湘南オンラインフレネ日誌

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3/26 母の発作/福島被災者のトラウマに

2019-03-27 05:27:47 | 地震津波災害ボランティア
2019/03/26 記
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母をタクシーで浜見平の@@さん宅に送り、その車でサポセンに向かう。母は夕方@@さんの車で辻堂の医者のリハに行く。私は「火曜災害ミニカフェ」を開き、帰りに食材買い出しと、手首のリハを済ませて、母と帰宅時刻を合わせて帰宅する…はずだった。しかし、母は帰って来なかった。固定電話が鳴り、母がめまいを起こしたことを訴えていた。怪我はしていないのが幸いだった。

辻堂駅南口バス停にいるという。携帯からの電話が切れたので、折り返し電話すると携帯はドライブモードになってしまっていた。メールするも、応答がない。

嫌な気配を感じ、辻堂駅南口に向かった。到着したが、いない。母から再び電話が入る。バス停にいるという。

さてはと、近くにコンビニがあるか確認。ふたつあるという。辻堂駅西口である。茅ヶ崎駅行きに乗って、途中、母を拾い、帰宅する作戦を立てたが、また電話は切られてしまい、結局私は1区間バスに乗って、降りてらから母とともに、20分後のバスで帰宅することにした。

ところがバス停に降りても母はいない。とっさに、動き出したバスを見ると、母が乗っていたが、母は私に気づいていなかった。後ろ乗り前降りのバス規則のためのすれ違いだった。20分後、バスに乗って帰宅したが、虚しさがこみあげ、母に事情を説明する気になれなかった。
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「火曜災害ミニカフェ」は、

●ETV特集「原発事故 命を脅かした心の傷」

を取り上げた。PTSDの「フラッシュバック」…の話ではなく、「漠とした見えない将来への不安」、「バック・フォワード」を扱った番組だった。最後の蟻塚医師が、シニア女性の傾聴を行うカットが印象的だ。避難所巡礼中、連れてきたネコがストレスで死亡してしまうショック。その愛すべき愛玩動物の死は家族の死ほどの重みを持っており、「馬鹿にされるので誰にも話せなかった思いを、初めて他者に話すことができた」と涙するシーンは、重要な意味をもっていた。私はトラウマの動的な変容をそこに見たことと、ペットレスキューの重要さを見たように思う。たかが動物という粗雑な常識に乗らない意識が必要である。

トラウマには、認知行動療法やEMDRという治療法が行われるが、EMDRは、点光源や指を左右に移動させ、それを目で追うという機械的な刺激法が有効とされる。トラウマの記憶の座と、視神経刺激の処理される座が近いということらしいが、わたしにはヒューマンな傾聴の力を評価したい。初めてこの女性が涙することによって、トラウマの雪解けがはじまったのだと思っている。

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夜間傾聴: ひとり
(校正3回目済み)

コメント
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