いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

行っちゃいな

2012-05-29 03:17:09 | 超・いぶたろう日記
ダジャレでタイトルつけてるようじゃあ、
もはやAERAと大差はなく、オヤジとの誹りは免れ得ないなあ。
いぶろぐも10年以上続けて、アラフォーの香りが漂ってきました(笑)。

ともあれ。
仕事で、生まれて初めて中国へ行ってきた。


いやもうとにかく驚きの連続。
出発前に抱いていた中国へのイメージがカンッペキにリセットされました。
やっぱり行かなきゃわからないもんだね。

もっと統制されて、窮屈でギスギスした国かと思っていたけれど、違うね。
「政府・政治」と「国民・生活」とは、やっぱり違う。
かつて僕は「中華人民共和国について」という記事を書いたことがあるけれど、
そこでも述べたように、やはり安易に「国」を主語として、
そこに多様であるはずの大勢の人々を包含して語ってしまうのには抵抗がある。
やはり人間同士、直に触れてナンボ、語れるのは会った人についてのみ、だ。
僕が今回お会いできた中国の人は、一人残らずイイ人だった。
ラッキーだ(笑)。


実際に中国の地を歩いてみて、まず感じたのはとにかく何でもスケールがでかい。
格差も日本とは比較にならないぐらい凄まじい。
ものすごい大金持ちと、ものすごい貧乏人が、隣り合わせで生きている。
だから上昇志向も強いね。
形式よりも実利。
道路交通(路駐が溢れ、歩行者は好きな場所を好きなタイミングで渡っている)に象徴的だが、
一見無秩序なようで、実は個々に合理的。


人目なんか気にしない。
だから高級外車が多いのに、みんな洗車してない(笑)。
まあ、雨も少ないし、黄砂でやってられないんだろうけど。
VW,アウディ、BMWが多かったですね。
日本車では日産だろうか。次がホンダ。
トヨタがそれほどなくて、意外にマツダを散見した。
スバルは4日間で4台しか見なかった(涙)。
タクシーはヒュンダイが多かったかな。

とにかく道路上はワイルドですよ。
車内でのケータイもOK(警官がパトカー内で携帯で喋ってた(笑))だし、
バイクはメットしてないし、何でも自己責任というか、
ある意味では日本よりも自由かも。
もちろん、ところかまわずゴミを捨てたり、電車でも大声で携帯で話したり、
バスに乗るにも電車に乗るにも押し合いへし合いだから、
マナーという点ではかなり課題が多いけど。


俺もか(笑)。

電車内と言えば、地下鉄の車内モニターで、
「沖の鳥『礁』を日本が『島』と言い張って不法に占拠している」
みたいな番組を延々やってて、
それを周囲の何人かが険しい顔で見てたときは、さすがに緊張したな-。
出国審査で写真撮ってたら警備員に、
「カメラ見せろ、その写真は消せ」とか言われたとき以上に(笑)。

天安門も故宮も行ったけど、結構ユルイんだよね。
ある刺激するポイントの何かをつつかなければセーフというか。
共産党政府の、時に理不尽なまでの一元的支配の匂いは確かにあるけれど、
そこに生きる人々はもっとずっとしたたか。


とにかくエネルギッシュで、たくましく、自信に溢れている。
日本の若者が失ってしまったものを、中国の若者は持っている。
GDPとか政治や経済の問題じゃなくて、「生きていくぞ!」という力強さがある。夢がある。
僕は素直に好感を抱いたし、何だか励まされたような気持ちにもなった。


日本の方が何かと洗練されているのは事実だし、中国にも問題は山積だから、
もちろん盲目的に礼賛するつもりはないけれど、
行ったからには、ケナすより学ぶべきだと僕は思う。
向こうの人は何をするにも真剣で、向上心も凄まじい。
とにかく、ものすごい刺激を受けて帰ってきたのは確か。

ちょうど、帰国のタイミングで新聞の一面が「パナソニック本社社員半減へ」。
あの家族経営で社員を切らないことが看板だった松下がね…。
いや、松下をしてもそうせざるを得ないほど、時代は変わったと言うことか。
確かに、中国やインドや東南アジアに行けば、
本社にいて、丸投げばっかで、何の仕事してんだかわかんないのに、
やたら給料が高い日本人の3倍優秀な人材が、
3分の1以下の人件費で雇えるもんな-。
現地に飛んでタフな交渉してる人とか、
新たな価値を生み出せる人とか、
そういう常に勝負してる人じゃないと、日本人雇う意味がないよな-。

今後、こういう動きは加速するでしょうね。
もはや日本企業も、日本人も安穏とはしてられない。
高度成長の果実をむさぼり続けた20年と、
その残滓に幻想を重ね合わせて現実から目をそらし続けた空白の20年。
かれこれ40年近くもイイ夢を見せて貰ったんだもんな。

世界第2位の経済大国。総中流の社会民主主義国家。
大して頑張らなくても生きて行けちゃう、呑気な温室国家。
ムキになるのは「痛く」て「恥ずかしい」、去勢国家。
自己中心的なかまってちゃんが、抽象的な自己弁護をくり返す、言い訳国家。
何もかも他人のせいにして文句ばっかり言う、総お客様国家。
義務を果たさず、権利ばかり主張する、お子様国家。
飯のタネも心配せず、「本当の自分」なんか探してられるピーターパン国家。
そろそろ、卒業しましょうよ。
目を醒まして、歩き出さないと。

とりあえず僕は、いつ何がどうなってもいいように、
他人をアテにせず、自分を磨こう。
もっともっと本を読み、いろんな体験をしよう。
そして目の前の仕事をしっかりやって、キッチリ結果を出そう。
こういう姿勢と体力さえあれば、どうなったって生きていける。
そこが日本であっても、なくても。

そんなことを感じられた、実に意義深い出張だった。
そのうち、時間ができたら旅行記でも残しておこうかな。

いやーでも、面白かった。
いずれ、本当に向こうで仕事するようになるかもしれないよなあ…
でも、蛇口からあちこち水が飛び散るんだよなあ。


あと、飲み物がことごとく甘くてぬるいの、何とかしてくれ^^

いろいろ

2012-05-22 23:47:52 | 特選いぶたろう日記
他の誰をも非難するような話ではないけれど、
何によらず、正確な定義を持ち出したり、言い分を数値や記号に落とし込んだり、
やたら細かい知識にこだわってふんぞり返ったり、
常に「合理的」な思考の中にあることを要求され続けていると、
企業的ではあっても、人間的ではなくなるような気もしている。

だからというべきか、
企業の中で、高すぎる自己評価と周囲の評価の温度差に逆ギレし、
あまりにも幼稚で身勝手な言動が災いして人間関係を築けず、
「超高知能者」や「特殊能力者」あるいは「精神疾患」を自称して、
寂しく自衛するしかない、可哀想な人も少なくない。

その点、いまの僕の職場は、
日常的に半人前でちょっといい加減な子どもたちと触れ合うから、
理屈と情動のバランスを取らせてくれる。
彼らには理屈だけじゃダメ。
もちろん、感情だけでもダメ。
どう評価し、どう言葉をかけ、どう現状を認識させ、どこへ向かわせるか。
いずれにしても理屈で納得するだけでなく、気持ちが動き、
そして行動が伴わなければならない。
方法はひとつではない。
つくづく、奥の深い仕事だと思う。

僕の仕事は人を導くために、人を評価することだ。
これが本当に難しい。
自分ごときが、という気持ちは常にあるけれど、
そうとばかりも言ってられない立場だ。
自分なりの軸をもって、座標を描いていくしかない。
ただ、偏見とか先入観による決めつけだけは、
なるべく持たないように気をつけている。
迷ったときは、直接話すようにしている。

何ごとも、色で考えるのがいい。
赤か青か、黒か白か、物事はそう簡単にうまく片付かない。
どれくらいの混ざり方で、おおよそ何色で、というくらいしか言えない。
人によって、眼によって見え方も違うのだし、光の加減によっても違う。
そもそも光がなければ真っ黒で何色でもないし、
眼を閉じてアタマの中だけで色を浮かべたって、実際の色とは違う。

ホントか嘘か、正常か異常か、善か悪か、愛か憎しみか、
みんな同じだと思う。

抽象的な話だけどもね。
僕は何ごともそう考えるようにしている。

素直に感動してりゃいいのに(おまえもな)

2012-05-21 23:55:51 | 超・いぶたろう日記
今日はfacebookもツイッターも金環日蝕一色ですね。
せっかくだからと早起きして、ウチも一家総出(嫁と犬2匹)で、
近くの川沿いの公園まで見に行きましたよ。
新婚旅行のときの日蝕グラスが役に立つ(時が来るとは…^^)。
嫁はその時に買った特殊フィルムを双眼鏡に再び装着、やる気満々です。
ヘンにシラけたりしない、自然体で一生懸命な彼女のこういうところは、
我が嫁ながら素晴らしいと思う。

日蝕の写真はいろんなとこで、腕のイイ方がイイカメラで撮ってらっしゃるので、
撮るまでもなかろうと、僕はもっぱら目で見ました。
厚い雲に覆われて、ほとんど見えなかったけど、ちらちら見えて、まあいいかな、と。
周囲の子供は随分ガッカリしてたけどね。

今回僕が紹介して貰った画像の中で、最もスゴイと思ったのはコレかな。
facebookより。Chet Apichet NASA sdoとある。


コレはスゴイよね。
どういうことが起きているのか、ハッキリ理解できる。
こんな視点は日常生活では決して手にできないから、
なんともスゴイ時代になったものだ。

もちろん地上も負けず劣らず、テクノロジーは日進月歩。
いまや誰でもなんでも自由に発信できる時代だ。
おかげで僕もこんな風にブログで好きなこと言えるわけだけど。
それにしたって、まあ、方々で鼻白む感想というのを目にしてしまうわけで。

「ウチの飼い猫たちの様子がおかしい…何かを感じ取っている…。」
「この奇蹟が私の人生に何かが起きる兆しを示している」
「超自然のポジティブなエネルギーを貰った」

なんだかなー。
まあ、どういう風に感じようと自由なんだけどね。
イヤなら見なけりゃいい、その通り。
でもなー。つい茶々入れたくなるのよ。
性分です。許して。

こういう人々って、どうしても、
単純にキレイとか、不思議とかいう凡庸な感想では満たされないのね。
何らかの神秘的な現象、超自然の特殊な何か、を
暗黙の内にも特別な「自分の周囲に」認めないと気が済まないのね。

動物が反応したってのも、まあ、いいんだけど、
家の中で飼い猫がってのはどうなのそれ。
日中の日が高いウチに周りが陰って、気温が下がれば、
動物たちも反応すると思うけど、
今回は早朝の、しかも曇天の下だもんな-。
ウチの猫を特別なネコにしたいんだろうな-。

ちなみにウチの犬は特別な犬ですから…
画像の通り、一緒に見てました(笑) (何カット撮ったか…)
アズキもご覧の通りです。



そして、日蝕に何かを感じたのか、2匹してその辺にぷりぷりう○ちしてました^^


いや、そりゃね、確かに神秘的な現象だよ。
僕も皆既日蝕を見たことがあるけれど、
理屈抜きに美しかったし、素敵だったし、感動した。
だけど僕の感想は、
「ああ、こういうことって当たり前に起きるんだな」
というもの。
つまり、何ら不思議なことじゃなくて、ごくごく当たり前の自然現象として、
朝日が昇るように、夕陽が沈むように、月が満ちて欠けるように、雨が降るように、
起きるときには普通に起きるんだな、ということ。
そこに人間が意味を与えようがなかろうが、関係ない。
だから僕は自分の目で見ていないもの、肌で感じていないものを、
もっと実際に体験して、世界を拡げようと思いこそすれ、
それ以上の霊能的な何かには、まったく思いが至らなかった。

だから、数十年も先の日蝕の日時や場所を正確に見通せるほど、
科学文明や学術知識が進歩し、世に広まった現代にあって、
いまだにこれだけ多くの人が、安易に「神秘」「霊感」に偏った感想を漏らすことに、
失笑を通り越えて戦慄を禁じ得ない。
(とか言うとまた嫌われるけどね-^^)
大丈夫か?と心配になる。

かと思えば、こんなアホな記事も…。
「金環日食の日「宝くじ購入で高額当選期待」と天体物理学専門家」:イザ!

コレはスゴイよ。
あらゆる意味で象徴的。
ツッコミ処が多すぎて、もはやツッコムのもヤボなのだが、
とにかく「天体物理学を学び、天体と金運の関係に詳しい」ナントカさん登場。
どこでどんな天体物理学を学べば、金運との関係に詳しくなれるのだろうか。

で、その根拠は…ダジャレ(!)。
「“金”環日食というだけあって、金運に大きく影響がある」
マジか…じゃあ、毎週金曜日、金沢市金市町にお住まいの金田さんは、スゴイことに…。
剰え名前が「きん」さんだったりした日にゃあ、もうこれは財閥築き上げるしかないよね。

「金環日食は、太陽と月、地球が一直線上に並ぶときに見ることができる現象です。このとき地球は、太陽と月の引力を同じ方向から同時に受けるため、大きなパワーを受け、変化が起きるのです。」
じゃ、じゃあ…毎月新月のたんびに地球は大変なことに…知らなかった…。
ちゃんと押さえておかないと、宝くじたちが…大空に舞ってしまうよ…
え?吸い寄せられるんじゃないの?
ではその大きなパワーはどう影響するの?
え、ええっ??…る、ルーレットに…………?

「重力や気圧、気温、湿度などの物理的な影響を受ける“物体”も、金環日食のパワーを強く受けとります。つまり、宝くじの当せん番号を決めるルーレットも影響を受けやすい“物体”なのです」
もう、どこからどう突っ込めばいいかわからないよ母さん。
しかも抽選日は金環日蝕から3週間も過ぎた6/12だよ。

「金環日食のパワーは大きく、その力はしばらく続きます」
もはや満月越えて下弦の月だよ。日蝕でも何でもないよ。

矢は影響受けないのかな?
的に届かなかったりしないのかな?
しかもロトに至ってはルーレットこんなんだよ?


5億歩譲ってさ、仮に影響するとしてさ、誰に有利になるの?
当選本数は増えないよね?確率は一緒よね?
的確に5/21に買った人のナンバーだけを選び抜いて、当てるの?
太陽が?月が?日本だけ?

まあ、大人げないのでこの辺にしましょう。
僕にしてみればね、金環日蝕見たくらいで超自然や霊能を語る人はね、
こういう手合いと同じようにしか見えないんですよ。
彼らが一番好きなのは、他の何を置いても愛しているのは、
天文でも自然でもなく、自分。
理想とするほどにかっこよくなくて、客観的にはショボクてたまらない自分自身。
そんな自分をせめて慰めてくれるのは、
科学的にも論理的にも証明しようのない、特別な何か。
それで何とか人目を引こうとする。
可哀想といえば可哀想な人々。

そんな可哀想な人々を看過せず、
いちいちこうやって揚げ足取る僕もどうなのかと問われれば、
うーん、
金環日蝕の影響でちょっと人格に影響が出ているのかも知れないなァ………。

さすがの4番ですね

2012-05-20 00:44:36 | 超・いぶたろう日記
「審査結果をご連絡します」
「明日、給料日です」
「生活保護支援申請が許可されました」
「現金350万円が当選しました」
「母です」
「援助交際お願いします」
「一度だけでいいんです」
「麗さんよりメッセージをお預かりしております」
「採用です」

本日の迷惑メールフィルターも賑やかである。
どうしてこう、世の中が総力を挙げて、僕にお金をくれようとしたり、
女性を紹介しようとしてくれているのだろうか。
やはりひとえに僕の人格だろうか(笑)。

しかし、熱心なお誘いもムダというものだ。
僕は出所のしれぬカネにも、どこの誰とも知れぬオンナにも低反発球だ。

そんな中、一通のタイトルが悲しいくらいに目を引く。

「私、携帯で痩せました」

どうしてこう、巧みに心の弱い部分をジャストミートして、
低反発統一球もものともせずスタンドにぶち込んでくるのであろうか。
ペーニャ(@福岡ソフトバンクホークス)かおまえは。

37歳の経済学

2012-05-19 23:37:05 | 超・いぶたろう日記
ここまでの人生で最大の買い物ではあったが、
クルマを買ってしまったことに、後悔などもちろんない。

たとえ、
エコカー減税の恩恵を爪の先ほども受けていなくとも。
快適な2.5Lに自動車税が4万5千円もこようとも。
駐車場・保険・ガソリン・ローン支払…で、毎月7~8万円の出費を強いられようとも。
最後まで迷ったハイブリッドカーの2~3倍の燃費がかかろうとも。
2ヶ月の間に2度も警察の恐喝(取締)を受けようとも。

身の丈に合っているかどうか、気にするのはやめよう。
僕のクルマはとても素敵なクルマだからだ。
乗るだけで、走っているだけで幸せな気持ちになれる。
経済性だけですべてを語るのはつまらないオトナの所業だ。
採算に合わない部分にこそ、浪漫が詰まっているのだ。

考えてもみよう。
僕はタバコを吸わない。
酒も飲めない。
ギャンブルもしない。
キャバクラにも行かない。
ゴルフもしない。
ソーシャルゲームもしない。
すると、

タバコ…400円×10箱/月×12ヶ月=48,000円
酒…(ビール2缶+おつまみ)×25日×12ヶ月=300,000円
パチンコ…20,000円(僕が勝てるわけがない)×12ヶ月=240,000円
キャバクラ…20,000×2回/月×12ヶ月=480,000円
(↑行ったことがないのでいくらぐらいするのか存じ上げないんだけど)
ゴルフ…20,000/月×12=240,000円
(↑同じく行ったことがないのでわからないんだけど)
ソーシャルゲーム…10,000/月×12=120,000円
(↑同じくやる気もないので知らないけど)

※誰か、試算上不自然な数字は指摘して下さい^^※

合計 142万8000円。

自動車のローン、保険、駐車場、ガソリン代の合計を遥かに凌駕するのだ。

ほらみろ、やっぱし、イイんじゃん。

…と、経済性によって自分を納得させるのはつまらないオトナの………(以下略)

左を制する者は世界を制す

2012-05-18 23:36:09 | 特選いぶたろう日記
利き手ではない左手の利用法を考えてみる。
鍵盤でアルペジオを弾く、ドラムでスネアを叩く、ギターでコードを押さえる、
いずれも利き手ではないが故に、ガッツのない僕は右に頼り、
左が巧くならないまま挫折してしまった。
パソコンのキーボードですら、右頼りだ。
ボクサーであったら致命傷だ。

何をやらせてもへたくそな僕の左手。
字も下手、ハミガキもヘタ、箸さえ持てない。
何か、ないか。

………はっ。

鏡文字。

右手単独で鏡文字を書こうと思っても、コレは相当難しい。
しかしながら、左右同時にペンを持ち、
左右対称で字を書く動きをすれば、
実に自然に左手が鏡文字を描くのだ。

ひらがな・カタカナ・アルファベットは言うに及ばず、
漢字でもだいじょうぶじゃないか。
それも、会議の「議」あたりから「薔薇」あたりまで、
画数が多くても慎重にやれば、いける、いけちゃう。

ものすごい発見をしてしまった。

しかし、時に先進的過ぎる発明発見は、人類に災禍をもたらすという。
不安を覚えた世に疎まれ、発見者に危害が及ぶこともないではない。

コレは用心せねば。

ではおやすみなさい。

虚構新聞の記事を信じちゃった人が色々文句言っている件から膨らんだ個人的感想

2012-05-17 14:48:41 | 超・いぶたろう日記
「いかなる冗談も怒ったヤツが負け」という環境で育った僕には、
当然のことながら不愉快なニュースだった。
みんな、子供には「ちゃんと問題文よく読め!」とか言うくせにね(笑)。

僕は冗談の発信にも受容にも、それが高度になるほど、
真に迫るほど、毒を帯びれば帯びるほど、
知識や見識、人間性やキャパが問われると信じているし、
そこは勝負なんじゃないかと思う。

冗談に怒ってみせるのは単なる逆ギレだと思うし、
面倒くせえな-、小さいなーとの感想を禁じ得ないし、
少なくとも友達には絶対に欲しくないタイプだ。

そんな僕も、何か書こうかなと思っていたけど、
加藤AZUKIさんという方が素晴らしいツイートをされていたので、
それを読んだら、なんかもう、スッキリしちゃった。

以下引用。

「虚構新聞が批判の対象になるってのは、情報を受け取る側が自分の判断に責任を負わず、情報の発信側にのみ責任を問うが故に出てくる、「無知無垢無罪」を旗印としたリテラシーを放棄することを正義とする人々が、それだけ増えたってことなのだと思う。」

「『騙された俺は悪くない。騙した奴が悪い』『自分は無知で弱者なのだから、騙されているかどうか判断などできない。有識者が意図的に弱者を惑わす嘘をつくのだから、発信側が悪いに決まっている』『可哀想な自分は庇護され救済されて当然である』というのがまたしても根底にある。」


卓見だと思う。
佐々木俊尚さんのいう、マイノリティ憑依にも通じる話ですね。

「人間の最大の理性とは、すべてを冗談に換える力である」
が座右の銘の僕にとって、冗談を許容しない社会は理性を失っていると思うんだよ。
「冗談=悪意」と捉える人も少なくないんだけど、
なんかね、相手を肯定してばかりの話って、リアリティがなく感じちゃうんだよ。
ただ毒を吐く、言いたいことを言うだけじゃなくて、
ちゃんと相手に対して悪意・害意がないという信頼関係を保ちながら、
キツイ冗談でも言い合えるようにするには、
やはり知識・教養・人間性は必要になると思う。

ただ、それはあくまでも「自戒」の域を出ないのであって、
冗談を解さない他者への批判として言ってはいけないとは思う。
冗談の解らんあいつは頭が悪い、心が狭い、という発言ね。
それを言うと、言った自分自身の狭量さにも盲目だということになる。
(もっとも、僕は頭書「面倒くせえなー小さいなーとの感想を禁じ得ない」
と書いてしまっているから、心の中でつぶやくんだと言い訳をすることにする(笑))

まあ結局、冗談の解る・解らないは、共通の価値観ベースだとか、
お互いの信頼関係に依拠しているところも大きいのだろうけどね。
(facebookなんかでは、特に実感する…)

要は、自分はどんな冗談でも包容できるよう、人間として懐を大きくしたい、
そして冗談を言うからには笑いにつなげたいから、信頼できる相手を選ぶ、
ということになるかな。。。

んん-、でも、
どうしてこう、結論に至るとありがちな着地点になってしまうのだろうか^^
これが僕の限界なんだろうな-。
きっとこれからも、
「なんでこんな冗談も解らねえんだ、バカかあいつは」って、
絶対言うもんなー(笑)。

テレビのこういうトコが嫌いです

2012-05-14 14:28:56 | 超・いぶたろう日記
まずはココから。

SMAP金環日食を生中継!天体観測ライブも (1/2ページ)
- 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)


「日本国民が遭遇する世紀の一瞬を一緒に味わいたいのは、国民的人気者であるSMAP以外にありえない」

…こういう貧しい発想しか出て来ないなんて哀れの一言。
せっかくの希少な天体ショーを知的好奇心を満たす方向ではなくて、
いたずらに卑小化しちゃう。
視聴者みんなバカだと思っているんだろうなあ。

「地球、宇宙の中に生きる私たちの生活がこんなに素晴らしい事だというメッセージを、SMAPが歌に添えて日本中に届けてくれると思う」

何てよく解らない、とってつけたような空っぽメッセージだろう。
どうやったら金環日食からSMAPを経て、そんなメッセージに行き着くのか。
日本の生活はある程度素晴らしいかもしれないけれど、
全地球的に見れば飢餓人口は10億人近いんだぞ。

世界の飢餓状況 (国連世界食糧計画HPより)
世界には、すべての人に十分な食糧があります。
しかし、現在、世界ではおよそ7人に1 人、計9億2,500万人が飢餓に苦しんでいます。
地域で見た内訳は以下の通りです。

アジア・太平洋地域    5億7,800万人
サハラ砂漠以南のアフリカ 2億3,900万人
中南米       5,300万人
中東・北アフリカ 3,700万人

飢餓に苦しむ人のおよそ75%は、途上国の農村部に住む貧しい農民です。
残りの25%は途上国の大都市周辺の貧しい地域に住む人たちです。
世界で都市部に住む人が増加しているのに伴い、都市部の飢餓人口が増えています。



金環日食を見つめて、SMAPの歌を聴いていれば、彼らも幸せを実感できるわけ?
天体ショーなんだから、それはそれで普通に楽しめばいいじゃないか。
なんでこう、余計なもっともらしいものをごちゃごちゃつけるのか。

日刊ゲンダイよろしく、こういうところにムカっと来てしまうのは、
僕がオヤジになった証拠なのだろうか。
でも昔からこうだったからなあ…
てこた、昔からオヤジだったんだろうなあ…。

シュンスケ

2012-05-05 23:59:59 | 超・いぶたろう日記
親友の結婚式で司会を任されるというのは、
僕にとっては最高に光栄なことだ。
一生に一度きり(うちの親父は四度だが)の舞台で、
ド素人の僕を指名してくれるというのは、スゴイことだ。

だけど僕は喋るくらいしか能のない人間だし、
やはりお祝いとなればお祝儀を包むこと以上に、
何か彼らの思い出のひとつに、自分のできる最高のものを差し挟みたいと思う。
だからこれ以上やりがいのあることはない。

僕はまあ、大概いい加減な人間だが、
ことこういう舞台では、親交に甘えていい加減なことは絶対にしたくない。
スキルは拙く素人であっても、気持ちの上ではプロで臨みたい。
そういうつもりで引き受けたのだったが、
途中からはもう色々なこと思い出して、何だか感慨深くてたまらなくて、
結局、プロには徹しきれなかったなあ。

先にわかりやすく親友と書いたけれど、それだけじゃ説明しきれない縁だからね。
アイツは僕を信頼して、僕に賭けてくれて、一緒に7年間も苦労して、
楽しいことも辛いことも笑えることも悔しいことも、分かち合ったからね。
それで僕の一番ダメなところも弱いところも、
数少ないイイところも理解してくれていて、
何度救われたかわからない。

Rebirthの最後だって、アイツが言い出したから納得できたんであって、
僕は今でもあの決断に後悔はないし、
アイツが新しく始めたバンドだって応援してた。
(今回初めて5050のメンバーと交流を持ったんだけど、一人残らずイイヤツでした^^)
Rebirthを離れてからは、僕もようやく年齢相応に落ち着けるようになって、
アイツに多少なりとも年長者らしい振る舞いができたかも知れない。
……できなかったかも知れない(笑)。
ただ、本当に数少ない、ミエを張らなくてイイ、
計算しなくてイイ、カッコつけなくてイイ、仲間だよ。
年齢は4つも離れているけど、まったく意識したことがない。
アイツの方がしっかりしてるからね。

性格はどうだろう、対照的といってもいいのかな。
僕は普段理屈こねるくせに、やけに判断や行動が感覚的で、
やりたいように大まかに方向だけ決めたら、
後はぶっつけで何とかやろうとする。
自分のやりたいようにやることだけにこだわって、
意見がぶつかると強引にねじこんで、批判されると安易に敵対して、
そのくせ意外に脆く鬱ぎ込んで、投げ出しちゃうことも多い。

対してアイツは常に用意周到。
普段あんまり能弁な方でもないくせに、やけに判断や行動は理性的で、
意外と短気なくせに重要な場面ではやけに慎重で、
不満や対立があっても我慢強く調整を続けて、
とにかくまとめて形にしてしまう。絶対に投げ出さない。
たま~にドッカーンがあるのが人間くさくて安心するけど(笑)。

こうやって書いてみると本当に対照的なのに、なんだろう、
不思議とものの考え方、好き嫌い、プライドの持ち方、こだわり方、
そういうものが妙に自分に似ていることがあって、
その意味では弟のようにも感じていたかな。

ここでは詳しく書けないけれど、
僕が、いま妻になっている女性とつきあい始めたのには、アイツが深く関わっている。
だからアイツには結婚誓約書の証人欄に記名して貰った(笑)。
同じくここでは詳しく書けないけれど、
アイツが、いま妻になっている女性とつきあい始めたとき、僕は相談を受けている(笑)。
やはり詳しくは書けないけれど、なんか色々似ている。
だから、やっぱり他人事には思えなくて、ただの「友達の結婚式」じゃないんだなあ。
そこで司会を任された、というのは、僕にとってもやはり一生の思い出だよ。

シュンスケ、おめでとう。
これからも何かあったら、遠慮なくアテにしてくれていいぜ。
仲間を決して裏切らないお前を、俺は変わらず頼りにしてるぜ。

バス事故

2012-05-01 19:19:58 | 超・いぶたろう日記
また、たいへんな事故が起きてしまった。
犠牲になった方々、そのご遺族には、誠にお気の毒なことだ。
言葉もない。

しかしなあ…。
毎度申し訳無いけれど、どうも、やっぱり、テレビが、気にくわないよ。
なんでこんなタレントふぜいが偉そうに、断罪側に立てるんだろう?
これ見よがしに「義憤」を演出しちゃって、感じ悪いことこの上ない。
本当の問題意識はかけらも覗えない。

どんな乗り物にもリスクは必ずあって、
それはできるだけ最小限に留めるよう努力しなければならないけれど、
ゼロには出来ない。
安い深夜高速バスには、やはり安いだけの理由があって、
「安全対策の徹底」のために「運転手を2人体制に」などの施策をとれば、
当然ながら人件費は2倍になるし、チケット代にも跳ね返る。
それをしないとなれば、結局勤務態勢にしわが寄るわけで、
その結果は当然事故か過労死。
安くて、速くて、安全で、快適で…なんて、無茶苦茶だ。

どれかをとればどれかがなくなる、
これもひとつのトレードオフだと思うんだけど、
リスクと並んで日本人が最も理解できない、
いや、しようとしない概念ですね。

完璧などあり得ない、ということを認めない。
完璧じゃないものをどうして提供するんだ!と怒られちゃうからね。
認められないから、完璧だということにしておく。
完璧だということになっているから、誰も疑わない。
で、大惨事。
安直との誹りを恐れずに言えば、原発と同じ構図ですね。