誤り


LEICA X1

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「ディープ・インパクト」という映画があった。
接近しつつある彗星が、地球と衝突することが明らかになり、その危機に対して人類がどのように対処するか、という映画であった。

人類にとって重要と思われる人間を選別(50歳以上は最初から除外!)し、地下の避難壕に退避させる・・種を残すために、そういう方法を人類はとる。
それ以外の人間は見捨てられ、地上で各自、生き残るために勝手に行動することになる。
主人公の少年は彗星の第一発見者として避難組に選ばれるが、ガールフレンドのために、あえて地上に残ることを選ぶ。
彗星のかけらが地球に衝突し、大津波が世界中を襲ったが、彼らは必死に高台に逃げて何とか生き延びる。
そして人類の新たな出発が始まる・・というストーリーであった。

今回の津波で、この映画の内容は成り立たないことがわかった。
映画の中に出てくる規模の、音速で襲ってくる超大型津波に見舞われた場合、世界中の原発が破壊され、放射性物質が地球上に降り注ぐことになる。
たとえ津波の襲撃からは生き残ることができても、地上で生きていくのは難しいだろう。
仮に彗星の衝突が一年前にわかったとしても、その期間では原発の冷却や補強に対応できない。
大きな地殻変動にさらされた場合、人類は非常に厄介な代物を抱えているのだ。



今日の時計。
ロンジンの型番不明のクオーツ。
僕の父親が遺したものだ。

父は時計が好きで、セイコーの最初期のクオーツなど、引き出しの中からいくつか出てきた。
しかしそれらの多くは、時計好きの従兄弟にあげてしまった。
この18Kケースのロンジンは、似たデザインのものが現在でもあるが、それほど高価なモデルではないと思う。
父はもっとごつい時計も持っていたが、ワイシャツやコートの左袖をボロボロにしてしまうので、普段はこの薄い時計をしていたのを思い出す。

針が動いたり止まったりして、時計の調子が悪かったので、父の親しくしていた腕のいい時計職人の方に修理をお願いした。
結局電装系がやられていて、パーツの総取替えになった。
時計屋さんも、他ならぬ父のものということで、格安で交換してくれた。

ベルトは父が交換した国産品が付いていたが、かなり痛んでいたので、フォーマルで質のいいものをと思い、カミーユ・フォルネのミシシッピアリゲータの丸斑を注文した。
裏側はラバーのアンチスエットタイプを選んだ。
カン幅は18mm。
多分オリジナルのベルトもこれに近いものであったろう、デザイン上はよく合っている。
この時計は、積極的に仕事の時に使っていこうと思っている。
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