不在


D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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通販などでモノを購入する際、希望配達時間を指定できる場合がある。
たとえば午前中配達でお願いするとして、その時間に本当に受け取れるかというと、けっこうな確率で不在の場合があるのではないかと思う。
いないかもしれないけれど、一応この時間に持ってきて・・という程度の、気楽な選び方をしている人が多いのではないか。

しかし考えてもみて欲しい。
わざわざ一人の配達員が、指定された時間に荷物をそこまで持って行ったのに、チャイムを鳴らしても誰も出てこないのだ。
不在票を置き、別の時間にもう一度持って行かなければならない。

人件費を考えると、たった数百円の料金で、そんなこと何度も出来るか!と、配送会社もいいたいだろう。
時には家の前の路上で、家の誰かが帰るのを、宅配便の車が待ち構えていることさえある。
これで商売になっているのだろうかと、こちらが心配になる。

実際、そういう我侭でデタラメな顧客が多いことも、このところの輸送料金値上げに繋がっている。
真面目にやっている人は、そのとばっちりを受けているわけだ。

以前より考えていたのだが、一度約束の時間に配達しようとして、受取人が不在だった場合、その時点で指定のコンビニエンス・ストアに荷物を預けてしまうシステムにしてはどうだろう。
日本全国は無理でも、多くの地域では「行きつけのコンビニ」が家の近くにある。
会社の帰りに立ち寄れるコンビニに荷物を届けてもらえれば、いくら遅く帰っても受け取れるので、かえってありがたい人も多いのではないだろうか。

実際一部では、最初からコンビニでの受取りを指定する人もいるようだ。
夜中に配達員が、玄関の中まで入ってくるのが嫌な人も多いはずだ。
大きい荷物や重い荷物は無理でも、普通の大きさのものなら、その方がお互いにメリットがある。

ところが、そのくらいは誰でも思いつくようで、大手のコンビニを配下に持つ某企業が、何やら動き始めているという噂が伝わってきた。
立て続けに有名ブランドを買収しており、楽天やアマゾン、ヤフーといったネット上の大手と対峙する新たな勢力を作ろうとしているらしい・・というのだ。

配下のコンビニを自由に活用できるという時点で、全国規模の配送網という圧倒的に有利な条件を持っていることになる。
それもあり、着々とその準備を進めているという噂につながったようだ。
いずれにしても、世代交代が進むにつれ、世の中はネットでの販売が主流になる、という図式がはっきりしてきて、多くの企業が対応を迫られているのだろう。
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