染め直し


D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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修理に出してあった靴を、青山のお店に取りに行ってきた。
磨くのに失敗し、左右で色が変わってしまい、収拾がつかなくなった靴だ。
強力なクリーナーでクリームを落とそうとして、余計におかしくしてしまい、もう素人の手には負えなくなり、プロに再仕上げをお願いしたのだ。

2014年1月24日の日記「ああ失敗」を参照

どの靴で失敗したのかは書かなかったが、実はロイド・フットウェアのVフロント式のプレーントゥである。
もともと仕上げの実験をするつもりで、購入した靴であった。
未使用の状態で、何度も何度も赤いクリームを塗り込んで、うっとりするような美しいバーガンディに仕上げた。
お店の人が感心するほど素晴らしい色が出ていたのだ。

それが、不用意に光らせようとして、大失敗してしまった。
一回履いただけであった。
とほほ・・である。

左右の色を揃えるため、革の染め直しの作業をする事になった。
写真の手前、右足側が失敗した方であるが、色を合わせるために、恐らく両方染め直しているのであろう。
クリームを何度も塗り込み、赤みを強めた革の色が、ともに茶系のバーガンディに戻っている。

ちなみに失敗前の写真も、こちらに一度載せている。

2013年12月10日の日記「バーガンディ」を参照

両方同じ条件にして一から仕上げ直さないと、色を揃えるのは至難の業であろうし、仮に一時的に合わせる事が出来たとしても、変化の度合いに違いが生じるので、時間が経つとまた差が出てしまうだろう。
時々左右の色が違っているために安く売られている靴があるが、確かに靴というのは二つあるからこそ厄介である。

色を染め直して、その後つま先とかかとを鏡面仕上げにしてもらい、合計で1万円近くかかった。
染めが安定するのに時間がかかるため、約1ヶ月預けることになった。
鏡面仕上げは、周りの様子が完全に映り込むほどの仕上がりで、廊下に置いた白い紙の上で撮ったが、撮影が非常に困難であった。

コストパフォーマンス抜群のロイドの靴ということもあり、相対的に見ると修理費用は高くついたといえる。
しかし、片側だけ色の違う靴なんて、さすがに履けないし、かといってそのまま放置しておくわけにもいかない。
結局は修理するしか道は無いのだ。
自分が失敗したのだから仕方が無いし、この仕上がりを見ると費用は十分に納得出来る。
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