に耐えられるかも重要なのだろう。

仕事であれば。
憧れや待遇の良さだけで飛び込んだはいいが、
結局長続きしなかった、てのもよく聞く話。
やはり時間をかけてどういう仕事なのか、
それが自分にとってどう響くのか、
見極めることは大切だろう。
文句や理想を言い出したらきりがない。
結婚と同じように、安定と引き換えにどこかで自由を失うのが就職だ。
職種、賃金、労働時間数、休日、スキル、
何かを犠牲にしなければならない中で、
自分に不都合な条件の存在をどこまで許せるか。
あるいは別の何かで埋め合わせられるか。
その上で継続性の見込めるものこそ、本当に好きな仕事だと言えるだろう。
人間もまた。
本当に好きな人というのはそう言うもんだろう。

かえりみて僕はなかなか「一目惚れ」ということが少ない。
ないとは言わない。
バイクも小豆も一目惚れだ。
しかし、考えなしに飛びつくことはない。
本当にこれでいいか、ずっと仲良くやっていけるのか、
時間をかけて考える。
バイクの時は2ヶ月考えて、あれこれ比較してみて、
それでもやはり僕の中で魅力が色褪せなかったから、買った。
小豆の時も店で4~5時間くらい考えたんじゃなかったかな。
人間についても、そう。
初めからその人の能力や仕事を手放しに絶賛したり、
容姿だけで夢中になったりすることはない。
おお!と感嘆する、
アタマにドーナツ載っけたエンジェルいぶたろうの隣には
「今のところいい感じだけど、次はどうかな?」
「容れ物はキレイだけど、中身はどうかな?」
とささやいてくるデビルいぶたろう(with黒いフォーク)がいる。

だから、先のことまでは解らないけれど、
本当にいいものかどうかを見極めることというのはやはり大事で、
この点、僕は色んなものについてそういう視点(一生モノ感覚)
で選んでいるところがある。
そうやって選び抜いたからこそ、僕は「とっかえひっかえ」がない。
ひとついいものだと惚れ抜いたらずっとそれだ。
これはダメだと思ったらもうダメだ。
意外と職人ぽい。

ここで忘れちゃいけないのが、人は変化しうるということ。
イイヒトだと思っても年齢や立場や利害によって、変わる。
イヤナヤツだと思っても、経験やタイミングや関係性によって、変わる。
ここに目をふさいで全否定・全肯定の両極端に走るのは利口とは言えない。
まあ、中には評価の圏外まですっ飛んでしまう人間もいるけれど(笑)。
変化や成長の可能性は自分にも他人にも認める。
でも、それが確かな形で提示されない限り、評価は揺るがない。
そういう厳しい眼がないと、
この曖昧でいい加減で言い訳の多い、
ゆるゆるの日本社会に身も心も染まってしまう気がする。

好きになる時は、時間をかけよう。

これだこれ

2007-05-29 00:35:05 | いぶたろう日記クラシック
えー、ども。
このたびは私のバイク事故に関しまして、
みなさまには多種多様のリアクションを頂きまして。
ほんとうにありがとうございました。

まあ、事故の詳細もなく、
写真等もほとんどなく、
その割に本人元気そうで、
みなさま戸惑われたことと思いますが。

このたび、メールにて出色のコメントを戴きましたので、
このノリで楽しんで頂ければと思い、紹介させて頂きます。

ーーー
息吹さんを心配するイベントに乗り遅れてちょっと淋しい、~~です(笑)
くっそー。やっぱブログ開くのサボるとダメだなぁ~。
でも本当にホントウに、無事で何よりです。
次の思わずメールしたくなるイベントはもっと楽しげにドキドキ出来るものでお願いします(笑)

〈文中一部省略:~~は差出人〉
ーーー

いや、これくらいのシャレで承けてくれると、
ブログに上げた方も救われるなー(笑)。
そりゃまあ確かに、事故はヤバイし、
カッチコチの「良識派」には不謹慎だとか言われるかも知れないけどさ、
無事だったんだからネタにしなきゃだめだろ、これ。
いちいち反省してますなんて、態度や言動に出してアピールするの、やだよ俺。
げっとねいきっどじゃあるまいし(笑)。
俺自身がカラダも財布も痛い思いしてるんだ、
反省してないわけねえだろ(笑)。
だけどそう滅多にない機会だから、こう、やっぱ、ネタにしないとねえ。

こうして一生、幸も不幸も怒りも涙も、
みんなネタにして乗り越えてゆくのだろうなあ。
例えガンの告知をされても、
担当医に「ガ~~ン」と言い放てる男でありたい。

死者に鞭打つ

2007-05-28 23:18:44 | この国の憂鬱
日本人は死者に対してとっても優しい国だ。
死んでしまえば、みんな神さま仏さま。
若くして死ねば誰でも悲劇の天才カリスマ。
人の迷惑顧みず、盗んだバイクで走り出し、
挙げ句、人ん家の庭で全裸で死んでても。
まだそんなもんならかわいい。
一方でどんな罪を犯した悪人だろうと、すべてうやむやにしてしまう。
ここが最悪。

靖国神社の問題しかりだ。
「A級戦犯」という戦勝国によって一方的に与えられた定義の是非はさておき、
個人的な利益や欲得や体面のために、
日本を積極的に戦争に導いた上層部の連中と、
彼らの犠牲になって「無駄死に」を強いられた兵たちを、
同じところで神としてまつるなど、おおよそ外国人には理解できまい。

現代日本の礎となったから「無駄死に」ではないという意見は後世の欺瞞だ。
また、彼らが国のために命を進んで投げ出したとする見方もおかしい。
すべては、戦争によって得をする連中が国中を恫喝・洗脳した結果であって、
戦争さえなければ与えられたはずの個人の幸せを奪い尽くしたという点において、
戦争指導者は有罪だし、
戦没者は全て彼ら自身にしてみれば「無駄死に」を強いられた被害者だ。

とはいっても、信仰は自由だから、いち神社としてやるのは勝手だ。
問題はそこに国が絡もうとするところだ。
中国では、国賊に対する恨みや侮蔑の感情は、
死後なお保たれるという。
罪は死んでも消えないのだ。
だから何百年前の売国奴の石像を起き、
参列者がそこにつばを吐きかける施設まであるという。
そこまでするのが正しいかどうかはわからないが、
しかしなんでもかんでも曖昧のうやむやにしてしまう日本流は俺はキライだ。

・・・そうだ。

農水大臣よ。
そりゃあ、ないだろう。

ずるいぜ。
こんなことに同情が集まるようなら、日本はおしまいだ。
ナントカ還元水に始まる詭弁を弄し続け、
最後まで有権者に対し明確な説明をする責任を果たせず、
挙げ句プレッシャーに負けて、現実逃避の自殺だろ?
同情の余地は、ないな。
少なくとも、公の地位を利用して、
カネにまつわる不正行為を働いたことは明白じゃないか。
なら死ぬまでもない、潔く辞めりゃ済む話だ。
それを恋々としがみついて、
予想以上の世論の重圧に負けて、自殺。
なんだそりゃあ。

政治は時代劇ごっこじゃねえんだぞ。
国政責任者が、死んでお詫びをだなんて、三文芝居じゃないか。
国会議員として、大臣として、すべての責任を投げ出して、
国民に対する裏切りじゃないか。背任じゃないか。
なのに、死んだらもうお咎めなしでイイヤツでした、なのか。
おかしいじゃねえか。
国政という責任の前には死すら許されない、
死んでなお問われ続ける、それが政治家というヤツじゃないのか。

これで野党の追及が厳しかったからだなんて、
妄言吐くヤツは居ないだろうな。
まさか野党も手心加えたりしないだろうな。
安倍は責任取れよ。
半分は君のせいだぞ。
君がさっさとクビ切ってりゃ、こんなことにはならなかったはずだ。
少なくとも、有権者は納得したはずだ。
それを政権にかかわるとかなんとか、
ちっぽけな理由でねちねち引っ張り続けた結果が、これだ。
自分で任命した閣僚一人の命も守れねえヤツに、
1億3千万の国民が守れるかよ。
明日辞めろ、明日。

日本の政治って、なんって胸くそ悪いんだ。

愛されている実感がないと頑張れない男

2007-05-26 02:52:38 | いぶライダー闘いの記録
今回の一件を通じて。
これまで孤高を気取ってきましたが
それは大いなるカンチガイで、
表題の通りの人間性を私の意識の深層に発見しました。

だってー。

まあ、昔っから叱られると必ず反発してやめちゃう、
褒められないとすぐやる気を失う、
その代わり褒められると10倍くらいのパフォーマンスを発揮する、
非常にわかりやすい人間でしたけども。
人がなんて言おうとワガママ貫くくせに、
要するに、帰着点としては、構って欲しいのね。
ちっちゃいわー。
はしかウイルスより、ちっちゃいわー。
おまえも各地で大学閉鎖するくらいの猛威ふるってみろっての。

で、神に愛されていると書いたちょっとアタマのおかしい私ですが。
実はちゃーんと人間界でもそれなりに愛されていることが判り、
免停と事故のダブルパンチで、普通どーんと落ち込むこのタイミング、
毎日うっきうきの上機嫌で過ごしています。

悪いか。
だって、みんなが心配してメールくれるんだもーん。
死ななくてよかったと言ってくれるんだもーん。
俺、昔っから入院とか憧れてたんだよねー。
超健康で、大きなケガも病気もしたことないからさー。
こういう、同情・心配してもらえる主役になれるイベント、
ちょっと待ってた。
しかも症状は軽くて、治療にも手術とか痛いヤツ必要なくて、
心配された割にあっけなく治っちゃうようなので。
今回のはまさにベストバランス。
バイク事故という言葉の持つインパクトの割に軽傷。
時速60キロで激突して、十数メートル転がったんだけどねー。

いぶろぐも事故の日を境にアクセス数倍増。
500に迫る勢いです。いったいどこの誰が。。。
でもほんっとすまん、笑えるくらい軽傷なんだ。
心配するだけ損だ、笑ってやってくれ。
当日の記事にもコメント11件もついちゃった。
あんまり嬉しかったので、
シュンスケが去年ケガで入院した時に、いくつコメント付いたのか数えてみた。
2件勝った。



・・・ちっちゃいなー。
自分でもイヤになるくらい、ちっちゃいなー。
わーってるよ、でもちょっちちっちゃいくらいが食べやすくてイイだろ?

俺が人様にも愛して頂けてると実感したのはこれだけじゃないのだ。
なんと、バイク屋の店長からメールが来たのだ。
普段は点検整備でお世話になるくらいで、
たまにツーリングやイベントのお誘いのはがきを戴いているのだが、
ずっと多忙にかまけて不義理を重ねていたにもかかわらず。
1行目が「ブログ拝見しました」だもん。
ぶっとんだ(笑)。
見ててくれたんだー、って感じ。
しかも修理うんぬんより、ほんとに心配してくれて、
ロードサービスとかあるよー、て教えてくれたのね。
なんてイイヒトなんだ。

おいみんな、バイクを買うなら
ホンダドリーム江戸川
だぞ。
俺はもう絶対他店に浮気しない。

こういう出会いの運も恵まれてるよなー。
昔からバイト先とか、部活とか、店とか、
ことごとく全部当たってるもんなー。
Rebirthもおおむね良かったもんなー。

それがどうして事務所(+ディレクター)だけは・・・泣


さておき。
思っていたほど嫌われていないので安心しました。
・・・いやほんと、
憎まれ口叩いてるけどね、嬉しいんだよこいつきっと。

今度の休みは、バイク修理だなー。
わずかな突起物に姿を変えてしまったクラッチペダル、
上手に操作して持って行かんとなー。

自分はガンにならない

2007-05-25 02:37:59 | いぶライダー闘いの記録
…という思いこみがありました、
と告げて病気療養に入ったのは筑紫哲也だが。

私もまた、

自分は不幸な目に遭わない
自分は死なない
自分は何だかんだでうまくいく

という思いこみがありました。

10年かけたバンド活動はコケ(転職先で成功し)、
免停を食らい(紙一重の差で取り消しを免れ)、
バイクで事故を初経験し(幸運な条件が重なり合って軽傷で済み)、
いま、感慨を新たにしています。

あ~~やっぱり俺は神に愛されとるな~

再認識してしまいました。
どこまでおめでたいんでしょうか。
しかし自分を守る何かの存在を感じずにいられません。
それを誰かに見定めてもらう必要もないので、
いかなる宗教団体及び占い師も一切お呼びではありませんが、
いっそ教祖にでもなってやろうかとすら思わせるものがあります。
非課税だしね(笑)。

あ、俺の勝手な思いこみなんで、どうぞバカにてやってくだせえ。
でもね、自分が幸運で幸福だと心から信じる男に、
誰が何を言ってもムダだと思うのよ~ん(笑)。

ひざこぞう痛いけど。
肘も痛いけど。
腕上がんないけど。
歩くの遅いけど。
肩こったけど。
腹減ったけど。
今日行政処分の出頭通知届いたけど。


・・・今度、健康診断いってみよっかな。

あ、今度な、今度。


しんぱいされたい

2007-05-23 01:02:34 | いぶライダー闘いの記録
…んだろうと思います、きっと。
わざわざここで書くからには。
黙ってようかなと思ったんですが。

えー、バイクで事故ってしまいました。

ん、ここをゴシックとかにしない辺りに自制心を感じる。
いやいや、マジで。
事故の詳細はめんどくさいので省きますが、クルマとぶつかりました。
とりあえず死んでません。ホネとかも折らずに済んでます。
あっちゃこっちゃにでっかい擦り傷と打撲傷を負ってますが、
痛いだけで大したこたあないです。

かれこれ6回目くらいの交通事故になるでしょうか。
自転車で2回、クルマで3回、そしてバイクで初の事故。
いずれもホネ一つ折らずに生還してるので、
おおよそ何かに守られてるとしか思えないモンがあります。
免停前でスピード控えてたこと、
暑い日でも律儀に手袋と厚めの上着を着てたこと、
メットももちろんフルフェイス、
そしてあれだけ混んでた湾岸で後続車がいなかったという幸運、
それらすべてに守られて、今回も死なずに済みました。
守護霊様(誰だろう)ありがとう!
でもできればぶつかるのも回避してくれると嬉しかったな。

左に向かって派手にコケたんですが、
右腕の肘に擦過傷が出来ているところを見ると、
無意識のうちに受け身をとったようです。
以前も事故の相手にそんなこと言われたな。
きれいにくるくると受け身をとって回ったとか。
意識にも記憶にもないんだけど。
反射神経ってすばらしい。
幼少期にしっかり運動して、10代で格闘技やっておくこと、
これ、お薦めします。

とりあえず今は湿布で突き指冷やしてます。
足がとにかく痛くてヒザが曲がらず、階段上り下りにも一苦労です。
バイクはカウルが半壊してしまいました。
ウインカーももげ、実にかわいそうな姿です。
あーあ。

事故処理関係はもう手慣れたモンで、
事実確認・連絡・報告、非常にスムーズでした。
ぶつかったその瞬間から妙に冷静で、
吹っ飛びながらも処理についてなんか色々考えてたように記憶しています。
転んだ後もすぐ起きてバイク動かして脇寄せて。
あっちこっち連絡して。
ヤバイ時ほど、周囲が盛り上がったり落ち込んだり怒り狂ってたりすればするほど、
すーーーっと冷静になれるのが不思議な特技といえば特技です。
危機管理能力に長けた自分を褒めてやりたいところです。

ともあれ、生きててよかった。
まだまだやりたいこといっぱいあるもんなー。
何本か前に「僕が死んだら」とかって記事書いてっから、
これで死んだらワイドショーに
「予告自殺?ネットで告白された心の闇」とかって、ネタにされるとこだった。
挙げ句小中学校の文集とかまで引っ張り出されてなー。

ふう、あぶないあぶない。

さーて、ちょうど免停も始まるし、
しばらくバイク屋に預けてリペアついでにメンテしてもらうか。

5050

2007-05-22 01:45:48 | いぶたろう日記クラシック
というバンドを観てきました。
最初のアップでは「50/50」と表記していましたが、
「/」は要らないそうですので、改訂。すまぬ。
夏にavexからメジャーへ出る、
かつてRebirthを一緒にやってたシュンスケのバンドです。
とんとん拍子…とカンタンに言うのも憚られる、
努力と忍耐と信念の2年を過ごし、ついに辿り着いたその根性に敬服。
これまで日が合わなくてなかなか観られずにいたんだけれど、
ようやく今日、大きいホールで観ることが出来ました。

で、感想だけども。

素直に、いいと思う。
なんてーかね、友達のバンドとかって、
どうしても「観てやってる」感あるでしょう。
友達のこいつがステージにいなければ、金払ってまで観には来ないだろうな、という。
それを感じなかったな。
純粋に面白いライブをやってたよ。
そりゃまあ色々と本人達には課題とか葛藤とかあるだろうけども。
客席から眺めてる分には、十分、面白い。
少なくとも今日、メジャー卵が3つ出たうちで、
一番よかったんじゃないか。
あとの二つは完全に身内向けって感じだもんな。
最後に出たバンドはサポートのドラムが知人でした。
観てるだけで惚れ惚れするような、非常に腕の立つプレイヤーなんだけども、
彼が居なかったら見るに堪えない凡百のビジュアルバンドだったな。

5050は「一生懸命やってます」感があんまりなくて、そこがよかった。
いやまあ、そりゃもう一生懸命やってんだろうけどね。
決まったとおりやります、それを追いかけます、
っていうベタベタ感があまりしなかったんだ。
ダンスユニットがあって、人数多くて、ネタが多くて…と聞くと、
型にはまった自由度の低いものを想像する(俺はあまり好きじゃない)けれど、
彼らのそれは工夫されていて、なおかつよく練習されているから、
観ていて違和感がない。
強いて気になる個所をいえば、歌がまだまだ弱くて、存在感ないとこかなあ。
まあ、若いししょうがないか。
せっかくあれだけ踊れて喋れるんだから、
歌も同じくらい磨きをかければ素晴らしいエンターテイメントになるよね。
ああいうバンドだと初めは歌の善し悪しまでは埋もれがちだけど、
これで磨き上げれば大きな武器になると思うなあ。
でもね、別に下手だというワケじゃないし(最後のバンドは酷かった)、
あまり細かいこと考えずに観て楽しめたよ。
これは、結構いっちゃったりするんじゃないか?(笑)

……と、ここまで読んで。
やっぱあれなんでしょうか、
同じバンドやってたメンバーがチャンスつかんで、
さぞ俺は複雑な心境なんだろうなーとか、
思われちゃってんでしょうか(笑)。

いや、ほんと、全然そんなことナイッスよ(笑)。
普通に喜んでんですけど。
純粋に嬉しいし、応援したくなります。
舞台裏の努力もガマンも知ってるし、
実際観てみて、いいものやってたしね。
いいものは認められるべきだと思うし、売れて欲しいと思う。
まだまだ道のりは険しいと思うけどね。
メジャー契約ったって、みんなが思うような大金が
いきなり入ったりするようなワケじゃないから、
生活との闘いもあるだろうしなあ。
それでも何とか頑張って欲しいもんだ。

で、久々にああいうライブ会場で、
入り口や関係者通路にたむろする中途半端な業界人達を観てきたわけですが。
やっぱし、どうも小バエっぽいねー(笑)。
みーんな同じようなカッコして、訳知り顔で知ったかトークして、
甘いにおいがするといっせいに、ぷぅぅ~~~ん(笑)。
色んなこと思い出しちゃったよ。
Rebirthより状況はいいだろうけど、
またライブの打ち上げとか、事務所の打ち合わせとかで、
調子のいいこと、いい加減な批評、根拠のない思いつきの指摘、
色んなこと言われてんだろうなーと想像しちゃうね。
俺、音楽やライブはまたやりたいな、やろうかな、と思えるけど、
やっぱああいう品性下劣なヤツラとは二度と関わりたくないな。
腐臭がする(笑)。
バンドやってメジャー目指して、拾ってもらって・・・なんてのは、
もうやりたくないな。

まあそんな風に、思ったワケです。
シュンスケ、また見に行くぞー、ガンバレよー。

あ、みんなも是非応援してやって下さい。
説明なしで、楽しめるよ。

人間が人間である限りいじめはなくならないなんてよくある話

2007-05-20 15:45:23 | 似非哲学の部屋
「原始共産主義」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
共産主義というのは、要するに計画的に生産し、
平等に分け合いましょうというモノの考え方。
どうも旧ソ連とか北朝鮮とか、
「悪い国のヒドイ制度」のイメージがあるけれど、
一党独裁のもとで理想が歪められた結果であって、
もともとの考え方自体はそんなに悪いもんでもない。
資本主義が自由という名の弱肉強食に過ぎないことを思えば、
むしろはるかに理性的だ。
ただし、理想より自分の欲求を優先させてしまう現実のもと、
厳格に適用されれば、の話だが。

で、原始共産主義。
マルクスやレーニンが長い思索の果てにたどり着いた複雑な近代のそれと違い、
単純に「みんなで協力して、分け合おう」というシステムだ。
大昔、まだ農業による計画的な食糧生産が始まる前は、
狩猟と採集が食糧獲得の中心的な方法で、
個人単位では非力な人間が、大型の動物を捕獲するためにも、
また多くの木の実を拾い集めるにも、
数の力、一致団結が必要だったわけだ。
で、その収穫はみんなで平等に分け合う、と。
そこには身分の差や戦争はなかったと言われる。
まだ自然と共生していた無欲な人類の理想社会のように語られることもある。
さて、本当だろうか。

弥生時代以降、農業を覚えた人類が、土地の所有を始めると、
集落ができ、統率の必要性が生まれ、指導者が登場する。
指導者の下、集落は別の集落を襲うことで、
「より効率のいい」富の集積をはかるようになる。
勝った集落は負けた集落の構成員を奴隷として支配し、
そこから身分支配と戦争の歴史とが始まったと教科書なんかには書かれている。

うーん。それ以前には本当に戦争とかなかったんだろうか。
俺、絶対、縄文時代にもケンカやいじめがあったと思うんだけど。
だってさ。
小学校の頃、体験学習みたいので、「縄文土器」作らされたこと、ない?
粘土こねこねして、のばしてまるめて、ロープ状にして、
それをくるくると巻いて外壁を作っていくのね。
で、上手い人がやると見事に壺の形になって、
表面を水でなでてる間に平になっていくんだけど、
俺、何回やり直しても「うんこ」になるんだよ。
どうやっても、うんこ。
色といい、形といい、これに飯入れて食うのはイヤだナーと思わせるに十分な、
もはやどうしようもないほどの、うんんこ。
あ、勢い余って「ん」がふたつ。

これが多様な価値観の現代社会だからいいようなもののさ、
縄文時代なんて時代に土器の名前ついてるくらいだから、
やっぱ土器作れなきゃダメなわけでしょ。
するってえと、いじめられるわなあ。
「おまえ、土器も作れねえのかよ~!」
「ウンコマーン!」
って。

まだ子供のうちはいいわ。
大人になってからは悲惨だぜ。
多分、一人前として扱ってもらえない。
就職できても、仕事が出来ても、
言葉遣いやマナーがなってないとバカにされるのと同じで、
狩りとか洞穴堀りでいくら活躍しても、
でもあいつは土器作れねえからなー、と後ろ指を指されるだろう。

結婚にも苦労しそうだ。
土器も作れない不器用なあなたが好き、とかいう、
奇特な女性の登場を待つ他はない。
アイロンもかけられない、
ボタンも付けられない、
焼き魚の骨もまともにとれない、
エビカニに至っては手も足も出ない、
それらすべてについて理解ある女性(もはや介護)
を待つ21世紀の俺と大差ない。

かろうじて結婚できたとして、なおかつ苦難は続く。
うんこ土器しか作れぬ世帯主の家族だ。
きっと子供はいじめられる。
父親の代わりに母親がきれいな土器を作れたとしても、
そこにはやはり「専業主夫」のような、
甲斐性コーナーギリギリ低めいっぱいをつく劣等感がついてまわる。
この母親が早世しちゃったりなんかすると非常にマズイ。
代わって子供に持たせるお弁当を父親が作ったりするわけでしょう。
ここが非常にマズイ。
何せ、お弁当箱がうんこ形状なのだ。
「お前の弁当箱、うんこー!」
「お前の父ちゃん、うんこ土器~!」
子供の流す血の涙が目に見えるようだ。

というわけで、人間が人間である限り、
いつの世にもどこの世界にも、いじめや闘いはあったはずなのだ。
それら全ての争いごとをなくそうなんて、どだい無理な話なのよ。
何も殺さずに生きていきたいと願うがごとし、だな。
誰とでも仲良くなんて、難しいし、
個人の好き嫌いをなくしてしまおうなんて恐ろしい話だぜ。
嫌いな奴を好きになれったって、なあ。
所詮うわべだけ上手くやれるかどうかの話じゃねえか。
だから大事なのは、人は人、自分は自分、
という自立したスタンスの持ちようなんじゃないのか?
自分とは異質な人間を攻撃してしまうのは本能みたいなもんだし、
問題は攻撃を受けている側が孤独であることにあるのであって、
そいつらはそいつらなりに連帯できれば、
そもそもいじめは成立しないんじゃないだろうか?
いたずらにキレイゴトを吹き込むよりも、
親や教師が無闇に介入して強制力働かせるよりも、
早いうちから集団安全保障体制を学ばせればいいんじゃないだろうか。
だって、国際社会はそうしてるもんねえ。
大人はなんだかエラそうに子供に説教してるけど、
イラク問題って、いじめだよね?
北朝鮮って、問題児だよね?
アメリカって、いじめっ子だよね?

多重債務者や年金未納者らを啓蒙しようとする国自体が、
何百兆円の公債しょってたり、ずさんなデータ管理だったりするように、
子供を教育しようっていう大人の社会がどうしようもなく生々しいんだから、
まわりくどいことしないで、
最初からちゃんと本当のこと教えてやりゃあいいのにな、と思う。
まあ、教え方がへたくそなヤツが多いんだろうな。

さて、髪でも切ってくるか。

出たり入ったり

2007-05-03 03:30:51 | my lyrics
出たと思えば
また入る
いるかと思えば
もういない
扉の向こうに何を見る
居場所がない気もたまにする

明日なんて
探そうとして見つかるもんでもない
今日なんて
作ろうとして作れるもんでもない
昨日なんて
忘れようとして忘れられるもんでもない

振り返らないのは
正しいようでいて
美しいようでいて
強いようでいて
冷たいようでもある

迎えてもらうのは
嬉しいようでいて
懐かしいようでいて
安らげるようでいて
恥ずかしいようでもある

誰も
前を向いてなければいけませんか
頼ってすがって甘えて逃げて
そんなもんじゃないですか

口にしないだけで
みんな本当は気づいてる
心の奥では解ってる
でも寂しくてたまんないから
確かめずには居られないんだ

誰も忘れはしないんだって
何もなくなりゃしないんだって
何かに換わる、だけだって。