古傷

いまは感染拡大を防ぐために「三密」忌避が必要なのは理解してるんだけど、

でも日本みたいに基本的に人権意識が希薄な国で、

穢れ思想と表裏にある病的な潔癖症の国民がそれをやり過ぎると、

いとも簡単に差別に繋がるし、

社会的な連帯もズタズタにしちゃうような予感があるんだよね。

コロナ収束後も、気に入らない相手には都合よく使っちゃうような気がする。

小学校の頃、まつろわぬ異端であったが故に、

しょっちゅう「お前の菌がついた」なんていう陰湿な仕打ちを受けた身としては、

古傷が疼くような思いがするんだよね。

アフターコロナ

アフターコロナを語る人は多いんだけど、

探さなきゃ見つかんないような自分を延々追いかけて、

無節操に知的アクセサリをゴテゴテくっつけて、

SNSなんかで社会的善良キャラを演じてるような人々は、

真っ先に淘汰されると思うんだけどな。

リアルじゃないから。

これからも、

たとえ不格好でも過剰な自分を抑えきれないくらいの熱量もった人が、

世間の目なんか気にせずに、

自分の好き嫌いで未開のジャンルを切り拓いてくんだと思うよ。

そのリアルさに共感した人々と共に、それぞれのビオトープで。

いつもの自分で満足ですが

なんかあちこち出回ってるみたいだけど、コレもなあ…。
どうも僕みたいなへそ曲がり人間には、

自己啓発セミナーとか新興宗教とおんなじ匂いがする。

右へ行けば行くほど、ツクリモノの人格っぽくない？
どんな自分でありたい？なんて大きなお世話だわ。
自分の軸がないのに、自分をキラキラさせたい人たちが、

こういういかにももっともらしいチャートにすがりついちゃうんだろうなー。

少なくとも僕は成長してるかどうかなんて人に決められたくないし、

その時々の好きや嫌いで右へ左へフラフラ、

何でも文句言いの、いつも通りの自分でOKだわ。

なんでこういう説教クサイの好きなヤツ多いんだろうなあ…。

気はたしかかVol.2

１週間寝かして緊急でもなけりゃ、

昨日もう表明してるから改めて宣言の必要ないし、

今日は残った「事態」、そう「事態」なんだな（笑）。

あのセレモニーでしかない緊急事態宣言見て、

「安倍さんも人間」とか、「スピーチに感動した」とか言ってる人たちは、

イタリア人記者とのやりとりも見た上で言ってるんだろか。

「（あなたの）お国とは違う」
「最悪の事態になっても、責任を取ればいいってもんじゃない」

苦しんでいる国の記者にお見舞いの一言もなく、

いつもの「民主党政権ではー」の調子で意趣返しだよ。
しかも最悪の事態になっても責任取らないって明言したよ。
いったいどこに人間性を感じられるのか。
これが国の窮状を救える宰相の器なのか。
それでも安倍さーん♡って、何なん？バイトなん？宗教なん？

そもそもつい２週間前まで

「完全な形でオリンピックを…G７も…」
なんて寝言放いてたアホだぞ。
小池にしたって、ダンマリ決め込んでたくせに、

中止となるやここぞとばかりにイイトコドリ始めやがって。

白粉臭いったらない。

森に至ってはまだ「間に合うかどうか…」なんて妄言吐いてるぞ。

そうこうしてるうちに安倍はまたやっぱり改憲だとか言い出した。

この期に及んで改憲だのオリンピックだの、

コロナにアタマやられてるんじゃないのかあいつら。
前からか。

あとこの機に乗じて、批判するな黙れ協力しろ型の同調圧力バカね。
感染拡大をくいとめるために協力するのには吝かでないけど、

「大切な人を守るために」とかって情緒的な思考停止ワードで

異論を許さない形の「団結」にはクソ召し上がれ、だわ。

本当の団結ってのは、異論も異なる立場も認め合うところから始まるんだよ。
認め合った上で互いに批判すべきは批判する。

排除するのとは、違うんだよ。

おまえだよ

こういう世の中全体が不安なときに、シングルマザーとか外国人とか弱い人々を虐めるヤツはファシストで、さも先を見通したかのような顔で断定的にものを言うヤツはペテン師で、批判するな権力に素直に従えとか言ってくるヤツは憲兵だって、死んだひいひい婆ちゃんの孫の娘の長男の息子が言ってたって実家の庭の隅っこに刺さってたアイスの棒に書いてあった。

マスク２枚に怒って何が悪い

一見さも賢そうな人々が、

もてる知性とロジックの限りを尽くして政権と政策を肯定し、

まるで社会のピンチにおける良識かのようにして、

「不満や批判の封印」と「連帯」ばかりを呼びかけるのを見るたびに、

小さくない違和感があった。

なぜ政権を批判するのは「安易」で、

どんなに馬鹿げた政策でも肯定的な意味を見つけ出すのが「賢明」だといえるのか。そもそも社会の連帯感を破壊して、分断してしまったのは現政権ではないのか。

おそらくその分断に無自覚または鈍感で、

都合よく格差を忘れていられる恵まれた富裕層か、

あるいは構造的貧困の中で極端に歪んだ形で保守化したいわゆる「B層」が、

無邪気に「連帯」を唱え、疑わずにいられるのだろうと思う。

「この危機に批判ばかりしてないで連帯だ！政府に従え！」
というのも、
「いや、『無知な奴ら』が批判してるけど、この政策はこういう裏の裏の裏があって、こうでこうでこう解釈したら、必ずしもそんなに悪い政策とも言えなくもないような気がしないでもない」
なんてのも、
ここまでに現政権が散々ウソを重ね、責任をあきらかにせず、

醜態を演じてきたという文脈を正視していないという点では同質だ。

「ウイルス危機の最中に『モリカケ桜』は関係ない」

なんてうそぶく連中も多いけれど、如何に的外れな見識かと思う。

むしろこの国の問題の本質はそこにある。

いざという時に連帯できない国を作ったのは、

平時から信頼を積み重ねてこなかった政府なのだから。

マスク２枚に怒るのは、その施策だけの是非なのではない。

いままで国民を守るだの、前例のない思いきった政策を躊躇せず繰り出すだの、

さんざん威勢のいい言葉を並べてカッコつけてきたクセに、

こと危機に当たってあまりに国民の窮状を理解しようとしない政権の正体に、

多くの人々がようやく気づいたからだ。

戦闘機やイージスアショアに何千億円、

果ては宗主国大統領の娘にまでポンと何十億円渡すくせに、

国民のピンチにはマスク２枚だもの。

これで怒らない方がどうかしているよ。

緊急事態臨時休校準備表明検討可能性審議瀬戸際宣言

はああ。

ウチもそろそろ臨時休校に向けた準備を始めるよう表明する見通し立てて前向きに検討しようかどうか審議に入る可能性について考えるギリギリ瀬戸際の瀬戸際だなあ。

９月始まりでいーじゃん

クッソマジメにさ、休校があんまり続くと取り返すのキツイとか、

この分じゃカリキュラムが間に合わないとか言ってないでさあ、

もうこの際半年お休みしちゃって、ぜーんぶ９月年度にしちゃえばいいんだよな。

入試も来年７月。

８月は合格祝いでバケーショーン。

大学も一斉卒業やめて、それぞれ単位終わったらその月で卒業とかでよくない？
企業も新卒一括採用なんてやめてさ。
海外とのズレも解消されるし、何かとイイと思うけどなあ。
空前の大チャンスなんだがなぁ。

ギックリ腰格闘記（通算3度目）

［3/30（月）］　1日目
出勤時、脱いだ靴を下足箱に入れようとした瞬間、

腰に…ズシっ…っと。一瞬にしてすべてを悟る。
ときは春季講習真っ盛り。朝から晩まで授業だどうする。
その日は痛みに堪えながら何とかフィニッシュ。
初日なので痛むけれどとりあえず立ってはいられる。

問題は翌朝だ。きっと生き地獄が待っている。

ベッドから起き上がれるか。

緊急事態宣言さえ出れば…。

［3/31（火）］　2日目
天の配剤か、偶然にもこの日は講習の中休み。

やはりベッドから自力では起き上がれない。

一縷の望みをかけてスマホで検索、緊急事態宣言はやはり出ない。

出れば長期休校の口実にできるのに。

身動き取れず終日ベッド。

ここぞとばかりに嫁さんが僕の脇に息子を置いて、リビングでふふ〜んと鼻歌。

でも息子と遊んでると苦痛が紛れる。しっかり痛いけど。
トイレで悶絶。風呂で阿鼻叫喚。
あまりの痛みに前日予約した整骨院をキャンセル。
ＦＢで僕のＳＯＳをキャッチした中高の先輩が、

よく効くというシップをわざわざ自宅まで差し入れてくださる。

泣くほど嬉しかった。

人は人によって生かされていることを知る。すぐ貼る。もちろんまだ痛い。

［4/1（水）］　３日目
今日から再び授業。

前日夜からひたすらに「緊急事態宣言」を待ち望んでいたが、かなわず。

時間をかければ起き上がれるようにはなったが、まだまだ立ってはいられない。

歩くときも何かにつかまらなければすぐにへたり込んでしまう。

松葉杖が欲しい。どうしたものか。しばし部屋の中を眺め考える。

なにか杖の代わりになるものは…。

孫の手、ダメだ。
物干し竿、ちと長い。
わりばし、ナメてんのか。

………あっ！

あったよ。金属バット。

20年愛用の品、数年ぶりに前線復帰。
軽い、折れない、曲がらない。
肩にもかけられるからお出かけにも好適。
ちょっと手をかけるところが小さくて痛いので、

中に生徒からもらったパンの形の「スクイーズ」を仕込む。

これは思った以上に良いぞ。

もうひとつ、腕時計を買ったときに、

箱の中で時計を巻き付けてあった黒いフワフワのやつも入れる。

これで手も痛くないし、なかなかの感触。

なんでもとっておくものだな。

授業では事情を話し、杖代わりの金属バットを教室に持ちこんで、

座ったままプロジェクターで授業。

テスト中とか鬼監督みたいな絵面に。生徒みんな笑いを堪えてる。

プロジェクターの映像に書きこむときは、

普段は電子黒板機能で専用ペンを使ってボードに直接書きこんでいるのだが、

とてもじゃないが立って書きこむのは無理だ。

そこで、ペンに延長用の長い棒を取り付けて書いてみるが、もちろんうまく行かない。

誰だこれ考えたヤツ。

仕方ないのでPDFファイルにキーボードから注釈を入れる形で授業。

板書はpagesに切り替えてひたすらキーを叩く。面倒だけど、慣れてきた。

クルマ通勤なのだが、行きも帰りも普段の倍近く時間がかかる。

運転中はいいんだけど、駐車場が遠い遠い…。

普段は1分だが、5分はかかる。

朝の準備も夜の就寝も、身支度に時間がかかってしょうがない。

靴下も自力で履けない。
嫁に土下座し、幼稚園以来だろうか、人様に靴下を履かせてもらう。

まだ出ないのか緊急事態宣言。

［4/2（木）］　４日目
先輩にいただいたシップの効果が表れたか、痛みがかなり引いてくる。

シップが切れる時間になるとズキズキうずき始めるので、

恩寵のほどは間違いないだろう。

ギックリ腰は安静にせず、なるべく普段と同じ生活を心がけると治りが早いという。

んなこと言ったって痛いよ…と前回は思っていたのだが、

幸い、このシップのおかげで痛みが抑えられているので、比較的動ける。

授業では相変わらずバット。

環境改善のため、いくつかの新兵器をAmazonで発注。

・スタイラスペン：使ってみたかったんだ
・腰サポーター：前回これで随分ラクになったしね
・ブルーマジック的なゲルクッション：ハニカム構造よさげね
・ステッキ：バットよりは見た目もいいだろう

到着が楽しみだ。まだ出ないのか緊急事態宣言。

［4/3（金）］　５日目
間違いない、前日より痛みが引いている。それでも痛いけど。

とりあえず短い距離なら二足歩行ができる。

社会の教科書の最初のページでいうと、猿人と原人の中間くらい。

先輩ありがとうございます。

スマホ開く。

「緊急事態宣言を出すような状況ではない」状況なんだよばかやろう。

サポーター届く。キュッと締める。お腹のる。

腰は明らかにラクになる。まっすぐに近い感じで立てる。

授業でつけててもヘンじゃないか、鏡の前に立ってみる。

髪の短い長州小力がいた気がするがアレは誰だったんだろう。

ブルーマジックのバッタもん届く。お値段半額以下。
なるほど、座って納得。

お尻の一点に重心がかからず、分散される実感がある。

でもおれ、これだったら卵割れる自信ある。

スタイラスペン届く。

線を引いたり強調したりする分には全然OKだ。

字を書くにはipad miniだとちょっとキツイかな。

mac book のトラックパッドをペンタブみたいに使えるという

inkletをインストールしてみる。使い方まだちょい難しい。

絶対座標に慣れない。

教科書の行間に短い注釈入れるくらいならいいんだけど、

文を書こうとすると時間かかるわ字は汚いわでダメ。

もっといい方法あるかなあ。

でもこれで練習しておけばオンライン授業にも対応できる気がする。

もう緊急事態宣言にも充分対応できるんだけどな。

［4/4（土）］
緊急事態宣言焦らしプレイの中、とうとう迎えた春季講習最終日。

いつもよりテスト多めの講習内容。

まあでも春だし復習中心だし、

生徒たちも小テストで連日競争してた方がやり甲斐ありそうだ。

ステッキ届く。実にステッキ。軽い。丈夫。3400円とお安い。
体型はポークロールだがハートはロックンロールなので、

カラーもお洒落なワインレッドだぜ。
どうせまた腰やるだろうから、あって困るもんでもなし。
使ってみるととってもイイ。

家の中でも階段でも教室でも気持ち背を伸ばして軽やかに歩ける。

お年寄りの気持ち、よくわかった。

生徒たちもすっかり認知。

授業の前後には進んで僕の荷物（macやらテキストやらクッションやら）を運んでくれる生徒もちらほら。

みんなやさしいなあ。エエ子たちや。

おれが生徒だったら絶対連日笑い転げて、先生に意趣返ししてるもんなあ。

ともあれ、今日で講習終わり。

夜になるとずいぶん痛みがやわらぎ、変な姿勢さえとらなければ大丈夫になった。

ステッキなくても何とか歩ける。

でも気に入っちゃったからしばらく使おうっと。
明日はテストだけど僕は非番。

明日で治るといいなあ。
春季講習中止にならなくてよかった。
浦安市内は11日からGW明けまで小中休校とか。
ウチの教室はどうしようか…。

あ、緊急事態宣言もういいよ。

安倍よさらば

「神輿は軽くてパーがいい」という名言があるが、

まさにうってつけの人材を見つけ、

その元でやりたい放題の８年間がようやく清算されようとしているのか。

わざわざ特措法の改正までやって、とってつけた緊急事態宣言。

やるならさっさとやればいいのに、ここに来て二の足を踏む決断力のなさ。

いや、おそらくは相次ぐ失策や醜聞で、

財務省や麻生も動かせないほどに政治的影響力も低下しているのだろう。

単に個人としての胆力のなさが露呈しているだけかもしれぬ。

あれだけ威勢良く改憲を謳い、緊急事態条項にまで言及し、

指導力あるリーダーででもあるかのごとく振る舞いながら、

結局はいざ実際に大きな影響のある決断を迫られると、

途端にビビってしまっているのだろう。

所詮は日本会議とバカ議員に祭り上げられた小心者のボンボン、

保身と利益誘導しか能のない俗物だ。

休校措置の独断専行が叩かれた経緯もあるし、

ビビってビビって仕方ないのだろう。

もともとトランプにもプーチンにも尻尾を振り、

国会の追及すら厭がって逃げ回り、

記者会見では原稿棒読みで通すような臆病者だ。

ウイルスへの徹底的な対策など打てるはずがない。

時機を逸した形で宣言はするだろうが、

なんやかや留保をつけて、結局ズルズルと感染は拡がるのではないか。

なんせ「布マスク２枚」を何の恥じるところもなく発表するアホ宰相だ。

実にアタマが痛い。

コロナウイルスは本当に災難だが、

これで旧日本軍や戦前の軍人かぶれのおっさんよろしく、

「普段強そうなこと言ってるヤツほど有事・リアル危機には弱い」

ということを有権者がしっかり学んでくれるなら、

日本社会には一歩前進といえるかもしれない。

でもなあ…東日本大震災ですら学べなかった国だからなあ……。

気はたしかか

武漢封鎖からここまで、日本には相当の猶予期間があったのに、「これまでにない規模で思い切った大胆な力強い政策を全力で徹底的に」進めた結果が布マスク２枚ですってよ。

至上最低のエイプリルフールだね。