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COLKID プチ日記
コードバン 2

LEICA X1
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オールデンの990・プレーントゥ・ブルーチャー。
オールデンのもっともポピュラーなモデルのひとつであろう。
このモデルと、同社のチャッカブーツは、コードバンの靴の代名詞ともいえる。

前回書いたように、水に弱いという、一大弱点を持つ革である。
考え方によっては、靴の素材としては致命的な欠点である。
それでも最高峰の位にあるのは、やはりこの独特の深みを持つ艶によるものであろう。
コードバンはその比類ない艶を味わうべき素材なのだ。
密度が高く、表面の質感が硬めに仕上がった革である。
誤解を恐れずに言えば、革というより、樹脂に近いと感じることもある。
オールデンの靴は極めて履きやすいことで有名であるが、しなやかさという点においては、硬めのコードバンより、他の素材の方が優れているかもしれない。
クロムエクセルのオールデンのブルーチャーを持っているが、そちらの方がオールデンらしい履き心地を味わえる。
ところで、990を購入するに当り、サイズは8Eを選んだ。
日本には輸入されていないE幅で、自分の偏平足の足に合うかどうかわからなかったが、一か八かで輸入してみたのだ。
前後に少し緩めではあるが、幅はピタッと足に吸い付いてくる感じで、とりあえずは問題なく履けている。
一方同じバリーラストを使った同社のクロムエクセルのブルーチャーは、7.5の3Eを選んだが、幅は適正ながら前後がかなりゆるい。
この結果には混乱してしまった。
8でそれほど問題を感じないのに、7.5では踵に指が入るのだ。
いろいろな靴を買ってみて、どうやらクロムエクセルという素材は、革が伸びるのではないか、ということに気付いた。
それゆえに、しなやかで履き心地こそいいが、何となくゆるめで型崩れし易いように感じる。
一方コードバンの990は、硬めで伸びの少ない素材の為、幅の狭い部分がしっかりと足に引っかかってくれ、結果的に問題なく履く事が出来るようだ。
定評あるオールデンの靴なので、素材がコードバンでも、履き心地はかなりいい、と言えるだろう。
包み込んでくれるような、しっとりとした感触である。
硬めの素材でも、これだけの履き味を出す事が出来るのは、やはり同社ならではのノウハウがあるのだろう。
コードバンという素材は、折り曲げた部分に大胆な皺が入り、一度入ると取る事は出来ない。
そのため、最初の皺入れの儀式は非常に重要になる。
皺の入り方が、オールデンの履きこなしでもあるのだ。
自分のオールデンの皺の入り方を自慢するオーナーは多い。
足が標準より幅広のため、完全なフィッティングが得られない僕の場合は、どうしても皺が変なところに入ってしまう。
こればかりは仕方ないと諦めている。
仕上げには、コードバン専用のクリームを使っている。
最近は、ベネチアン・クリームという、特殊なクリームを使うことが多い。
コードバン用にお勧めの手入れ用品は何かというネット上での質問に、ホーウィン社の社長自らが答えたものだという。
聞いた事の無いマイナーな銘柄だったので、それは一体何かと、愛好者の間で話題になったらしい。
現在はオールデンのコードバン靴のオーナーには、定番のクリームになっている。
雨の日は履くわけにいかないので、この靴を持つと、毎日天気予報を睨んで、履くタイミングを計ることになる。
履いて出た日は、食事中や手を洗った時にも、水滴をこぼさないよう気を配る必要がある。
デリケートで手間のかかる靴ではあるが、そういう靴をひとつくらい持っていてもいいのではないか。
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