湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

7/18 夏期講習スタート・「わーくNo.056金曜災害ミニカフェレポート(2)原稿

2015-07-19 06:18:54 | 地震津波災害ボランティア

2015/07/18 記
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夏期講習が始まったが、私の役割の学習カウンセリングの対象者は、やや減少している。教育方針の転換、受講生の足切りが始まっているため、学習障がい(LD)のような認知機能に偏りがある子ではなく、いわゆる怠業傾向がある子(家業を継ぐ子が多い)が増えている。この怠業が曲者で、当人のわがままと断ずることが出来ない事情を抱えていることが、大半だ。

今回は6名。女子が2名。オンライン学習のすすめを行って、一日目を終えた。明日あたりからドロップアウトが始まる。訪問しないと始まらなくなるだろう。ADHDの子が1名はいっているのだが。

金曜災害ミニカフェは、湯浅誠氏のコミュニティ講座1・2」を提供したが、復興住宅の町づくり時、ひとは従来のコミュニティにはまる体験はしてきたが、新たに作る体験は初めてと言っていい。ここから抜け落ちる人々のことを考え続けている。

「わーくNo.056」の続きを書いている。今回は、被災高齢者の急速な心身機能の低下「生活不活発病」を扱った7/3分レポートを書いている。ごらんあれ。

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★★「金曜災害ミニ。カフェ・レポート(2)★★
 ☆シリーズ東日本大震災 元気に生きる
   ~生活不活発病・被災地の挑戦~


☆第一次産業がコミュニティの根幹にある地域では、一般的に高齢者が元気だ。農業では家族とともに田畑に出ていたり、漁業では沿岸漁業や養殖の現役として働いていたり、女性は水産加工や、家業を支えていたりとか、高齢者の仕事が地域に存在していた。それが3.11などの大災害によって従来の仕事が出来なくなり、長い時間のかかる復興に未来を託せない、家計不安や家族喪失による孤立感、近所に友人がいないなどから、生活がただ横になっていたり、眠っていたりと、生活活性が大幅に減ることで、高齢者のいわゆる老化がいっきに進み、要介護状態になるという生活の病が広がっている。いままで「廃用症候群」と呼ばれてきたが、研究者大川弥生氏(国立長寿医療研究センター生活機能賦活研究部部長)は「生活不活発病」と名づけて、被災高齢者間に広げている。本人が「年を食った(老いた)」と感じているその症状の背景には、社会環境・人間関係の悪化があり、その環境要因の改善や、地域につながって生きる活動参加によって、症状が大幅に改善するという事例を番組は紹介している。
☆従来のアプローチでは、老化機能をリハビリで直し、社会へと取り結び直しを行うが、私の家族の介護経験から、改築のために一時転居させた祖父母がその改築した部屋に戻る前に入院し、転げ落ちるように逝ってしまったことを思い出した。社会の中でつながり方と役割という居場所を持ち、心おきないひととともに生きるという基本的な身のふるまいが、機能的に分割訓練の延長に置かれるおかしさを、大災害のときほど問われることはないと思う。2000年初頭国際機能分類(ICF)が疾病の背後にある環境要因を認めた画期的な医療の転換が行われたが、大川弥生氏の「生活不活発病」の指摘は、生活環境の激変を通過した者の心身の復活の道が、当人のモチベーションと環境の仕掛け(お茶会など)に裏づけられて、回復して行く道を示した。社会環境が入ることは、
災害ボランティアの支援の道を拓くことにもつながっていく。その意味で生活支援の重要な番組ではあるのだが、既に寝たきり状態だった方の被災関連死や、独居高齢者の闇、そして、依然、居場所を持てない障がい者のことが、社会の作り直しの場に立ち会いながら放置されてることへの議論へと、深まっていくことを願っている。


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夜間傾聴>ひとり

(校正1回目済み)

 

コメント
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