湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

3/20の日誌から

2008-02-22 08:02:42 | 引きこもり
ここ数日午前中の用事が立て込み、昼夜転倒人間には恐ろしい状態となっている。書き込みの遅れ、もうしわけない。

順に紹介しておこう。

20日スペアちがさきの講演会、今回は発達性ディスレクシア研究の第一人者・加藤醇子さんの講演だった。川崎のLD懇話会でお世話になっていた関係で、話の展開は的を射たものであったことが分かるが、親御さん、当事者(子ども)との関係が医療と療育というところに固定されて聞こえてくる。当たり前といえば当たり前なのだが、研究の知見が障碍をめぐる親子支援者の実践課題として、日常生活に埋め込まれたものとして自生していくというより、患者のリハになってしまうことが、実践を狭く感じされてしまう。

言語の読み書きの障害は、発達障害のひとつの症状としてピュアな形ででてくるというより、他の症状と併発するような形で現れることが多い。そこをきれいに整理してくれたのだが、二次障碍を起こしているときなど、親御さんや学校教員のような濃密度の関わりをしている人は逆に、障碍の本丸に至る道筋を見失ってしまう。この鬼ごっこのような関係をどう打開していくのかという臨床の課題をケースカンファしてほしかった。ここは別の見方をすれば、専門家をどう機能させるかということでもある。知の口移しということに論が乗っていることに、これでいいのだろうかと思うのだ。

スペアの講演会でYさんのお言葉に甘えて、配布してもらった。申し訳ない。

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東京の労働政策フォーラムのイギリス・ドイツの差別禁止法の語りをつまみ食いするために労働政策研究・研修機構主催のフォーラムに飛び込んだ。巡回が後半に1件あるので、すべてを聴くわけにはいかなかった。関心はEUが多国籍化していく過程で、社会的企業のような社会政策的な展開が、すべての民族に均等に福祉的利益を配分することができるか。もう少し日本にひきつけていえば、高齢化・国際化(多国籍化)していく過程で、移民労働者と日本人が社会的企業の恩恵に均等に浴することが可能なのかという問題意識で飛び込んだ。

ところが全く偉そうなはなしではない。会場の大同生命霞ヶ関ビルがわからないのだ。結局40分遅刻して飛び込んだ。一番聴きたかったイギリスの事例が終わってしまっていた。その後のドイツ・フランスの場合も社会的企業のような社会政策的な部分に言及することがなく、差別禁止法の国際比較のような形で、目的に合わず、時間ぎりぎりで大森に離脱した。

大森では大森海岸君(仮名)が待っていた。今回は時間が取れないので、傾聴に徹し、夜間に延長戦をやることにした。

30分ほどで、そのまま横浜に戻り、松為先生と待ち合わせの西口地下有隣堂書店文庫売り場に赴いた。驚いた地下商店街が臨時休業で、すべての店舗が閉まっていたのだった。幸先の悪い偶然。

松為先生はヒルトンホテルの喫茶ラウンジがいいということで、スタバっている私は、なんとも場違いな感じ。就労困難な青年の高等部卒業後の支援のあり方について、人の輪の中に老後軟着陸できるようなシステムの概要を描いてもらうことになった。このとき、東京・神奈川の企業側の雇用状況と連携が取れるようなヒントをいただくことにした。

対象が当事者親子と、長期に関係を持つ支援者とに分けて話を配分してもらうようお願いし、新規情報の実を確保することにした。今回は、この間の松為講演の後編をなすものとなると予想している。期待。

夜間傾聴:大森海岸(仮名)君

(校正1回目済み)
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3/1の地域就労支援講演会チラシから

2008-02-22 06:12:09 | 引きこもり
>>>> 養護高等部卒業後の青年の就労支援を考えます。
>>>> 地域に就労困難な青年の工夫と練習のためのプレ就労の場作りを。
>>>> 就労困難な青年の地域デビューを。

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●テーマ:「生涯を見通した就労を支えるために
      ~障害者の地域就労(生活圏の就労)を考える~」

●講 師:松為信雄さん
(県立保健福祉大学教授/日本職業リハビリテーション学会会長)

●日 時:2008年3月1日(土)13時半~16時予定(開場13時)

●場 所:茅ヶ崎市役所分庁舎コミュニティホール5階A/B会議室

●費 用:無料

●主 催:NPOサポートちがさき「困難若年者地域就労支援PJ」

●参加申込先:
NPOサポートちがさき「就労困難若年者地域就労支援PJ」
〒231-0041 茅ケ崎市茅ケ崎3-2-7
茅ケ崎市民活動サポートセンター No.61

>>> 講演会担当:飛田   tobita@@mbm.nifty.com ("@"をひとつとる。)
資料準備がありますので、参加予定の方は、事前に飛田までお知らせ下さい。


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**就労が難しい若者の活躍の場を生み出すために**

就労困難若年者地域就労支援PJ

 私たちはこの一年間、「企業就労に馴染まない若者の地域就労をどう生み出していくのか」ということについて、「もうひとつの就労~地域就労~」の議論の輪作りをおこなってきました。

 大手の企業は法定雇用率の達成への行政指導が厳しくなってきている今、特例子会社作りや、現業部門への障害者の採用を拡げています。しかしその枠は、いぜんとして狭く厳しいものがあります。現状として、身体障害と社会性のある知的障害の方の就労が中心であり、精神障害の方の採用が伸び、発達障害の方の就労支援が始まったといいつつも、その傾向は変わりません。

 私たちは発達障害とその周辺、また引きこもりの方、パーソナリティ障害やうつ病などの精神障害の方々などの、福祉的就労と一般就労との境目にいる方の就労がなかなか就労支援の枠にはまらず抜け落ちている現状を憂います。安定した勤務の持続をしづらい困難を抱えるために、適職と弾力ある職場を求めて、支援の狭間(はざま)をさまよっています。

 こうした方々を地域という生活の場のなかに職場を形作ることによって、弾力ある労働環境を生み出すことをさぐろうということで、NPOサポートちがさきの会員有志の呼びかけで、自主事業として話し合いの場を出発させました。特に行政関係の方との懇談を支えていこうということで、神奈川労働局・茅ヶ崎市障害福祉課に協力を戴き、行政懇談や世田谷区就労支援ネットワークの見学を行ってきました。また、地元当事者団体や支援団体の交流を重ねてきました。私たちは今後、就労を当人の支えあい(ピア・サポート)を積極的に活用し、プレ就労の場のデザインとして、当人の連携と自主活動を促していこうと思っています。

 こうした活動の年度のまとめと、課題をより明らかにしていくために、日本職業リハビリテーション学会会長・神奈川県立保健福祉大学の松為信雄教授にお願いして、「生涯を見通した就労を支えるために~障害者の地域就労(生活圏の就労)を考える~」というテーマで講演をしていただくことになりました。皆さんのご理解と、積極的な参加をお待ちしています。


 >>> この講演会は (財)光之村助成金の支援を受けています。


以上

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