スチームヒーター


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

大きな画像

日光で泊まったホテルの部屋は、かなり快適であった。
クラシック・ホテルは、実は少々苦手で、いつも近代的な奥日光のホテルの方を選んでしまう。

しかし一晩宿泊してみて、下の日光のホテルの方がいい面もあると感じた。
土地そのものが、もともとじめっとしていることもあるが、鉄筋の建物のような空気の乾燥がないのだ。
木造建築であることと、暖房器具が古いスチームヒーターであることも理由だろう。

Mrs.COLKIDはいつもエアコンによる乾燥肌に悩まされるが、今回は実に快適であったという。
スチームヒーターは、クラシカルとはいいながらも、コツコツとかポンポンとか大きな音がして、神経質な人では受け入れがたいかもしれない。
しかし暖かさは十分で、なかなか味わいのあるものだと思った。
考えてみれば、昔は家の中でよくこういう音がしていた。
今でも自宅には機能の近いものとして、イタリア製のオイルヒーターがあるが、そちらは電気を食うのでかえって今風ではないか・・・(笑)

食事に関しても、今回はかなり美味しいと感じた。
以前奥日光のホテルで美味しい料理を作られていたシェフが、数年前から下の日光の方を担当されており、個人的には以前より好みの味になっている。
伝統的なメニューを守らなければならないので、料理人ごとの個性を出すのは難しいのだろうが、それがしっかりと出ているから面白い。
どうせなら思い切ってメニューに新しいものを取り入れて欲しいとも思うが、そこはクラシック・ホテルならではの哲学があるのだろう。

ただ今回気付いたのは、水は奥日光の方がいいのではないかということだ。
コーヒーとか、水の味が直接影響するものは、奥日光の方が美味しく感じられた。
それぞれに持ち味があって面白い。



今日の時計。
以前紹介した黄色いロリカのベルトの、ブラック・バージョンをシーマスターに付けてみた。
正式にはモレラートのティーポ・ロックマンのブラックである。

銀色のアクアテラと組み合わせるベルトの色は、やはり黒が一番合うようで、見事なくらいマッチしている。
人工皮革であるロリカは、表面には細かいしぼが入り、外観は本物の革以上に革らしい。
耐水性も高く、価格も安く、申し分のない素材である。

しかし、やはりこれは偽物の革だ・・という思いが、常につきまとう。
半分は精神的なものである。
しかし外観上も、表皮にムラひとつなく、ステッチにも乱れがなく、あまりに整然としているために、かえって人造物に見えてしまうのだ。
これがもし本物の革で、数百万円の時計についているものなら、さすがに凄いクオリティだと感嘆するところなのだろうが・・・(笑)

時計用ベルトとしては、面白みに欠けるきらいがある。
多分もう少し安めのクォーツと組み合わせた方が、バランスがいいのだろうと思う。
その鮮やかな発色を生かして、レッドやオレンジといった派手な色を選んで楽しむのもいいだろう。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )