話し方  


LEICA X1

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時折朝食をとる、行きつけの喫茶店がある。
パンとスープを頼むと、店員の女の子がテーブルまで持って来てくれる。
なかなか気の効く子で、「おまたせしました」とにこやかに話し、「熱いから気をつけてください」などと、一言二言付け加える。

最近よく聞く話し方である。
少し音程が低めで、わずかに鼻にかかる。
それでいて頭の上の方から出るような声で、サラサラと早口で話す。

詳しくは知らないが、テレビを見ていると、AKBのメンバーの女の子なども、そういう口調で話す。
その店員の女の子を見ると、顔はAKBとあまり似ていないが(笑)、年齢層は近い。
話し方にも流行があって、その世代に強い影響を与えているのだろう。

以前は、もっと鼻にかかった、ベタッとした話し方が流行っていた。
スローで知性を感じさせない話し方である。
そのモノマネをして、女子高生を馬鹿にする芸人などもいた。
それがいつの間にか、完全に消えてしまった。

僕が学生の頃も、やはりその時代に流行った話し方があったのだろう。
その頃の僕が話すのを聞いた専門家から、学生風の話し方だと言われたことがある。
話している当人には、よくわからないものなのだ。

昔の映画のセリフを聞いても、今の話し方とは全然違う。
言葉は、時代によって常に変化するという事がわかる。

練習したわけでは無いのだろうが、周りがみなそういう話し方だと、自然とそれに似てくるのだろう。
それともあの女の子は、鏡を前に一生懸命練習しているのだろうか・・・
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