ここ数日午前中の用事が立て込み、昼夜転倒人間には恐ろしい状態となっている。書き込みの遅れ、もうしわけない。
順に紹介しておこう。
20日スペアちがさきの講演会、今回は発達性ディスレクシア研究の第一人者・加藤醇子さんの講演だった。川崎のLD懇話会でお世話になっていた関係で、話の展開は的を射たものであったことが分かるが、親御さん、当事者(子ども)との関係が医療と療育というところに固定されて聞こえてくる。当たり前といえば当たり前なのだが、研究の知見が障碍をめぐる親子支援者の実践課題として、日常生活に埋め込まれたものとして自生していくというより、患者のリハになってしまうことが、実践を狭く感じされてしまう。
言語の読み書きの障害は、発達障害のひとつの症状としてピュアな形ででてくるというより、他の症状と併発するような形で現れることが多い。そこをきれいに整理してくれたのだが、二次障碍を起こしているときなど、親御さんや学校教員のような濃密度の関わりをしている人は逆に、障碍の本丸に至る道筋を見失ってしまう。この鬼ごっこのような関係をどう打開していくのかという臨床の課題をケースカンファしてほしかった。ここは別の見方をすれば、専門家をどう機能させるかということでもある。知の口移しということに論が乗っていることに、これでいいのだろうかと思うのだ。
スペアの講演会でYさんのお言葉に甘えて、配布してもらった。申し訳ない。
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東京の労働政策フォーラムのイギリス・ドイツの差別禁止法の語りをつまみ食いするために労働政策研究・研修機構主催のフォーラムに飛び込んだ。巡回が後半に1件あるので、すべてを聴くわけにはいかなかった。関心はEUが多国籍化していく過程で、社会的企業のような社会政策的な展開が、すべての民族に均等に福祉的利益を配分することができるか。もう少し日本にひきつけていえば、高齢化・国際化(多国籍化)していく過程で、移民労働者と日本人が社会的企業の恩恵に均等に浴することが可能なのかという問題意識で飛び込んだ。
ところが全く偉そうなはなしではない。会場の大同生命霞ヶ関ビルがわからないのだ。結局40分遅刻して飛び込んだ。一番聴きたかったイギリスの事例が終わってしまっていた。その後のドイツ・フランスの場合も社会的企業のような社会政策的な部分に言及することがなく、差別禁止法の国際比較のような形で、目的に合わず、時間ぎりぎりで大森に離脱した。
大森では大森海岸君(仮名)が待っていた。今回は時間が取れないので、傾聴に徹し、夜間に延長戦をやることにした。
30分ほどで、そのまま横浜に戻り、松為先生と待ち合わせの西口地下有隣堂書店文庫売り場に赴いた。驚いた地下商店街が臨時休業で、すべての店舗が閉まっていたのだった。幸先の悪い偶然。
松為先生はヒルトンホテルの喫茶ラウンジがいいということで、スタバっている私は、なんとも場違いな感じ。就労困難な青年の高等部卒業後の支援のあり方について、人の輪の中に老後軟着陸できるようなシステムの概要を描いてもらうことになった。このとき、東京・神奈川の企業側の雇用状況と連携が取れるようなヒントをいただくことにした。
対象が当事者親子と、長期に関係を持つ支援者とに分けて話を配分してもらうようお願いし、新規情報の実を確保することにした。今回は、この間の松為講演の後編をなすものとなると予想している。期待。
夜間傾聴:大森海岸(仮名)君
(校正1回目済み)
順に紹介しておこう。
20日スペアちがさきの講演会、今回は発達性ディスレクシア研究の第一人者・加藤醇子さんの講演だった。川崎のLD懇話会でお世話になっていた関係で、話の展開は的を射たものであったことが分かるが、親御さん、当事者(子ども)との関係が医療と療育というところに固定されて聞こえてくる。当たり前といえば当たり前なのだが、研究の知見が障碍をめぐる親子支援者の実践課題として、日常生活に埋め込まれたものとして自生していくというより、患者のリハになってしまうことが、実践を狭く感じされてしまう。
言語の読み書きの障害は、発達障害のひとつの症状としてピュアな形ででてくるというより、他の症状と併発するような形で現れることが多い。そこをきれいに整理してくれたのだが、二次障碍を起こしているときなど、親御さんや学校教員のような濃密度の関わりをしている人は逆に、障碍の本丸に至る道筋を見失ってしまう。この鬼ごっこのような関係をどう打開していくのかという臨床の課題をケースカンファしてほしかった。ここは別の見方をすれば、専門家をどう機能させるかということでもある。知の口移しということに論が乗っていることに、これでいいのだろうかと思うのだ。
スペアの講演会でYさんのお言葉に甘えて、配布してもらった。申し訳ない。
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東京の労働政策フォーラムのイギリス・ドイツの差別禁止法の語りをつまみ食いするために労働政策研究・研修機構主催のフォーラムに飛び込んだ。巡回が後半に1件あるので、すべてを聴くわけにはいかなかった。関心はEUが多国籍化していく過程で、社会的企業のような社会政策的な展開が、すべての民族に均等に福祉的利益を配分することができるか。もう少し日本にひきつけていえば、高齢化・国際化(多国籍化)していく過程で、移民労働者と日本人が社会的企業の恩恵に均等に浴することが可能なのかという問題意識で飛び込んだ。
ところが全く偉そうなはなしではない。会場の大同生命霞ヶ関ビルがわからないのだ。結局40分遅刻して飛び込んだ。一番聴きたかったイギリスの事例が終わってしまっていた。その後のドイツ・フランスの場合も社会的企業のような社会政策的な部分に言及することがなく、差別禁止法の国際比較のような形で、目的に合わず、時間ぎりぎりで大森に離脱した。
大森では大森海岸君(仮名)が待っていた。今回は時間が取れないので、傾聴に徹し、夜間に延長戦をやることにした。
30分ほどで、そのまま横浜に戻り、松為先生と待ち合わせの西口地下有隣堂書店文庫売り場に赴いた。驚いた地下商店街が臨時休業で、すべての店舗が閉まっていたのだった。幸先の悪い偶然。
松為先生はヒルトンホテルの喫茶ラウンジがいいということで、スタバっている私は、なんとも場違いな感じ。就労困難な青年の高等部卒業後の支援のあり方について、人の輪の中に老後軟着陸できるようなシステムの概要を描いてもらうことになった。このとき、東京・神奈川の企業側の雇用状況と連携が取れるようなヒントをいただくことにした。
対象が当事者親子と、長期に関係を持つ支援者とに分けて話を配分してもらうようお願いし、新規情報の実を確保することにした。今回は、この間の松為講演の後編をなすものとなると予想している。期待。
夜間傾聴:大森海岸(仮名)君
(校正1回目済み)