湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

また2回分となってしまいました/個別の教育支援計画の話

2007-03-05 05:37:06 | 引きこもり
風邪を引いた。のど風邪。花粉症とは様相が違う。

昨日は*君の引越しだった。新居を撤去し実家に戻る引越し。手伝ってきたものの空しさが残る。レンタカーの関係で午前中の作業だったのだが、睡眠時間2時間は、やはりきつい。部屋の壁にぼっこりと開いた穴が、家具がなくなった部屋に強烈な印象を吐き出していた。壁は4枚交換だろう。支払い能力がない親御さんだったら、破産。

3/23のポスターを持って巡回。日曜日なので休みが多いから、数は少ない。
                       
平塚市市民活動推進センター・藤沢市市民活動推進センター
茅ヶ崎市立図書館

しかし暖かな陽気だ。コートを脱いで持ち歩いたが、あせばんでくる。藤沢の推進センターは前日、粉川哲夫氏を招いて推進センター5周年を祝っていた。Tさんから前日の講演が面白かったといわれて、実は悩んだのだと答えた。事実そうなのだ。

3日は東京国際会議場(江東区青海)で特別支援教育全国フォーラムがあったから、どちらをとるかだったのだ。粉川哲夫氏の活動の自由放送ミニFM(今は"マイクロFM"というらしい。)を私の塾でも昔、やっていたからだった。半径数百mしか届かない小さな放送局だった。藤沢市の遠藤地区と茅ヶ崎市の浜見平団地をエリアにしていた。今なら「ネットラジオ」とか「ポッドキャスト」というところだろう。音楽中心ではなく語り中心の以前の「NHK若者しゃべり場」風の中継をしていた。誰も聴いていなかったのかもしれない。だから余計になつかしく、粉川さんに会いたかったのだが、就労支援活動の箕輪優子さんと、川間健之介さんに会うことを優先した。

箕輪さんは「チャレンジする心―知的発達に障害のある社員が活躍する現場から」(ISBN-10:4259546805)という横河電機の横河ファウンドリーの設立(1999年)から5年にわたる記録の著者で、厚労省障害福祉課就労支援専門官をされている。特に「働く意欲」について、思索を深めていらした。

また川間さんは特にフリーター・ニートについて、NPOにも参加されている。筑波大助教授で、「自立活動指導ハンドブック」(日本筋ジストロフィー協会編集責任)を共著者のひとりとして参加されている。

従来の引きこもり臨床の場で、セルフエチーム(自尊感情)を高める活動が活発だが、その実践の個々に満足して、そこから就労へとつながっていかない状況をどう打開するかという問題意識を披瀝された。実際上成功体験だけではなかなかことは動かない。用は必要とされ、必要とする人間関係が成り立つかどうかというところなのだと思う。

私は就労支援の第三分科会に出た。これから養護学校は障害の種類を統合して特別支援学校に変わる。重複障害の方への朗報であると同時に、いままで専門的に蓄積してきた障害別の授業実践が問われることになる。同時に発達障害のみならず、軽度発達障害の子たち等グレーゾーンの子も養護学校に流入してくる。「個別の教育支援計画」に基づき、地域が障害児者の特に就労への移行支援を行っていく場が必要となっていく。高等部卒業後の3年間の移行期の支援を公的に連携として認め、いわば段階的移行のプログラムをたてていく必要がある。

「若年者のピアサポート的就労相談拠点」と「自主活動(わーく・DAISYオンライン出版など)」を作り、就労後の離職者等の相談にも乗っていく機関が官民協働事業として、いわば社会的企業(ソーシャル・ファームであるがコミュニティ・ビジネスではない。)を展開していく社会的論拠が与えられている。

養護学校のシステム転換の準備の話は出ているが、地域支援となるとなぜか公民館やサポセンのような従来の活動に障害者を招き入れる形になってしまうのだ。特例子会社制度を使っても、よりビジネス的な就労を形作っていくことはできないのだろうか。働くことは生活の糧を紡ぐ忍従の経験であり、それを甘く見ているという批判もある。しかし納期に仕事を終えた達成感とか、自分のアイデアが商品に織り込まれたときの充足感は、単に仕事が必要と忍従の過程であるとはいいきれない。「何で働くの?」という問いに自分なりの答えを生み出していけるようなプレ就労の実践を作りたい。そしてそれはできるだけ大人社会を針穴から覗くような眺望の利く質を併せ持ったものでありたいと思う。

夜間傾聴:お休み
巡回:座間

今日の行動:武蔵工業大にお邪魔(わーくのオンライン部分の相談)
      町田巡回
      藤沢おあしす/ひらつか就労・生活支援センター
      翔の会海と空(ポスター配布)

(p.s.)東京シューレが運用する「東京シューレ葛飾中学校」がスタートする。
    東京都葛飾区新小岩3-25-1

(校正2回目済)
コメント
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