D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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震災の影響で、屋根の瓦を破損してしまった家が多い。
棟瓦と呼ばれる屋根のてっぺんの部分が、崩れ落ちてしまう例がほとんどだ。
電車の窓から見ていると、ブルーシートを被せて土嚢で飛ばないように応急処置した家が目に付く。
都内でも見受けられるが、埼玉辺りまで北上していくと、さらに多くなる。

土地の脈のようなものがあり、ある住宅街では、並んで建っている家の一群が軒並みやられて、道を挟んだ反対側の家は何ともなかったという。
しかし電車から見られる光景では、必ずしも地盤の弱い地域に集中しているわけでもなさそうで、密集した町並みの中に散発的に被害に遭った家が混ざる。
オンボロで今にも倒れてしまいそうな家が案外もちこたえて、比較的新しい普通の家の瓦が崩れ落ちている。

時折通る道に、古くて実に立派な瓦屋根の民家がある。
重量バランスが明らかに上の方に偏っていて、見るからに地震には弱そうである。
あそこはやられてしまったろうと思ったが、前を通ったらまったく被害はないようだった。

瓦葺きの技術はかなり高度だそうで、職人ごとに微妙なテクニックがあり、人の仕上げた屋根には手を出せないと、瓦職人の方から聞いたことがある
被害を受けた家と大丈夫だった家の差が、どうして出たのかはわからないが、施工技術も関係しているかもしれない。



今日の時計。
茶色いベルトが似合う時計というのは、なかなか無いものだ。
ブラウン系のベルトを付けると、大抵少し野暮臭くなる。
ちょうど革のフライトジャケットのようなもので、それ自体はカッコ良くても、似合う男性は非常に少ない。

シーマスターにいろいろなベルトを組み合わせているが、以前他の時計のために購入したこげ茶色のベルトを付けたところ、これが思いの外マッチする。
モレラートのミケランジェロ、色はモカブラウンである。
銀色に輝く時計盤面の放つ清潔感と、ベルトの野性味のコントラストが絶妙で、目下のところお気に入りの組み合わせになっている。

ミケランジェロはしっとりとした質感のオイルカーフを使用しており、裏面には人工皮革のアルカンターラが採用されている。
太目のステッチは同系色でまとめられており、自己主張しながらも品がいい。
ディテールに拘ったマニュファッティのシリーズで、地味ながらベルトの品質感が高いのも、アクアテラと相性のいい理由かもしれない。
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