COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
バランス
LEICA X1
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おかしな話であるが、左右の腕にそれぞれ時計をつけて歩くと、調子がいいことがわかってきた。
ファッションで両腕に時計を巻いているスポーツ選手がいて、頭がおかしいのではないかと、ネット上で嘲笑されているようだが、僕の場合はちゃんとした理由がある。
左腕にのみ時計をつけると、妙に肩がこるのである。
最初は原因が分からなかったが、片腕にのみ重いものをつけているからでないかと気付いた。
特に機械式時計は重いから、体への負担も馬鹿にならない。
時計好きの従兄弟が両腕に時計をつけているのを見て、僕も実験的にやってみることにした。
すると、バランスが取れるのか、一日つけていても妙な肩のこり方はしないことがわかってきた。
問題としては、左右の時計の秒針が、だんだんずれてくるのが気になって仕方がないということ。
特に片方が正確なクロノメーターで、もう片方に狂いの大きい普通の時計をつけると、一日に数秒も誤差が出る。
これは非常に気持ちが悪い。
また僕の場合はファッションでやっているわけではないので、恥ずかしいから見えないように隠して歩かなければならない。
電車の中でつり革につかまる時など、時計好きの目が光っているから要注意だ。
片手でつかまっていればいいのだが、両手でつかまると時計が両方見えてしまって、自分でもギョッとなる。
それなら、両腕ともつけるのをやめてしまえば、すっきりとして疲れから開放されるのではないか・・という意見もある。
確かにその通りで、反論のしようが無いのだが・・・
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キャリバー8500
D3 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8
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完成に7年の歳月を費やし、2007年に発表されたオメガ30年ぶりの自社製ムーブメント8500。
機械式腕時計において、これほどの革新的発明はもう出ないだろうと言われるコーアクシャル脱進機の技術が、完璧に動作するように設計されたオメガオリジナルのキャリバーである。
コーアクシャル・エスケープメントを付加したキャリバーは、1999年の導入以来すでにオメガの多くの機種に搭載されているが、ジョージ・ダニエルズ博士の理論をより理想的に実現するには、一から自社で設計・製造されたキャリバーである必要があったという。
つまり現在オメガの時計としての最高の性能を味わうためには、8500系のキャリバーを搭載した機種から選ぶ必要があるのだ。
必然的に3針モデルになるが、8500搭載機はまだ少なく、展開の速度も遅い。
本当はシーマスターの代表的なデザインである、ブルーのベゼルのモデルに搭載したものが欲しいのだが、登場は何年先になるのかわからない。
仕方なくではあったが、8500搭載機としてはもっとも安価なアクアテラを選んだ。
驚いたことに、キャリバーの性能が体感できる。
極めて正確に時を刻むのだ。
腕を通して精密機械の鼓動が伝わってくるようだ。
この強い存在感を知ってしまうと、デザインだけ変えて中身は同じETA製ムーブメントを搭載した多くの時計が、急に色褪せて見えてくる。
機械式時計の真髄は、マニュファクチュールによる独自ムーブメントにあるのではないかと思えてくるのだ。
しばらく腕にして生活してみたが、何と一週間で1秒しか狂わなかった。
さすがはクロノメーターである。
個体差はあるのだろうが、この驚異の性能はクロノメーターはおろかクォーツなみと言ってよく、福島の電波が途絶えて狂い始めた電波時計の性能を上回っている。
もう一週間試してみたが、やはり1秒ほど進んだだけだった。
アクアテラのこのモデルは、デザインが地味で国産みたいだと言われそうだが、実際には立体感のあるインデックスのアクセントが強く、腕の上でかなりの存在感を放っている。
本体は厚みがありずっしりと重く、ソリッドな金属の塊という感じ。
今まで買った(より安価な)時計とは、所有する満足度が相当違うことがわかった。
アクアテラ クロノメーターには、ケース直径41.5mmの通常モデルと、38.5mmのMサイズの2種類の大きさが用意されている。
僕の細めの腕には小さいMサイズの方がしっくりくるのだが、例によってネット上の写真をPhotoshopで解析してみたら(笑)、通常モデルのカン幅が20mmなのに対し、Mサイズは19mmであることが判明した。
19mmではベルト選びの自由度が大幅に狭まる。
大きい方が文字盤の視認性がずっといい・・という店員さんのアドバイスもあり、結局通常モデルの方を選んだ。
ベルトはジャン・ルソーのアリゲーターつや消しの丸斑。
裏面にはキャメル色のアンチスエット材を配した。
以前ジャン・ルソーが日本への導入キャンペーンで、一定期間だけ特別価格で販売していたのだが、いよいよそれが終了するというので、ひとつ頼んでおいたもの。
その時は何に付けるか決まっていなかったので、とりあえずポピュラーな20mm幅を選んでおいたが、それがアクアテラでめでたく実を結んだ。
というか、このベルトのことが頭にあって、カン幅20mmの通常モデルを選んだのだが・・・(笑)
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誤り
LEICA X1
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「ディープ・インパクト」という映画があった。
接近しつつある彗星が、地球と衝突することが明らかになり、その危機に対して人類がどのように対処するか、という映画であった。
人類にとって重要と思われる人間を選別(50歳以上は最初から除外!)し、地下の避難壕に退避させる・・種を残すために、そういう方法を人類はとる。
それ以外の人間は見捨てられ、地上で各自、生き残るために勝手に行動することになる。
主人公の少年は彗星の第一発見者として避難組に選ばれるが、ガールフレンドのために、あえて地上に残ることを選ぶ。
彗星のかけらが地球に衝突し、大津波が世界中を襲ったが、彼らは必死に高台に逃げて何とか生き延びる。
そして人類の新たな出発が始まる・・というストーリーであった。
今回の津波で、この映画の内容は成り立たないことがわかった。
映画の中に出てくる規模の、音速で襲ってくる超大型津波に見舞われた場合、世界中の原発が破壊され、放射性物質が地球上に降り注ぐことになる。
たとえ津波の襲撃からは生き残ることができても、地上で生きていくのは難しいだろう。
仮に彗星の衝突が一年前にわかったとしても、その期間では原発の冷却や補強に対応できない。
大きな地殻変動にさらされた場合、人類は非常に厄介な代物を抱えているのだ。
今日の時計。
ロンジンの型番不明のクオーツ。
僕の父親が遺したものだ。
父は時計が好きで、セイコーの最初期のクオーツなど、引き出しの中からいくつか出てきた。
しかしそれらの多くは、時計好きの従兄弟にあげてしまった。
この18Kケースのロンジンは、似たデザインのものが現在でもあるが、それほど高価なモデルではないと思う。
父はもっとごつい時計も持っていたが、ワイシャツやコートの左袖をボロボロにしてしまうので、普段はこの薄い時計をしていたのを思い出す。
針が動いたり止まったりして、時計の調子が悪かったので、父の親しくしていた腕のいい時計職人の方に修理をお願いした。
結局電装系がやられていて、パーツの総取替えになった。
時計屋さんも、他ならぬ父のものということで、格安で交換してくれた。
ベルトは父が交換した国産品が付いていたが、かなり痛んでいたので、フォーマルで質のいいものをと思い、カミーユ・フォルネのミシシッピアリゲータの丸斑を注文した。
裏側はラバーのアンチスエットタイプを選んだ。
カン幅は18mm。
多分オリジナルのベルトもこれに近いものであったろう、デザイン上はよく合っている。
この時計は、積極的に仕事の時に使っていこうと思っている。
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小型分散
LEICA X1
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先ほどから大き目の余震が頻発している。
立っていられるので、先月の本震ほどではないが、窓ガラスのそばなど危険な場所からは離れた。
会社では外に避難する人もいた。
揺れながらも、頭の中では原発がどうなっているかを心配している。
原発を小型化して、世界のあちこちに分散させて設置しようという考え方がある。
すでに日本と米国の企業が共同で開発しているという。
巨大な施設で大電力を発電するものでは、何かあった時に、今回のような世界規模での危機に陥りかねない。
小型の原発を作り、都市ごとに発電するという発想だ。
直径2mほどの小型原子炉だ。
衛星を使って上空から監視するという。
規模が小さければ、事故が起きても今回ほど深刻な事態には陥らない・・・
小さい方が隔壁なども高い強度のものが作りやすく、コントロールしやすい・・・
ということらしい。
施設をあちこちに分散させることで、トラブルの際に別から電力を補うことも可能で、いろいろな面でリスクが小さくなるという。
施設を分散させれば、別の意味でのリスクは増えるような気はするが・・・
現在は、とにかく必要な電力を確保する為に、火力発電所を次々に復活させて対処しようとしている。
まずは人間が生きていかなければならず、少し前まで騒がれていたエコロジーなんて二の次になってしまった。
しかしここ数ヶ月のオゾン破壊は深刻な状態で、紫外線量も増大、世界的な規模での「災害」に発展している。
下手をすると放射性物質の拡散より、人体にはそちらの方が危険かもしれないという。
安全といわれる核融合発電は、一説によれば実用化までに50年もかかるというし、皮肉なことに単にエコロジーだけで言うならば、原発が一番適った発電方法になってしまう。
しかし今回のことで思い知ったように、原子力発電は人類を滅ぼす可能性を大いに秘めている。
ところが、火力発電も人類を滅ぼす可能性を持つことに変わりは無い。
では、電力を使うのをやめて、経済が破綻しても皆で我慢して生活していこう・・という道を選んでも、やはり人類は滅亡に向かうように思える。
どちらを向いても、我々は大変な危機にさらされているのだ。
どこかで人類を監視している宇宙人がいるなら、今こそ人類を助けてもらえないだろうか・・と思う。
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変化
LEICA X1
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何の予定も立てず家を出たが、山手線に乗っているうちに、ふと中学生の頃住んでいた街を歩いてみようかという気分になった。
街はすっかり変わってしまったという話を、いろいろな人から聞いていた。
それを確かめてみたくなったのだ。
駅で降りて、ライカを片手に、かつて通い慣れていた道を歩く。
確かにはじめて見る大きなビルが建ち、いつも覘いていたお店の多くは既になくなっている。
しかし道路や、その表面の起伏は当時のままで、決して変わってしまったというほどではない。
あれから30年以上も経つのだから、このくらいの変化は当たり前、正常進化の範疇にある。
まずは当時借りていた、自分の家の前まで行ってみた。
建物はそのまま残っており、子供の頃走り降りた外階段も当時のままだ。
今は誰が住んでいるのか知らないが、御近所の家の表札を見ると、あの頃と同じ苗字が並んでいる。
30年もの間、ここでは時が止まっていたのかと思うと、不思議な気分になる。
表通りには大きなビルが並ぶようになったが、裏の住宅街はほとんど変わっておらず、コンクリートの壁についた染みも、あの時と同じである。
都会的とはいえない、人が生活しているごちゃごちゃとした怪しげな雰囲気が、そのまま残っているのだ。
通学路を通りながら、学校の方に歩いていった。
かつてその場所で起こった、様々な出来事がよみがえる。
そのたびにライカを向けてシャッターを押した。
クリーニング屋さんはあの時のままだが、今はおじさんもきっと年をとったろう。
整形外科の病院も健在だが、厳格だった院長先生はもういないかもしれない。
線路の上を渡る陸橋は、新しい立派なものに作り変えてあった。
時折遊びに行った友人の家は、案の定当時とまったく同じで、今でもここに住んでいるに違いない。
毎日のように通ったペット屋さんは既に無くなっており、30年の間に何かドラマがあったことが窺える。
学校に行ってみると、選挙の会場になっているようで、近所の人たちが集まっていた。
校舎の周りを、写真を撮りながら一周してみた。
学校のことは、それほど好きなわけではなかったのだが、不思議と今でも夢に見る。
それも裏の細い路地とか、普段あまり行かないような、とんでもない場所が出てくる。
その場所を確かめるように、写真に収めていった。
今日撮った写真は、極めて個人的なものばかりで、ここに使えるものはほとんど無かった。
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気がつくと・・・
D3 + AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
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会社の桜がほぼ満開になっていた。
今年はその過程をゆっくりと楽しむ余裕が無かった。
しかし桜はいつものように、ただひたすら咲いていた。
ふと頭上を覆う桜の花に気付き、一瞬声を失って立ち尽くした。
先日一度紹介したボーム&メルシエのクラシマ・エグゼクティブのベルトを交換した。
黒いクロコ型押しのヒルシュのベルトから、モレラートのアマデウスのダークブルーにしてみた。
少しカジュアルな感じを出したかったのだ。
しかし時計本体のデザインがフォーマルなので、カジュアルなベルトは合わないことがわかった。
基本的には色の付いたワニ革にしようと考え、お店でいろいろなベルトを出してもらい、実際に時計に当ててみたが、およそしっくりくるものがない。
最初からダークブルーだろうとは思っていたが、同じアマデウスでもマット系のブルーはダメだった。
難しいものである。
この光沢のあるダークブルーが、かろうじて使える組み合わせであった。
お店で実際に実物を組み合わせてみないと、どのような結果になるか予想がつかない。
通販でベルトを購入することが、いかに難しいかがわかる。
実際僕の机の上には、通販で買って気に入らなかったベルトが山のようにある。
革ベルトは使い捨てで、ワンシーズンでだめになると聞くから、余ったベルトもいつかは交換用に使えるだろう。
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夢
LEICA X1
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出張から帰ってきている。
そのまま会社に出たが、やはり疲れが溜まっているようで、体が少し辛い。
後でマッサージをしてもらおうかと思っている。
九州に行っている間、仙台を震源とする大きい地震があった。
あちらにいても、その時間、何となく揺れたような気配を感じ、ホテルの部屋で天井を見上げた。
実際かなり大きかったそうで、Mrs.COLKIDは倒れそうになったテレビを手で押さえたという。
僕が宿泊していた地域は、大きい地震はほとんどないようで、住民は地震についての体験が少なく知識にも乏しい。
遠くに山が霞んで見えるのだが、どこまでも平地が続き、しかも高い建物がまったくと言っていいほど無い。
海が近く大きな川もあるので、津波のことを思うと本能的に恐怖を感じたが、住民はそんなこと思ってもいないようだ。
ご存知の方も多いと思うが、以前よりこの日記では、地震と原発の話が何度となく出ている。
別に想定外の話ではなく、いつかこういう日が来るのではと、みなが話していたのだ。
津波に関しても、僕は何度か夢で見ており、今回も最初にその通りのことが目の前で起きたと感じた。
予知夢でもなんでもなく、単に自分が泳げないので、人より強く恐怖を感じているだけに過ぎない。
そういう場所に我々は住んでいるということだ。
海辺の町に泊まると、僕はまず津波のことを思い、逃げることができるかという心配をする。
今回津波の被害を受けた海岸に、数年前でかけた時も、非常に強い不安を感じた。
山の方に向かって上っていく道があり、あの道の一番高くなったところまで一気にフル加速すれば、いくら大きな津波でもあそこまでは来ないだろうと真面目に考えた。
周りは馬鹿にしたような顔をしていたが、今はもう笑うものはいないだろう。
これは単に想像力の問題なのだ。
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保険
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原発事故が明らかになってきた頃、放射性物質の影響で人の寿命が短くなり、保険料が高くなるのではないかと、ふと思った。
僕はちょうど保険に入ったばかりだった。(糖尿で割増料金を払わされている・笑)
今のうちに入った方がいいなら、他の人にも勧めようと思い、保険屋さんに電話してみた。
僕が、地震の影響はどうでしょうかと聞くと、保険屋さんの女性は慌てたように「ウチは財源もしっかりしているのでまったく大丈夫です」と答え、会社の置かれた状況について説明を始めた。
そういうことを聞いたつもりはなく、震災の影響で保険料が高くならないか、知りたいのだと説明した。
しかし女性は僕の言うことを理解できないようで、「大丈夫ですから心配なさらないでください」と繰り返すだけで、質問に対する回答は得られなかった。
よほど多くの人から「保険料支払いで保険会社が潰れるのではないか」という質問がきたのだろう。
そういえば銀行の人と話した時も
「ウチも保険をやっていますが、あれ以来入る人がまったくいません」
と言っていた。
心配したことと逆の現象が起きているのだろうか。
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AC
LEICA X1
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ACジャパンのコマーシャルばかりだと不評である。
鬱陶しいとか、中には陰謀だという意見まであった。
たしかにこれだけ流されると、洗脳されたように覚えてしまう。
凄いなと思うのは、「あいさつの魔法。」という歌の流れるコマーシャルだ。
例のポポポポーンというやつ(笑)
小学校低学年向けに作られたものだというが、失礼ながら、まさかこれだけの回数流されるとは、考えていなかったであろうクオリティに見える。
これこそ想定外だろう。
ところが効果の方は抜群で、あちこちで何かと話題になる。
うなぎは何だったか・・なんて、夢中になって思い出している若者を見た。
滅多に流れない60秒のフルバージョンというのがあって、スカンクとかサイとかが出てくるらしいが、私は見たけれどあなたは見たことが無いでしょう・・とMrs.COLKIDに自慢された。
(Youtubeにて視聴可)
何しろ知らない人がいないのだから、考えてみれば凄いことである。
このままいけば紅白出場も夢ではないように思えるが、そもそも紅白自体をやるのかどうか・・・
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反応
LEICA X1
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今回の地震で、男性と女性で反応に違いがある・・と言う人がいる。
よく来社する某社の営業のS氏は、奥さんの様子がおかしいと嘆いていた。
別人のようにイライラしていて、つまらないことで突っかかってくるという。
これはかなりやばい状態です・・・と困った顔をしていた。
原因を考えると、大きな地震、その後の何度にも渡る余震、さらには毎日のように実施される停電・・・
生活面ではガソリンを求めて列に並んだり、水やトイレットペーパーが入手困難だったりと、とにかくストレスの連続であった。
決定的であったのは原発事故による放射性物質のばら撒きで、小さな子供がいる母親にとっては相当な恐怖となったはずだ。
もちろん被災地の人たちに比べれば、ごく軽いストレスに過ぎないが、ひとりで家を守る女性にとって、じわじわと迫る恐怖は耐え難いものであろう。
地震の最中にも、男性と女性で反応に違いがあったという話を聞いた。
ある大手企業のK氏は、大きな揺れが来たので、悲鳴をあげる事務の女性たちを机の下に隠れさせた。
男性はものに掴まりながら、揺れの様子を窺った。
棚が倒れてきたり窓が割れたりしたら、避けなければならないので、地震の間は武道の試合のように、身構えていなければならないのだ。
揺れが収まったので、皆を外へ避難させようとした。
ところが机の下にいた女性陣が、腰が抜けて動けなくなっていた。
揺れに対しなすがままの無抵抗状態だったので、かえって激しい恐怖に襲われて腰が立たなくなったらしい。
仕方なく机の下から抱きかかえて助け出した。
そういえば僕の会社でも、地震で揺れている間、制止するのも聞かずに悲鳴をあげながら飛び出していった女性が2、3人いた。
理性がふっ飛んだ状態で、顔を引きつらせ両手をあげて走っていく。
ちょうどバッファローが暴走したような状態なのだろう。
もちろん平然としている肝の据わった女性も多かった。
普段体験することの無い、特殊な状況下に置かれたので、今まで見たことの無い反応を目の当たりにすることとなった。
今日の時計はドイツの時計メーカー・ツェッペリンのZeppelin号生誕100周年記念モデルに、ミモザのクロコマットのブラウンをつけたもの。
オリジナルのベルトは茶色いクロコ型押しカーフでカン幅は22mm。
このクロノグラフはデザインが抜群によく、大柄でありながら緻密な感じもして、相当高価そうに見えるのだが、実際にはクォーツで案外安い。
(その上多機能でアラームまで付いている)
10倍の価格を言っても信じる人がいるだろう、というくらいで、これはある種のジョークではないかと思えてくる。
ツェッペリンという名前にしても、実際のツェッペリン号とどういう関係にあるのだろうという疑問が湧いてくる。
100周年を記念するというが・・・
まあいいか、安いんだし(笑)
文字盤は褪せたような淡い色に見え、クラシカルな演出が非常にうまい。
人気が高いため入手困難だそうで、お店の女性から、たまたま今1個入荷したところ・・と言われて、思わず購入してしまった(笑)
100周年記念モデルは、これ以外に黒い文字盤のクロノグラフとビッグデイトの計3種類があるが、大抵の人は悩んでこの機種を選ぶという(笑)
ベルトは何種類か交換してみたが、結局茶色系いワニ系が一番合うように思う。
例によって御徒町で安く購入したミモザのクロコダイルに落ち着いた。
もともとクロコ型押しのベルトが付いているので、イミテーションから本物に替えただけとも言える。
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出張先より
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午前中は出社。
銀行の支店長と会ったが、えらく暗くなっていた。
非常事態で先行き不安の会社が目白押しらしい。
午後から出張で、いつもの九州に向かう。
さすがに移動は半日掛りだ。
着いてみたら、けっこう寒い。
タクシーの運転手さんは、今日から冬に逆戻りしたと言っていた。
薄着で来たので失敗した。
風向きの影響で、放射性物質がむしろ東京より関西から四国、九州にかけて多く降り注ぐ予想が出ていることがわかった。
こちらの方が少しましかと思っていたが、かえって悪い方に来てしまった?
都内にいた時より花粉症も悪化して、先ほどから鼻水が止まらないのだが、まさか放射性を帯びた花粉とか・・・
もうこうなると、日本中どこにいても一緒だ。
今日の時計は、フレデリック・コンスタントのスリムラインのブラックに、eBayで安く落札したベルトをつけたもの。
オリジナルのベルトはクロコ型押しカーフで、カン幅は20mm。
超薄型のクォーツ時計で、ヨドバシやビックカメラなどでもまあまあの価格で購入できる。
文字盤は極めてシンプルで、秒針は思い切って省略されている。
というか、センターに秒針を付けるとこの厚みには出来ないのだろう。
薄く作れるというクォーツの利点を生かすための英断である。
文字盤の板は、光の当たり具合で同心円状に金属的に光って、なかなか渋い。
さすがはフレデリック・コンスタントで、こんなにシンプルなデザインなのに品がいい。
以前にもギョーシエ入りの白いタイプを紹介したが、このシリーズは個人的にかなり気に入っており、軽い気分で時計をつける時は大抵どちらかから選ぶ。
スーツにも良く合う。
革のベルトは、ドイツ語で本革と刻印されているだけでメーカー名は不詳。
意外に厚みもあって、柔らかくてつけ心地がいいので、気に入って使っている。
痛んできたら別のものに変える予定。
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調査
LEICA X1
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毎週日曜日は、市場調査に街にでかけることにした。
今日は天気がいまいちで、写真を撮るにはいい日とは言えなかった。
ついでに銀座のジャン・ルソーのお店で、ベルトの革のサンプルを見せてもらおうと思ったら、何と節電のため日曜日はお休みだという。
あそこは平日に行くことの出来る人向けの高級なお店だと、Mrs.COLKIDから笑われた(苦笑)
あきらめて丸の内の方まで歩いたところで、和光の地下にもあったことを思い出し、また戻って見せてもらった。
そうは言っても、僕の左腕のシーマスターにはジャン・ルソーのベルトがついているぞ(笑)
今回はクラシマ・エグゼクティブ用のベルトを作りたかったので、それを右腕につけて行った。
両方につければバランスがとれて肩がこらないかと思ったのだが、平民の発想だろうか?
恥ずかしいので、コートの袖に隠しながら歩いたが、まさか両腕に時計をつけているとは誰も思うまい(笑)
銀座は、まあまあの人出には見えたが、日曜日であることを考えると思ったほどではない。
Mrs.COLKIDによれば、土曜日の方が混雑していたという。
まだ昼間はいいが、夜はネオンが落ちて真っ暗になってしまうので、客の入りが大きく落ち込むという。
市場が冷え込むのを非常に心配している。
月曜日から出張で今日は忙しいのでこれで・・・
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覚悟
LEICA X1
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大き目の地震があった。
震度4・・くらいか。
5に近いかもしれない。
震源が近いのか、揺れがシャープだ。
何人かが外に飛び出して行くのが見えた。
僕は、とりあえず揺れる中でパソコンのデータを更新してから、扉を開けて様子を見た。
地震よりも建物の発するきしみ音の方が恐怖心をあおる。
母親は電車に乗っていたら、急停車したという。
Mrs.COLKIDは有楽町の交通会館にいて、少々怖い思いをしたようだ。
家族がそれぞれ違う場所で、同じ地震と遭遇した。
母親は日本橋のデパートで、3月11日の地震の時の話を店員さんから聞いたという。
非常に大きな揺れで、その方は立っていられず床に座り込んだ。
きしむ建物の中で、どうやら自分はここで死ぬようだ・・と店員さんは思ったという。
その場で死を覚悟したのだ。
東京の中心部でさえ、大勢の人がそういう体験をした。
その覚悟は、少なからず人の生き方に影響を与えるはずだ。
あの日を境に、関東以北の多くの人が、今までの自分とは違う自分になったのではないか。
交通機関が麻痺し、大勢のお客がデパートに取り残された。
デパートではそれらの人々に場所を開放した。
中には家から迎えが来て、帰宅の途につけた人もいるが、帰る手段を失った従業員とお客約1000人が、そのデパートで一夜を明かしたという。
今日の時計は、フレデリック・コンスタントのパスエイションのビジネスタイマーに、モレラートのチェルボのダークブラウンを組み合わせたもの。
オリジナルのベルトはクロコダイル型押しカーフだが、これもなかなか出来がよくて、デザイン上もよくマッチしており、変えるのが惜しいほどのもの。
カン幅は22mm。
多機能だがクォーツでそれほど高価ではない時計。
より地味なシルバーの後継機種が現行品として売られているが、このモデルは日本ではあまり見かけない。
ゴールドにアイボリーの派手な文字盤が、日本のセンスからかけ離れているのが面白くて、英国のeBayで安く落札した。
褐色に輝くアラビアインデックス、日付と曜日を示すダイヤル、ムーンフェイズ、それに赤い針先は前にも書いた週番号(今年何番目の週か)を示している。
その上角度によって青く輝く針と、なかなか豪華であるが、秒を表示する機能は持たない。
ゴールドのケースは一見派手であるが、腕につけてみると意外にシックで悪くない。
日本の時計では到底ありえないような貴族趣味を味わえる。
実はこのモレラートのベルトも日本では手に入らない機種だ。
以前紹介した鹿革のティントレットと同じものと思われるが、22mm幅は日本では売られていない。
チェルボ(牡鹿)の名で販売されているものを欧州から輸入した。
しぼが多く非常にしなやかで触感のいいベルトである。
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力
LEICA X1
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何としても復興させるのだというエネルギーを感じた。
松島で津波の被害に遭った知人と、やっと連絡がついた。
とりあえずは無事だとわかり、ほっとした。
泥棒が入ると困るといって、知人は津波で滅茶苦茶になった自分の家で寝起きしているという。
知人の工場の機械類は、すべて水に浸かってしまったが、ぎりぎりのところでモーター部分が水没しなかったので、何とか修理できるようだ。
5台あった自動車のうち、3台は失われてしまったが、残った2台がトラックだったので、いろいろな事に使えて助かっているという。
それにしても寒くて仕方がないと笑っていた。
とてつもなく広い地域で、あれだけの破壊があったのだから、絶対に経済が動くはずだと知人はいう。
九死に一生を得たこともあるのだろう、怖いものなど何も無い・・という話し方である。
絶対に復興してみせるのだという強烈な意思を感じさせる。
電話をもらったことで、また力がわいてきましたよ・・・元気な声が、受話器の向こうから聞こえてきた。
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月末
LEICA X1
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今日は月末で忙しかった。
今のところ注文はそれなりに入っている。
しかしこの後どうなるのか、皆目見当がつかない。
誰もが同じ事を言う。
しかしだからといって、仕事をとめてしまうわけにはいかない。
今までと同じように、みなが淡々と自分の仕事をこなしていく。
同じことをしながらも、時折我に返ったように不安げな表情を浮かべる。
地震より停電の被害の方が大きい・・と言う人が非常に多い。
停電で仕事が出来ないことに参ってしまい、疲れが顔に出ている人もいる。
地震の後、すぐに生産に支障が出ていないかをチェックした。
自社内は大丈夫とわかると、次は仕入先の会社に連絡を取り、資材の納入に支障がないか確かめた。
ところがここにきて事情が変わってきた。
大丈夫だと答えた会社が、急に資材が入らなくなり、生産予定が立たないと言い出したのだ。
ひとつには資材の調達が出来なくなった会社が、被害を受けていないところの資材を横取りしようとし、争奪戦が始まったのだ。
もうひとつは、復興のために徹夜で生産をしなければならない会社が出てきて、消費に偏りが生じているのだろう。
不公平をなくす為に出荷制限をしたり、代替品の調達に遁走する会社も多く、電話の向こうから興奮気味の声が聞こえてくる。
いずれにしても、今まで経験したことの無い状況であることに変わりはない。
エイプリルフールだが、そんなことを言う人は誰もいない。
ただ嘘であってほしいと願うばかりだ。
今日の時計は、ビクトリノックスのプロフェッショナル・エアボス・マッハ5と、ミモザのシャークスキンに赤いステッチの入ったベルトの組み合わせ。
オリジナルのベルトは黒っぽいヌバック革でカン幅は22mm。
ビクトリノックスの腕時計は、最近品質が高くなったと話題になっている。
このエアボスのシリーズはずっしりと重く、金属のかたまりのような印象である。
GMT機能を有しており、赤い矢印が24時間表示の第二時間帯を示す。
たまたま昨年末に訪れたアウトレットで、旧型を半額で売っており、思わず買ってしまったもの。
ベルトはこれも御徒町の問屋で6割引で購入した(笑)
シャークスキンで色合いはよく合っているのだが、個人的にはちょっと品が無いかと感じている。
まあ安く買ったからいいか・・・(笑)
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