いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

やった!日本一!!

2023-11-05 21:45:18 | 超・いぶたろう日記
とうとうやった!!
史上最高のタイガース、
万歳!!万歳!!万歳!!

38年ぶりの日本一を、浜松の築56年の旧宅で味わう。
父の歓喜の姿に訳もわからず一緒に喜んでくれる娘を胴上げする。

思えば本っ当〜に長かった。
前回の日本一は真弓・バース・掛布・岡田の豪打爆裂、
伝説の「あの」1985年のタイガースだ。
僕は小学五年生、まだランドセルを背負っていた。
何点差だろうがホームラン連発でひっくり返す猛虎にすっかり魅了され、
この歳から野球を見始めた僕はそのまま虎党に。
こんな強いチームこれから何度も優勝して、
日本シリーズも楽しめるんだろうと思ってた。

ところがどっこい、優勝どころかやってきたのは暗黒時代。
18年の暗いトンネルを抜けた先に星野が導いてくれた日本シリーズでは惜敗。
2年後に雪辱を期した2005年の岡田タイガースは、
ロッテ相手に自慢のJFKを繰り出す間もなく惨敗。
そこからは優勝争いには絡むものの、ここ一番で勝ちきれず、
優勝も短期決戦もことごとく逃す、期待とため息を繰り返すシーズンが続く。
気づけば僕も48歳、2児の父になっていた。
選手の中にも38年前の歓喜を知るものはない。

とにかく、どういうわけか勝負弱い。
秋に怒涛の連勝で追いついたかと思えば、優勝争いの天王山で連敗する。
シーズン序盤から独走したかと思えば、夏を過ぎたあたりから大失速する。
2008年の悪夢は言うに及ばず、2021年の屈辱も記憶に新しい。
短期決戦にもとことん弱い。
CS5回出て4回負けてる。
唯一、巨人4タテでわずかに溜飲を下げた年があったけど、
シリーズでソフトバンクにコテンパン、
最後はまさかの西岡守備妨害なんてのもあった。

期待しちゃダメなチーム。
長い虎党はみんな、どうせダメだろう…という癖がついている。
期待すると負けるという呪いに苛まれ、
健気にも期待しないフリをして涙目で期待する。そして破れる。

そんな、タイガースの呪いをすべて解いてくれたのが、今年の岡田阪神だった。
秋に失速どころか、9月に11連勝であっという間に優勝。
CSも圧倒的に全勝。
シリーズもあの強いバファローズ相手に互角以上に渡り合い、
とうとう栄冠に辿り着く。
期待するとそれ以上に輝く、新しいタイガースを見た。

それも、かつてのように金満補強に依存せず、
選りすぐりのドラフトと育成で鍛えた若手の生え抜き中心に、
MVP選出に悩むほど誰もが活躍するチームだ。
歴史や伝統の呪縛もない。
岡田の重厚な戦略と計算と演出のもと、
目の前の勝ちに邁進し躍動する選手たち。
ずっと見たかったタイガースがある。ああもう夢みたいだ。

来年も見たい。再来年も見たい。
本当に素晴らしいシーズンだった。
そのうち息子や娘も一緒に応援してくれるだろうか。
いつか一緒に甲子園行けるだろうか。
道頓堀には飛び込まない程度に、虎党に育て上げたいものだ。

自他共に認める、幼い頃からの徹底したアンチ巨人。
それはナベツネ時代に決定的に膨れ上がり、いつのまにか、
大昔の阪神や仰木近鉄に象徴されるような
「弱いものが強さに驕る(ように映る)ものを倒す」
構図ばかりを好むようになっていたのは否めない。

そんな僕の偏狭な野球観を、今回の日本シリーズはひっくり返してくれた。
王者同士の緊張感溢れる正々堂々の戦いって素晴らしい。
勝っても負けても贔屓チームのことは誇れるし、
相手チームも素直に讃えられる。
悪役の要らない野球観戦って実に爽やか。

…とか言えるのも勝てたからだろな…。
ああなんてゲンキンなタイガースファン。自覚あり。

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